花粉症対策は目と鼻のセルフケアで決まる!?

花粉症対策の要【目と鼻のセルフケア】について

辛い花粉症。
主たる症状は「鼻水」「鼻づまり」「目のかゆみ」。

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つまり、「鼻症状」と「目の症状」が主たる花粉症症状と言えるでしょう。

そうなってくると、「目と鼻のセルフケア」で花粉症症状の緩和が見込めてくるのですが、その「目と鼻のセルフケア」とは?
どうすればよいのか、どのようなものがあるのか。
そうした点を踏まえ、花粉症対策の要となる「鼻と目のセルフケア」についてお話をしていきたいと思います。

 

 

目のセルフケアについて

花粉症症状の一番の目印は「目のかゆみ」

くしゃみ・鼻水などは風邪症状でも引き起こされる症状ですが、目のかゆみは花粉症独特のもので、「風邪と花粉症を見分ける第一のポイント」ともされています。

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そんな花粉症からくる「目のかゆみ」のセルフケアをご紹介します。

【目に付いた花粉を洗い流すこと】
一見すると「水道水で目をザバザバと洗い流す」というようなイメージが出てきてしまいますが、それは逆効果どころか、目にとてもよくありません。
目に付いた花粉は「人工涙液」等で、できたら無添加の目薬を帰宅後や目がゴロゴロするときなどに使用し、目に付いた花粉を涙で押し流すようにしましょう。

【コンタクトを避けてメガネにする】
花粉症シーズンはとくにアイケアに集中しましょう。
コンタクトは便利ですが、目に張り付く分ドライアイや角膜の傷の元になったりもします。できればこんたくとは避け、花粉の防御も兼ねてメガネを使用するようにしてみましょう。

【目のために休息を取るようにしましょう】
OA業務はとても目に負担がかかります。1時間毎の休息を取り、極力目に負担がかからないようにしましょう。
因みに、「作業の合間の休息」は「冷やすアイケア」「寝る前の休息」は「暖めるアイケア」をするとより一層効果的と言われています。
もちろん、窓を閉めた状態ということが前提ですが、遠くの緑などをぼぅ……と眺めるのもオススメです。

【乾燥を避け、エアコン暖房使用時には加湿器を使うようにしましょう】
乾燥すればするほど、目に花粉が付着しやすくなります。
それだけではなく、ドライアイなどで余計なかゆみまで生じやすくなったり、充血しやすくなったりするため、オフィスなどで暖房を使用しているときは、小さな卓上加湿器などを使用するなどして、極力目の乾燥を防ぐようにしましょう。

目のセルフケアに関しては、日頃からのケアする気持ちが大切です。
花粉症ではない場合も、ドライアイや充血、疲れ目を防ぐためにも定期的な目薬の使用もすすめられています。
コンタクトユーザーの場合、なおのこと定期的な点眼が必要と言われております。

アレルギー専用の目薬ではなくとも、眼科では涙の成分だけで出来た目薬を処方してもらえることもありますし、市販でも人工涙液で無添加防腐剤フリーの物も多く売られているので、そうしたものを利用し、綺麗な目を保つようにしましょう。

【おまけ】

目の周りの筋肉をほぐすマッサージ&眼輪筋トレーニングの紹介をいたします。

眼輪筋とはまぶたや下まぶたなど、眼の周辺の筋肉。まぶたを閉じたり、眼を上下左右に動かしたり等するときに使う筋肉です。
この筋肉を鍛えるとパッチリとした眼になる、クマ予防になる、二重がハッキリするといった良い効果が期待できます。
眼輪筋トレーニングのやり方は……。

  • まぶたをぎゅーっと5秒間閉じる。
  • 目を開けると同時に上を限界まで5秒間見る。
  • 再びまぶたをぎゅーっと5秒間閉じる。
  • 目を開けると同時に下を限界まで5秒間見る。
  • まぶたをぎゅーっと5秒間閉じる。
  • 目を開けると同時に右を限界まで5秒見る。
  • まぶたをぎゅーっと5秒間閉じる。
  • 目を開けると同時に左を限界まで5秒間見る。

これを1セットとして、1日に2~3回ほどやると良いでしょう。

次は眼の周りの筋肉をほぐすマッサージ。

  • 中指と薬指で、優しく眉毛の上を「円を書くように」マッサージしていきましょう。
  • こめかみを中指と人差し指でぎゅーっと「痛気持ち良い」くらいの力で押して、5秒間キープ。
  • 眼の下のくぼみのさらに下、頬骨の辺りを中指人差し指薬指で、「痛気持ち良い」くらいの力で押して、5秒キープ。

これを先ほどの眼輪筋トレーニングの後にやると、疲れもほぐされ効果が倍増するでしょう。

【注意】トレーニングもマッサージも、いずれも眼の周辺や顔の肌はとてもデリケートな部分ですので、あくまでも優しく、痛くない程度に無理なくやりましょう。

鼻のセルフケアについて

花粉症症状で一番辛いのは「くしゃみ」「鼻水」「鼻の詰まり」でしょう。
これらの症状のせいで微熱が得たり、頭がぼーっとしたり、喉が痛くなったりすることがあるほどです。

