筆者の!?「咳喘息体験談」

診察室

筆者も苦しめられた咳喘息の体験談

咳喘息とはアレルギー気管支喘息一歩手前の、「ひたすら咳が出続ける」非常に苦しい咳発作の症状。

真冬、花粉が飛び交うこの季節に咳喘息になってしまった筆者は、どのように検査をして、どのような治療をしたのか。

リアルな病気体験談をお伝えしたいと思います。

初めは風邪かと思っていた

ウイルス

あれは数年前の12月の始め。
軽い鼻づまり、鼻水、くしゃみ、喉のイガイガ感を感じるようになってきました。

私は花粉症が出てしまったのかもしれないと、アレルギーの薬を飲んだものの症状が治まらず、とうとう「ふとした拍子に咳が出る」ようになってしまいました。

ポイント⇒この時点でアレルギーの薬を自己判断で飲んでしまうのはNG。風邪の場合だと、免疫力が逆に下がって悪化することもあるので、少し様子を見るか、病院に行って診察してからにしましょう。

その内段々と咳が酷く出るようになり、12月の終わり。
年の瀬には布団の中で体が温まると酷く咳が出るようになってしまいました。

ポイント⇒風邪の場合1日の中でまんべんなく咳が出ますが、咳喘息の場合就寝後や明け方に咳が出やすいため、この特徴で見分けるのが大切です。

私は咳風邪かと思い、年明けになっても症状が続くようなら病院へ行こうと思い、ひとまず風邪薬を服用してやり過ごすことにしました。

ポイント⇒悪性の病気の場合、ある時から急激に症状が悪化します。連休が近い場合は「先に」病院へ行くようにしましょう。

病院変えてもわからない原因

処方箋

初めは風邪かと思ったため、行きつけの内科へ。

しかし、そこでもらった咳止め、風邪薬を飲んでも症状は一向に治まらず、咳き込みすぎて喉の奥の血管が切れてしまうほどでした。

もしかしたらアレルギー気管支喘息かもと耳鼻咽喉科へ行き、アレルギー検査をしてもなんのアレルギーにも反応していないと言われました。

しかも、咳の症状が「コンコンコンコンコンコン」とずっと続くこと、「ゼーゼー」という喘鳴が聞こえないことから「喘息ではない」という診断をもらい、やはりそこでも咳止めと風邪薬が出されただけでした。

ポイント⇒喘息と咳喘息の違いは「コンコンコンコンコンコン」とずっと咳が続くことと、「ゼーゼー」という喘鳴が聞こえないことです。

この時点で2月の中旬。

2ヶ月以上も咳の症状が出ているということで、夜も眠れず、かなり体力的にも疲弊していました。

突然のあばらの痛みに限界に……

あばら

そんなある晩のこと、いつものように明け方近くに咳き込んでいると、突然「ビキ」と脇腹から胸の辺りにかけて酷い痛みが走りました。

一瞬痙ったのかと思ったのですが、痙ったにしてはずっと痛みが続きます。

朝になっても痛みは治まらず、それどころか咳はもちろん、笑っても、少し息を吸い込んでも酷い痛みが脇腹から胸にかけて走り、歩くことすらままなりません。

これはもうだめだと、再び内科へ行きレントゲンを撮ると……肺にも気管支にもなんら問題は無いのですが、あばらに1本黒い筋が……。

咳き込みすぎてあばらが折れてしまったのです。

ポイント⇒咳やくしゃみであばらが折れることは良くある話ですが、場所やヒビの入り方、折れ方によってはレントゲンに全く写らないこともあるので、肋間神経などと間違えないように気をつけましょう。

あばらの骨折は酷く折れたものでは無い限り、コルセットもすることなくそのままで過ごします。

腕を上げることも辛く、息を吸っても痛いのに咳が止まらず、地獄のような苦しみで、筋肉の炎症を示す血液検査の数値も上がってしまいました。

そこで内科に紹介状を書いてもらい、少し大きめの病院の「呼吸器科」に行くことにしました。

ポイント⇒咳症状の場合「内科」「耳鼻咽喉科」の他に「呼吸器科」という選択肢があります。

症状が治まったのは4月

春

呼吸器科で出された診断は「咳喘息」。

原因はわからないが、始めにアレルギーを起こす何かを吸い込んでしまい、それで咳が止まらなくなり、喘息の一歩手前の咳喘息になってしまったとのこと。

そこで、処方された「シムビコート」という吸入ステロイド喘息治療薬と「オノン」という、抗アレルギー薬を服用すること1ヶ月。

症状が発症してから5ヶ月近く経った4月には、ようやく咳が治まりいつもの生活を取り戻すことができたのです。

ポイント⇒同じアレルギーの薬でも、抗ヒスタミン薬と抗アレルギー薬では効果のある部位が異なることがあります。始めに抗ヒスタミン薬を飲んでいても効果がなかったのはこのためでしょう。

ようやく静まった咳ですが、原因がわかったのもその頃。

冬の間、湿度を上げるために出していた「加湿器」の隅に白いカビが生えていたのです。

恐らくそれを吸い込んだことにより、咳が止まらなくなったのかと思ったのですが、私が初めの耳鼻咽喉科で受けたアレルギー検査は基本の6項目しかないもので、スギやイネなどはありましたが、カビは含まれていなかったため、見逃してしまったのです。

ポイント⇒アレルギーの血液検査の場合、基本セットだとかなり限定されていることもありますので、予め内容を確認すると良いでしょう。

自分の身を守るためにも

このように数件病院を回っても症状が回復しないどころか、悪化していくこともあります。

医師とはいえ万能ではなく、私の生活環境を一から十まで知っているわけではないので、どうしても見逃してしまうこともあります。

ですので、自分の身を守るためにも、症状が良くならないと思ったら、何度も病院へ行く、病院を変える、進んで検査をしてもらうといったことの他、日常でなにか変わったことをしなかったか、出したものはないか、食べたものは何かといったことを、簡単にでもメモしておくと良いでしょう。

このように咳喘息は誰にでも起こりえる事ですし、ある程度のカビでは問題なかった私でも、加湿器からの菌ではアレルギーを起こしてしまうということがあったので、皆さんもストレスが溜まらない程度には気をつけて生活するようにしましょう。

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ABOUTこの記事をかいた人

ライター/印刷会社を得てフリーで活動するライター。自らのアレルギー・花粉症の経験を元に、多くの花粉症予防・対策について記事をしたためている。 健康オタクで、漢方・整体・鍼に詳しい他、毎日のエクササイズも欠かさない。