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日本だけじゃない! 世界各国で行われている花粉症対策
花粉症は日本だけの問題ではないことはご存じですね?
国単位で見ると、悩みの元となる花粉の種類は違うため、また、異なる環境・文化なため、日本とはちょっと異なる花粉症対策を行っていることが多く、調べてみるととても面白いことがわかりました。
牧草の花粉症が多いイギリスはナチュラルな対処法が多い
5人に1人は花粉症と言われる、日本に負けず劣らず花粉症人口の多いイギリス。
イギリスではシラカバ、イラクサ、そして芝の花粉が多く、公園や庭などに多くの芝が敷かれているお国柄か、芝花粉が一番の強敵だそうです。
イギリスでは国営の病院では医療費などは無料なのですが、とても混んでいて、ある程度のお薬は薬局で買うのが一般的。
ですので、薬局得飲み薬を買ったり、スプレーや目薬を買うこともあります。
また、シャワーを浴びて花粉を落としたり、外から帰宅したら服を着替えるなど、日本と似たような対策をしていますが、イギリスでは「マスク」は一般的ではありません。
政府推奨の花粉対策でもマスクは取り上げられていませんが、サングラスは勧められています。
これは、ロンドン等では乾燥していることが多く、また風が強いことが多いため、目を保護するという利点もあるのでしょう。
そして、日本と異なるのは、ナチュラルな対処法が一般的に広まっていること。
今、イギリスを含む欧米で花粉症対策として流行っているのが「鍼治療」。
鍼灸治療によって、自らの身体のバランスを整えるほうを選ぶというナチュラリストな思考の多いイギリスならではですね。
また、ハーブ等のお茶で症状を緩和していくことを好む方も居て、これは、イギリスに限らず、ハーブ文化のある北欧諸国で根付いた意識なのかもしれません。
ブタクサの花粉が猛威を振るうアメリカはステロイド点鼻薬
アメリカでメインとなる花粉は「ブタクサ」。
日本人がスギ花粉から逃れてアメリカへ旅行へ行ったものの、ブタクサの花粉の酷さにブタクサアレルギーになって帰ってくると言われるほど、ブタクサの花粉症はアメリカでは問題になっています。
そんなアメリカでは医療費に保険が効かず、花粉症くらいでは気軽に病院へは行けません。
もし病院へ行ったとしても、医師が処方箋のいらない薬を教えてくれることもあり、そのメインとなるものが「ステロイド点鼻薬」だそうです。
ステロイドが処方箋無しに手に入るというのも驚きですが(もちろん、州や地方にもよります)、基本的に点鼻薬がメインというのも驚きです。
イギリス同様マスクの文化がないため、鼻から入る花粉に点鼻薬を使う方が効率的なのかもしれません。
もちろん、飲むタイプのお薬も売っていますが、アメリカではコストコで大容量パックの抗ヒスタミン薬が売っていたりと、とてもダイナミック。
旅行の際には、日本で処方された自分に合うアレルギー薬を持って行った方が良いでしょう。
また、アメリカではホメオパシーのお薬がたくさん売られています。
ホメオパシーとは西洋番漢方薬の様なもので、植物や動物・鉱物などの自然のものを使ったお薬のこと。
これ以外にも、毎日ハチミツを食べてみたり、ビーポレンを食べたりと自然食で対処していこうとする人も多いそうです。
中国では花粉よりもあの物質が問題……
中国では、特定の樹木や草花だけが多いということもないため、花粉症の症例はきわめて少ないそうです。
ですが、問題なのはPM2.5。
排気ガス、黄砂、発電などの大気汚染の関係で、微小粒子状物質が多く浮遊し、呼吸器官に深刻な影響を及ぼすとされています。
アジア圏では、日本を含め「マスク」がおかしなものという認識がないため、中国ではマスクを日常的に付けている人が多くいます。
ですが、そのマスクも、花粉症対策用のマスクと違い、細かな微粒子であるPM2.5に対応したガスマスクのようなタイプのものが多く、深刻さが伺えます。
もちろん、日本製のマスクも中国では人気で、観光の際には日本のマスクを爆買いする中国人も見かけます。
南アフリカでもある花粉症は自然療法メイン
自然豊かな南アフリカですが、自然豊かゆえ、雨期になるとたくさんの花から花粉が舞い、乾期になると土埃が舞うようになるため、四季を通して花粉アレルギーが出やすいと言われているのです。
薬局では鼻炎薬などを取り扱ってはいるものの、長期間の服用は良しとせず、自然療法士などが、ティッシュソルト(無機塩)と呼ばれる処方薬を選んで出してくれるそうです。
病気は押さえ込まず、体内環境を正常化すると言う考えの、南アフリカ人らしい方法です。
もちろん、ハーブなどの自然療法も盛んで、アフリカ原産のルイボスティー等も花粉症対策として使われているそうです。
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