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これらの症状を軽くするためには、鼻のセルフケアを心がけることが大切です。
では、どのような鼻のセルフケアがあるのでしょうか。

【ワセリンはよい防御壁】
ドラッグストアやコスメショップなどで手軽に手に入るワセリンは、花粉症シーズンの素晴らしい防御壁。
鼻をかみすぎて肌が荒れてしまったときでも、ワセリンを塗ることによってクッションの役目を果たし荒れた肌を柔らかく保つことが出来ますし、また、予め鼻の周りに塗っておくことで、鼻からの花粉の侵入を多少なりとも防ぐことができるのです。

もし、ワセリンが油っぽくて苦手という場合は「馬油」もワセリンの代わりになりますので、ぜひ試してみてください。

【加湿は大切なセルフケア】
マスクをすることはもちろん大切なのですが、その理由は花粉の侵入を防ぐというよりも、マスクとの間に出来た自分の呼吸による湿気で花粉の侵入を阻む……という部分が大きいのです。
つまり、花粉の侵入を防ぐためにも加湿は大切なことなので、オフィスのデスクや勉強机に1つは小さな卓上加湿器を用意し、常に乾燥した状態を保つとよいでしょう。

【鼻洗浄は程ほどに】

「鼻うがい」と称される、鼻の洗浄も効果的とは言われていますが、この鼻うがいは頻度ややり方などを間違えると、余計に鼻孔が炎症してしまうこともあり、おすすめできません。
水道水などでやってしまうと塩素や雑菌、また浸透圧の関係で鼻粘膜が荒れてしまったり、酷いと副鼻腔炎になりかねません。それに、あまり頻度が多くても鼻のために良くないため、やりたい場合は市販の鼻うがい専用の溶液を購入し、薬剤師さんにやり方を相談するか、耳鼻科などで医師から直接やり方を指導してもらいましょう。

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【花粉を落とすために顔を洗いましょう】
花粉症は花粉が肌に付着したり、体内に取り込まれることによって起こる症状です。
そのため、顔に付着した花粉が鼻に吸い込まれる前にできる限り花粉を落とした方がよいので、外から帰ってきた後等は、できるだけはやく顔を洗うようにしましょう。
また、その際にゴシゴシと擦ってしまったり、頻繁に顔を洗ってしまうと肌荒れの元になってしまうので、できる限り優しく、ぬるま湯で顔表面に付いた花粉を落とすイメージで洗い流すと良いでしょう。

【鼻をかむ際には強くかまない】
鼻の中に入ってしまった花粉を出すには、鼻をかむのが最適です。
ですが、強くかんでしまうと鼻の奥の粘膜が傷ついてしまい、酷い時は鼻血が出てしまったりもします。
また、鼻をかんだ後に、ティッシュを丸めておくまで拭おうとする人が多く見られるのですが、この行為も鼻の奥の粘膜を痛めてしまう一番の原因となってしまいます。
がっつり鼻水を出したくなる気持ちはわかりますが、鼻をかむ際は、優しく。そして鼻の中にティッシュを詰めて奥まで掃除をするのは極力避けましょう。
因みに使用するティッシュも、できる限り柔らかい物を使用すると、鼻周辺の肌が痛くなったり荒れることが少なくなるので、少し根は張りますが、質の良いティッシュを使うことをお勧めします。

【マスクは自分の顔の形に合った物を使用する】
今の時代は、マスクは色々な形、種類があります。
使い捨てタイプのものや、女性用・子供用などありますが、大切なのは自分の顔の形にフィットする物を選ぶことです。
安いからと言って、女性が男性用の物を使ってしまうと、サイズが大きくガバガバで隙間ができてしまいます。
また、鼻が高い人が平たいタイプのマスクを使うと鼻の部分に隙間ができてしまうため、そうした人は立体型マスクを選ぶと良いでしょう。
立体型マスクでもお化粧が落ちないようになっていたり、平たいタイプでも鼻の部分に針金が入っており、形を変えられる物などいろいろありますので、自分の顔の大きさ、鼻の高さなどを鑑みて、一番フィットする物を選ぶようにしましょう。

こうした目と鼻のセルフケアを心がけることによって、花粉症症状を減らしていくことが可能でしょう。
ですが、これはあくまでセルフケア。日々自分の意思でやってこそ効果が出るものなので、諦めたりせず、できることからコツコツとケアをしていってあげましょう。

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ABOUTこの記事をかいた人

ライター/印刷会社を得てフリーで活動するライター。自らのアレルギー・花粉症の経験を元に、多くの花粉症予防・対策について記事をしたためている。 健康オタクで、漢方・整体・鍼に詳しい他、毎日のエクササイズも欠かさない。