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子供でも花粉症になる!! 大人と子供の花粉症の違いは!?
くしゃみ鼻水。目もぐしゃぐしゃ……。
そんな大人でもつらい花粉症。
これは、花粉に対するアレルギーが身体に蓄積されて発症するものだと言われていますが、では、子供の場合はどうなのでしょうか?
子供でも花粉症になる
さて、子供は花粉症になるかどうか……という答えですが、子供でも花粉症になります。
とくに、今の時代は生まれてすぐ食べ物アレルギーを発症したりするような時代です。
もちろん、子供でも例外なく花粉症になってしまうのです。
では、子供の化紛争は大人とどう違うのか。その違いを比較してみましょう。
大人と子供の花粉症症状の違い
大人 | 子供 | |
鼻水 | サラサラ | 少しネバネバ |
くしゃみ | 連発して出る | あまり出ない |
鼻づまり | 詰まる | 大人よりも詰まる |
目のかゆみ | 痒くなる | 痒くなる上に悪化しやすい |
【鼻水】
花粉症時の鼻水は風などに比べてサラサラのものが多いことがほとんどです。
ですが、子供の場合は大人に比べ、少し粘りけのある鼻水が出ることが多いです。
この鼻水だけをみると「風邪」と間違いやすくなりますので、お子様が風邪か花粉症かを迷った際には、他の部分を見て判断した方がよいでしょう。
ただし、大人の場合も子供の場合も花粉症での鼻水は無色透明。
もし、緑や黄色の鼻水が出てきた場合は、花粉症よりも風邪や、花粉症をこじらせてしまった蓄膿症などを疑った方がよいでしょう。
【くしゃみ】
大人と比べて子供の場合はくしゃみが少ないことが多いです。
これは、大人と比べて子供は鼻の穴が小さいためです。
子供は鼻が小さいため詰まりやすく、詰まるから余計に花粉が鼻に入りにくくなる。そのため、くしゃみは大人に比べて少なくなるのです。
ですが、それは「子供の場合鼻呼吸がしづらくなる」と同じこと。
苦しそうに口を開けていたり、喉を痛がるようでしたら病院へ連れて行ってあげましょう。
【鼻づまり】
子供の場合、花粉症症状の最たる症状はこの鼻づまりとなります。
鼻が小さいため鼻水が詰まりやすいのに加え、子供の鼻水というものはネバネバしやすいので、余計鼻づまりを起こしやすいのです。
小学校に上がれるくらいのねんれいのこなら、 まだ自分で鼻水をかむということができるかもしれませんが、小さいお子さんだと呼吸がしにくくなってもそのまま……ということも。
一昔前だと親御さんが口で鼻水を吸い上げる……なんていうこともしていたらしいのですが、これは衛生的に考えてもNG。
今では電動鼻水吸引器としてメルシーポットなどが売られておりますので、お子さんが小さい間はこうした吸引器を使って鼻水を取ってあげましょう。
もちろん、口呼吸によって喉が荒れたり、熱が出たりということも少なくありませんので、手に負えない場合は病院へ連れて行き、耳鼻科で吸引してもらうなどしてみましょう。
【目のかゆみ】
子供の場合、「痒いところを掻くな」と言われても我慢することが難しいです。
大人ですら、無意識に目を掻いてしまい充血や、結膜炎を起こしてしまうことがあるのですから子供なんてなおさらです。
子供は目が痒くなるとすぐに掻いてしまったり、擦ってしまいがち。
擦ることで目の周辺は柔らかいため、すぐに荒れて赤くなってしまったり、かぶれてしまうことも多々あります。
また、汚い手で擦ることで目にばい菌が入ってしまい結膜炎になったり、酷い時は角膜炎になってしまうことも……。
そうなる前に、子供が目を痒そうにしていたら眼科の先生に相談しておきましょう。
また、子供はすぐに何でも手で触ってしまいますが、できる限り清潔に保てるようにアルコールティッシュを身につけておく、手洗いの躾を徹底するなどしておきましょう。
他にもある子供の花粉症症状
【集中力の低下】
大人でも鼻が詰まって酸素があまり吸えないとぼーっとしてしまうことが多いかと思います。
子供の場合それが顕著に出てきますので、ぼーっとしたり、うつらうつらと眠りがちになることが多くなってしまいます。
また、逆に鼻水などで夜眠りにくくなってしまい、夜は寝不足、昼は居眠りということになることもありますので、学生の場合勉強に影響が出ることもありますので、早めの対処をオススメします。
【鼻や口をしきりに気にする】
