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アレルギー性の処方目薬にはどんな種類があるのだろう
眼科でアレルギーだと診断されると出される目薬には、色々な種類があります。
種類といっても、抗アレルギー点眼薬とステロイド点眼薬……といった違いだけではなく、抗アレルギー点眼薬でもいくつもの種類があります。
今回はそんな処方用の目薬についてお伝えします。
アレルギー性点眼薬の大まかな種類
抗アレルギー点眼薬
抗アレルギー点眼薬とは、アレルゲンが粘膜に入ったときに発生するかゆみを引き起こす元であるヒスタミンを抑えるための目薬。
また、抗アレルギー点眼薬の中でも2種類のタイプが分かれています。
①ヒスタミン拮抗薬
ヒスタミン拮抗薬は既に起こってしまったかゆみや充血を素早く鎮めることができ、副作用なども少ないもの。
②ケミカルメディエーター遊離抑制薬
聞き慣れない言葉ですが、こちらの目薬の方が種類も多く、一般的に使われており、抗ヒスタミン作用はないのですが、大ざっぱに説明すると、アレルギー症状を引き起こす肥満細胞に働き、ヒスタミンやロイコトリエンC4などが放出されるのを防ぐ為の薬です。
副作用がほとんどない分、効果が出るのに少し時間がかかるものがほとんどです。
アレルギー性の点眼薬としてはとても使いやすいので、ほとんどの抗アレルギー点眼薬は、このケミカルメディエーター遊離抑制薬です。
ステロイド点眼薬
全身、どこにでも炎症やアレルギー反応が起こってしまう場所には使う事ができるが、副作用が心配なのがこのステロイド点眼薬。
抗アレルギー点眼薬の効果がない場合、もしくは、症状が酷い場合に使用されることがほとんどです。
各アレルギー自に処方されることの多い点眼薬
【抗アレルギー点眼薬】
- インタール(約235円)
- クロモフェロン(約91円)
- ザジテン(約242円)
- リザベン(約233円)
- アレギサール(約258円)
- ペミリドン(約145円)
- アレジオン(約600円)
抗アレルギー点眼薬で一番多く処方されるのは「ザジテン」。
筆者もアレルギー時にはザジテンをよく処方されています。
因みにザジテンは「ザジテンAL点眼薬」として、市販薬としても売られており、歴史の長さから安全性も高いとされています。
注目なのは「アレジオン点眼薬」。
抗ヒスタミン点眼薬の「パタノール」もかなり一般的に処方される点眼薬なのですが、そのパタノールよりも効果が高いと発売されたのがアレジオンで、ヒスタミンを抑える力がより強くなっています。
しかし、価格を見ると解るのですが、パタノールはもちろん、ほかの点眼薬よりまだ高いのが難点。
1日1回で効果が継続される。コンタクトの上からでもさせるという利点があるので、利便性や効果を考えて選んでみるのも良いでしょう。
【新世代抗アレルギー点眼薬】
- アイビナール(288円)
新世代抗アレルギー点眼薬とはいえ、あまり旧世代のものと変わらず使用されています。
【抗ヒスタミン点眼薬】
- リボスチン(約237円)
- レボカバスチン(約180円)
- パタノール(約293円)
抗ヒスタミン点眼薬でよく処方されるのがパタノール。
値段的にはリボスチンやレボカパスチンよりは高いのですが、副作用がほぼ出ない目薬なので、かゆみの予防としても利用されています。
【ステロイド点眼薬】
- フルメトロン1%(約111円)
- フルメトロン02%(約69円)
- オドメール1%(約40円)
- オドメール05%(約34円)
- オドメール02%(約26円)
- リンデロン01%(約41円)
- サンベタゾン0.1%(約21円)
- ムルキナ0.1%(約19円)
抗アレルギー点眼薬でも症状が落ち着かないときに出されるのがステロイド点眼薬。
その中でもフルメトロンが一般的によく出される目薬で、筆者もどうしても目の充血が治まらなかったときなどに処方してもらいます。
また、リンデロンも効果が高いのですが、価格の問題で、同等の効果をもたらすサンベタゾンもよく処方されます。
ムルキナもしばしば処方されるステロイド点眼薬ですが、このあたりは濃度の違い以外は大きな差はあまりないかもしれません。
特別編「免疫抑制点眼薬」
- タムリス(約2815円)
- パピロックミニ(約61円)※1回使い切りタイプの1回分の価格
季節性カタルなど、重度のアレルギー性結膜疾患の治療に用いられる、免疫自体を抑制して症状を抑える点眼薬です。
とても薬価は高いのですが、それなりに効果も高いお薬です。
まとめ
上記に記した点眼液の他にも様々な種類の処方用の点眼薬はあります。
「合わないな」「効果が感じられないな」と思ったら、遠慮なく医師に相談し、自分に合った点眼薬を探してみるのが一番良いでしょう。
※上記価格は保険診療を想定してのもので、振れを予測し「約」と記載。
※データは2019年4月現在のものです。
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