アレルギー気管支喘息最先端治療

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進むアレルギー気管支喘息の最先端治療を知ろう

アレルギー気管支喘息の紀元をたどると、遥か古代の紀元前からこの病に悩まされている人々がいたことがわかります。

「気管支喘息」その治療の歴史を知る

2018.10.04

当時は「何かの病気になって咳が出ている」という認識で、そこから「咳が出る病気」⇒「喘息」⇒「気管支によって咳の出る喘息」⇒「アレルギー性の気管支喘息」というように認識が広まるようになりました。

また、治療法も「放置」⇒「空気の良いところで療養する」⇒「気管支拡張薬でどうにか過ごす」⇒「気管支拡張薬とステロイドで治療していく」⇒「気管支拡張薬とステロイド吸引薬で症状をコントロールしつつ、体質改善に努めていく」というように変化していきました。

今ではメインの治療法は「気管支拡張薬とステロイド吸引薬の合剤」でコントロールとなっていますが、それでもコントロールの効かない酷い喘息の場合でも対応しうる、最新の薬や治療法が開発されてました。

今回はそんな最新の気管支喘息の治療法を見てみましょう。

好酸球を直接除去できる!? 「最新気管支喘息治療薬」

注射

既存の吸引ステロイド薬と気管支拡張薬を使用していても症状がコントロールできない、激しい症状が現れる患者さん向けに2018年1月、「直接好酸球を除去することが可能な」気管支喘息治療薬が発表されました。

好酸球とは人間の細胞内にある、炎症を起こしたり、咳発作を起こしたりする、いわば「アレルギー発生細胞」のこと。

もちろん、好酸球がないと人間はウイルスや細菌によってあっという間に死滅に追いやられてしまうのですが、この好酸球が過剰に反応し過ぎることによって、息もできないほどの喘息発作が起こってしまうのです。

今回認可された「ベンラリズマブ」という注射用の薬は、これも免疫細胞の一つである、ナチュラルキラー細胞を誘導し好酸球を直接除去させる「抗体依存性細胞障害活性」という方法で、気道の中の好酸球を除去していきます。

海外では2017年11月にアメリカで、2018年1月にヨーロッパで認可され、成人でも小児でも有効性と安全性をを確認できたとしています。

ただし、まだ13.4%と副作用が確認されているため、治療に対しては十分な注意が必要でしょう。

主な副作用は、注射部位反応(2.1%)、頭痛(2.0%)、アナフィラキシー反応が報告されているとのことです。

参考資料⇒日経メディカル

1日1回でOKな吸引ステロイド薬が出た!!

薬の開発

2017年と少し前の情報ですが、1日1回の吸引で24時間効果が持続する「フルチカゾンフランカルボン酸エステルという吸入ステロイド喘息治療薬が発表されました。

1日1回で済む分、吸い忘れ防止効果があるのはもちろん、1日2回の薬と同等以上の有効性や安全性が確認されています。

「フルチカゾンフランカルボン酸エステル」は他にも、吸い込みやすい形、横押しボタンで握力の弱い方でも使いやすい形をと、人間工学に基づいて設計されているため、高齢者でも使いやすくなっています。

気管支喘息の新しい選択肢「BT治療」

胸を温める医師

複数の薬剤を使用しても症状が出てしまう、18歳以上の重症喘息患者さんに対して、症状緩和を目指して研究された、新しい喘息治療法です。

麻酔を使用し、内視鏡を使うため手術となりますが、体への負担が少ないと言われている治療法で、気管支の中にいれた内視鏡から電極付きのカテーテルを伸ばし、気管支内の温度(体温)を65度まで温めるやり方です

気管支を温める事によって、気管支周りの筋肉が薄くなり、気管支狭窄が起こりにくくなります。
そうすることにより、喘息の発作が起こりにくくなることを期待しているのです。

大体1時間ほどでできる、比較的簡単な治療法ですが、局所麻酔・全身麻酔を必要とするため、日本では2泊3日ほど入院する必要があります。(アメリカなどでは日帰りですが、保険関係の問題もありますので、どちらがよいということもありません)

術後すぐに効果を感じる患者さんもいるとのことですが、大体平均して3ヶ月後くらいまでには効果を実感できるとのことです。

ただし、BT治療は喘息を完治させる治療法ではないため、引き続き薬が必要となります。

ですが、高濃度の薬を使用しても治まらなかった咳が、朝まで眠ることができるくらいには治まるようになったり、海外の事例では、薬の量を減らしたり、会社や学校を休む回数が減ったという報告も上がっています。

問題としては、BT治療日の3日前から特殊な薬の服用を「飲み忘れることなく続ける」ということや、治療が3週間おきに3回、2泊3日の入院が必要となること、そして医療費が高額となることです。

ただし、薬の飲み忘れに関しては、スマホのリマインダーを利用したり、周囲へ呼びかけをお願いする。

入院で休むことに関しては、職場や家族の協力を願う。

医療費に関しては、高額療養費制度の対象となりますので、保険で大きくまかなえるため、あまりに酷い咳や、ライフクオリティーの低下で辛い生活をするくらいなら、検討する価値はあるかと思います。

まだ、大きな病院でしか行えない治療法ですので、主治医に相談し、大学病院などへ紹介状を書いてもらい、そこで相談するのが一番です。

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ABOUTこの記事をかいた人

ライター/印刷会社を得てフリーで活動するライター。自らのアレルギー・花粉症の経験を元に、多くの花粉症予防・対策について記事をしたためている。 健康オタクで、漢方・整体・鍼に詳しい他、毎日のエクササイズも欠かさない。