小さいお子さんの場合、大人と違いその症状を訴えることが難しいです。
そのため、口をモゴモゴと動かしたり、鼻をピクピクと動かして鼻周辺のかゆみを訴えることが多いです。
また、鼻のかみすぎやいじりすぎで鼻血を出すことも多いです。
小さなうちは粘膜がとても弱いので、鼻血は出やすいので驚くことはないのですが、あまりに多い場合はその後のことも考え病院へ相談に行った方がよいでしょう。
子供の花粉症の判断の仕方
【熱があるか・ないか】
子供の症状が花粉症によるものか、風邪なのかを見分けるポイント一番のポイントは「発熱があるかどうか」です。
基本的に花粉症では発熱は見られないため、花粉シーズンにくしゃみ・鼻水・目のかゆみといった症状が出た場合、発熱がなければ花粉症の確率は高くなります。
ですが、子供は元々体温が高い上、花粉症でも熱を出すことがあるため、判断に困った時は耳鼻咽喉科に相談した方がよいでしょう。
【目のかゆみがあるか・ないか】
子供が目を痒がったり、充血しており、鼻水、鼻づまりを伴っている場合は花粉症である可能性が高いと言えるでしょう。
ただし、プール熱や流行り目などでも目が赤くなります。
また、風邪でも目が赤くなることもありますので、「目のかゆみ」を伴わない充血の場合は、別の要因を疑った方がよいでしょう。
子供の花粉症を早く見つける方法
症状の訴えを的確にできない小さな子供の場合、大人が子供の異常を見つける必要があります。
花粉症の場合こうした点に気をつけて、いち早く子供の花粉症を見つけてあげましょう。
- 花粉症シーズンかどうか
- 熱はあるか・ないか
- 口を開けて呼吸をしていないか
- 鼻や口をムズムズと動かしていないか
- 目をしきりと擦ったり、瞬きをしていないか
- 鼻水・鼻づまりが酷くないか
- 鼻水の色は無色か、色が付いているかどうか
- 日中ぼーっとしたりしていないか
- 寝起きや外から帰ってきた時に症状が悪化するかどうか
子供の花粉症に対する対処法
子供の場合、大人と違って身体も小さく、制御も効きにくいため、大人と同じような対処法は難しいと思います。
では、子供に対する花粉症対策はどのようにしたらよいのでしょうか?
【安易に市販の花粉症の薬を与えない】
子供の場合、大人と違って用量の調節が難しい薬。
花粉症の薬とはいえ副作用もあるので、安易に市販の薬を与えずに、まずは耳鼻咽喉科や小児科などで症状の相談をしましょう。
その上で処方された薬を飲むのが一番安心出来る方法と言えるでしょう。
【できる限り手は清潔に】
子供は色々なところを触りたがり、その手で目や鼻といった粘膜を触ってしまうとばい菌が入りやすくなってしまい、余計な二次感染を起こしかねません。
子供が目を痒がったり、外を出た場合は小まめに手を拭いたり、一緒に手洗いの指導をしてあげましょう。
むずがるお子さんに「掻くな」といっても難しいこと。先回りの対処で最小限の被害になるようにしていきましょう。
【マスクの着用を促しましょう】
呼吸がしにくいのに更にマスクをするとなると、ムズがる子供が多く大変かもしれませんが、マスクの隅に絵を描いてあげたりとちょっとしたコツでマスクをするようになることもあります。
今ではピンクや緑のマスクも売っていたりするので、できる限り子供が自ら望んでマスクをできるようにしつけてみましょう。
【服装に気をつけてあげましょう】
ウールや綿など、フワフワ・モコモコとした素材は花粉が付着しやすく、そのまま家に花粉を持ち込むことにもなりかねません。
花粉症シーズンはできるだけ、ナイロン製などのサラっとした素材の服を着せてあげるとよいかもしれません。
また、帰宅時に粘着シートやドライシートなどで服を軽く擦り、花粉を落としてあげましょう。
【うがいや鼻をかめるようにしましょう】
帰宅後に鼻をかんだり、顔を洗ったり、うがいをしたり……この3つで花粉症症状の軽減は大きく変わります。
鼻をかむのが難しい年頃の場合は吸引器などで鼻水を取ってあげましょう。
また、顔を洗うのが難しい場合は濡れタオルで手早く拭いてあげたり、うがいが難しい場合は飲んでも大丈夫なお水やお茶などで「ぶくぶく」をさせてあげましょう。
このように、子供でも花粉症になってしまう時代。
いち早く異常に気がついて、子供の辛い症状を緩和できるようになれるとよいですね。
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