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2019年も出た「花粉光環」は花粉症には要注意の知らせ
2019年3月初旬。
日本のあちらこちらで太陽の回りに虹のような輪が見られる現象が発生しました。
これこそが「花粉光環」。
大量に飛散した花粉が宙を舞い、太陽の光によって反射して、まるで虹のように光を放つのです。
花粉症の人にとっては、空から魔王が振ってきたかのような恐ろしいニュースですが、この花粉光環を含む花粉がもたらす現象について少しだけ勉強してみましょう。
関連⇒気象庁ニュースサイト
花粉光環とは
※写真はイメージです※
一言で言うと、飛散した大量の花粉による虹。
ただし、雨上がりのような、幸運を呼ぶようなウキウキとした現象でもなく、「今大量に花粉が飛散しています」ということを知らせる、残酷な現象です。
太陽の光は物に当たると屈折したり、回折したりして、光が曲げられ乱反射します。
虹の場合は空に残る雨……水滴によって光が乱反射し、綺麗な七色の筋が見えるのですが、同じことが花粉で起こっているのです。
色がたくさんあるように見えるのも、太陽の光の波長がそれぞれ違うため、私たちの目には異なる色として見えているのですが、詳しい話は、子ども化学電話相談などで聞いた方がよりわかりやすいでしょう。
ですが、花粉は丸い粒から小さな突起が出ている形になっているため、空気中に出ると風邪などによって同じ方向を向きやすくなります。
また、スギの花粉の大きさも直径約30μm~40μmと大体揃っているため、光が綺麗に分散して、ハッキリと虹のように色が見えるのです。
因みに、花粉によって曲がった光は、丁度円を描くように集まるため、太陽を中心として円を描くような、輪状の虹となります。
一瞬、美しい現象にも思えますが、花粉症の方にとっては、「悪魔輪」とも言えます。
これだけの花粉が飛散しているということは、目・鼻・肌、人体にかなりの影響が出ることは容易くわかります。
「花粉光環が出た」と聞いたら(できたら聞く前から)、しっかりとマスクをして、予防するようにしましょう。
花粉光環を見るときの注意
※サングラスをしてても直接太陽を見るのは危険※
因みに、花粉光環は珍しくない現象……とはいえ、通常では見られない状態ですので、写真に撮ったり見たりするときは、絶対に直接太陽を見ないよう、建物などで遮るようにしましょう。
よく見ようとして、双眼鏡で見て失明してしまった……なんて都市伝説のような本当の話もあります。
くれぐれも、ご注意ください。
名前はなくとも花粉の猛威を知る現象も……
この花粉による太陽の回りにできる虹のことを「花粉光環」と呼ぶ……。
こうした名前はなくとも、花粉がいかに大量に飛散しているか解る現象もあります。
道を歩いていて、タイルの隅などに黄色い砂のような物が集まっているのを見たことはありませんか?
もしくは、自分の家のベランダの排水溝などに黄色い砂のようなものが、集まっているのに気がついたことはありませんか?
あれ、じつは花粉なんです。
カラカラに乾いている日はアスファルトの上に乗った花粉も、風に吹かれて何度も空気中を漂うことになりますが、雨降りの後で晴れて風が吹くと、まだ湿っているタイルやコンクリートの上に花粉が付着して、黄色く目に見えて集まることがあるのです。
もちろん、これらは花粉なので触れても毒ということはないのですが、吸い込んでしまったり、目に入ってしまうと、花粉症の人は想像しただけでも恐ろしくなるほど、大変なことになってしまいます。
また、黒っぽい車にも黄色い花粉が付着するととても目立って、汚れたように見えてしまいます。
ですが、掃除をするときはがっつりマスクとゴーグルをして、先に「水を撒いてから」花粉を掃除するようにしましょう。
できれば、高圧洗浄機や勢い良く水が放出するホースヘッドなどを使用し、水で花粉を洗い流していくのが一番。
放置しておくと、いつまで経っても花粉の脅威が身近にある状態になってしまうので、面倒でも洗うようにしましょう。
花粉光環に負けない生活を
花粉光環も、ベランダの隅に花粉が溜まるのも、日本に住んでいる限り避けて通れない現象……。
これらの現象が起こっているときは、大量に花粉が飛散しているときです。
気を緩ませることなく、花粉対策を行い、いっそのこと、花粉光環を楽しめる心の余裕を持つくらい、日頃から花粉に強い体を作るように心がけるようにしましょう。
食事療法や運動療法、サプリメントなどできることはたくさんあります。
花粉シーズンが過ぎ去るまであと少し。
気を抜かず、頑張っていきましょう!!
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