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市販の薬でもアレルギー性気管支喘息を抑えられるのか!?
アレルギー性気管支喘息の基本は、ステロイド薬と気管支拡張薬の合薬を吸入器で吸入することとなります。
これは、炎症を起こしている気管支にダイレクトに効果を与え、他の部位に広がらないため副作用も最小限に抑えられるという利点があります。
そんな吸引するタイプのお薬ですが、残念ですが今の時代は「市販では売られていません」。
ですので吸入薬を必要とする場合は病院へ行き、処方箋から薬をもらう必要があるのですが、どうしても病院へ行けないときや、症状が軽い場合、病院が休みの時の繋ぎとして市販薬で症状を抑える場合、経口タイプのお薬でしたら喘息向けのものがあります。
今回はそんな、アレルギー性気管支喘息にも対応できる、市販のお薬をタイプ別にピックアップしてみました。
細粒タイプのお薬で早めの症状緩和
細粒タイプとは、お薬が粉状になっているタイプのお薬のこと。
粒子が細かいので胃の中で吸収されやすく、効果が早く出るとされています。
また、錠剤と異なり喉にひっかかりにくく、咳で喉がやられているときでも、比較的飲みやすいお薬だと思います。
アスクロン
24包入り、平均価格1520円。
15歳以上は1日3回、1回1袋を服用。
8歳以上14歳以下は、1日3回、1回1/2袋まで服用できます。
喘鳴(ゼーゼーという呼吸音)が出ている時の咳を沈め、メトキシフェナミン塩酸塩が気管支を広げて呼吸を楽にしてくれます。
他の風邪薬や鎮静剤、抗ヒスタミン薬や乗り物酔いの薬などを服用しているときは一緒に服用できませんので、ドラッグストアの薬剤師によく確認するようにしましょう。
錠剤タイプは手早く飲める利点があり
錠剤タイプとは、そのままズバリ錠剤の形をしているお薬のこと。
粉タイプよりも持ち運びしやすく、コクっとすぐに飲めるので、急いでいるときにも楽でしょう。
アドレニンエース錠
60錠入り、平均価格1780円。
15歳以上1日3回、1回2錠。
8歳以上15歳未満、1日3回、1回1錠。
5歳以上8歳未満、1日3回、1回1/2錠。
咳や喘息を静めるジプロフィリンの他に、南天の実(ナンテンジツ)や五味子(ゴミシ)を入れた、生薬配合の喘息、咳治療薬です。
もちろんこの薬も、他の風邪薬や咳止め薬、鎮静剤や抗ヒスタミン薬などを服用している場合は、一緒に服用することはできません。
眠気も出る可能性がありますので、購入の際はドラッグストアの薬剤師と相談するとよいでしょう。
子どもでも飲みやすいシロップ剤
シロップタイプのお薬は、液状で飲みやすく、甘い味付けのものが多いので、子どもでも飲みやすく、また、速やかに喉に広がり、咳を静めてくれやすいものです。
筆者も、市販の咳止めを選ぶ際は、好んでシロップ剤を選んでいます。
フストールシロップA
120㎖入り、平均価格2184円。
- 15才以上、1回量:10mL。
- 11才以上15才未満、1回量:6.6mL
- 8才以上11才未満、1回量:5mL
- 5才以上8才未満、1回量:3.3mL
- 3才以上5才未満、1回量:2.5mL
- 1才以上3才未満、1回量:2mL
- 3ヵ月以上1才未満、1回量:1mL
いずれも1日4回、もしくは4時間の間隔を空けて1日6回まで服用可能です。
フストールシロップAは去痰剤効果が強いため、痰を伴う湿った咳によく効きます。
気管支拡張剤として、塩酸トリメキトール。
去痰剤として、嚥下リゾチームとセネガを配合。
さらに、アレルギー性疾患の予防、治療に効果のあるマレイン酸クロルフェニラミンがアレルギー性の咳を抑えてくれます。
シロップ剤のため、かなり幼い子どもでも使えるのが特徴ですが、他の薬を服用していないことの前提や、もちろん副作用の可能性もありますので、しっかりと保護者の監視下、責任のもとで服用させるようにしましょう。
喉の痛みがあるときには大助かりのドロップ剤
咳に加え、喉まで痛くなってしまった場合にはドロップタイプのお薬が重宝します。
もちろんお薬を配合しているため、飴と異なりいくつでも食べてよいというわけではありませんが、子どもでも喜んで食べてくれるので、与える方はとても楽でしょう。
コフトせき止め
24錠入り、へ平均価格767円。
15歳以上1回2錠、1日3回。
8歳以上15歳未満は1回1錠、1日3回。
服用間隔は4時間以上空けて飲むようにしてください。
アレルギー性の咳に効果を示す、クロルフェニラミンマイレン塩酸塩が入っており、喘息性の咳や痰にも使える、ドロップ剤なのにしっかりとした内容。
ミント味のノンシュガーで2錠で6キロカロリーとかなり抑えられているので、カロリーが気になる方でも安心して舐めることができます。
こちらも、「飴」のように思ってしまいがちですが、普通にお薬が配合されているものですので、他のお薬と併用しないこと、容量用法を守ることが大切です。
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