「くしゃみ」「鼻水」「鼻づまり」「喉の痛み」「微熱」といった、風邪なのか迷うような症状が現れる花粉症。
大人でも花粉症か風邪かを見分けるのが難しいのに、子供の場合は明確に症状を訴えてくれることも少なく余計見分けるのが難しいことがあります。
今回は、いくつかの「花粉症」か「風邪」かの判断材料をお知らせしたいと思います。
子供の花粉症
一昔前は大人だけかと思われていた花粉症も、今では子供でも花粉症になるということがわかりました。
体質的なものは受け継がれやすく、残念なことに両親が花粉症や他、アレルギー体質の場合、子供の花粉症になることが多いです。
また、同じ生活環境では食べるものや掃除の頻度などで両親共々花粉症ということにもなりますので、お子様が毎年同じ時期にくしゃみ、鼻水、目のかゆみを訴えるようであれば、また、父母どちらかでも親が花粉症の場合は、お子様の花粉症を疑った方が良いでしょう。
花粉症と診断されやすいお子様の場合、その前に食べ物やハウスダストなどでアレルギーを起こし、「アレルギー体質だ」と言われている場合も多いので、そうした点でも判断材料になるかもしれません。
花粉症と風邪の違い
【花粉症の場合】
- 鼻水=サラサラで無色透明。なにもしなくても垂れてくるレベル。
- くしゃみ=花粉シーズン中ずっと続く。とくに朝や外出時。
- 目のかゆみ=あり。充血していることもある。
- 発熱=微熱。
- 喉の痛み=ある場合もある。ただし、いがらっぽく、水を飲んだり飴をなめると落ち着くことが多い。
- 咳=ある場合もある。ただし、「コンコンコンコンコンコン」と発作のように止らなくなる咳で、乾いていることが多い。朝や外出時などに多い。
- 関節痛=滅多にないが、あっても酷くはならない。
- 体調不良の期間=花粉シーズン中。毎年決まった時期に。
【風邪の場合】
- 鼻水=初めのうちは無色透明でも、2~3日でねばねばした鼻水になる。黄色や青、緑など色が付いた鼻水となり、場合によっては臭くなる。
- くしゃみ=2~3日で改善される。
- 目のかゆみ=なし。ただし、発熱によって目が充血することがある。
- 発熱=微熱~38度以上の高熱になる。
- 喉の痛み=あることもある。炎症によって痛くなるため、染みるような痛み。水を飲むのも辛くなる。ただし、飴やアイスなど甘くて粘膜を保護するようなもので痛みが抑えられる。
- 咳=ある場合もある。ただし「コンコン」「コンコン」とした区切りのある咳で、湿っぽく痰を絡んだ咳のことが多い。場所や時間問わず、いつでも出る。
- 関節痛=多々ある。熱が下がると同時に痛みが引くことが多い。
- 体調不良の期間=大体1週間ほどでほぼほぼ改善される。
花粉症か風邪か見分けが難しい場合
子供の場合、自分で自分の病状が把握出来ず、また大人に上手く伝える術を知りません。
大人が子供の様子を見て判断しなくてはならないのですが、違いがわからず苦労することもあります。
そうした場合は、状況をメモして医療機関へ相談しましょう。
チェックポイント
- 毎年決まった時期になるか?
- 目のかゆみはありそうか?
- 鼻水の色や粘度は?
- 熱や食欲はどうか?
医療機関では、花粉症の可能性があると判断すると、血液検査等でより詳しく診察していきます。
そうすることによって、風邪ではないのに風邪薬を飲んでしまったり等といった無駄な投薬を避けることが出来るため、判断に迷った場合はまず医療機関へ相談してみましょう。
花粉症だと診断された場合
子供が花粉症だと診断されたら、翌年からは花粉シーズン前に医療機関へ行き、予め薬をもらっておく等準備を始めるようにしましょう。
花粉が飛散する前に早めに治療しておくことによって、ピーク時の花粉症症状を軽く抑えることが出来ます。
また、普段から、マスクをするように促したり、口呼吸をしていないか見てあげることによって、お子様が花粉症で苦しむことも少なくなりますので、頑張ってみてあげるようにしましょう。
コメントを残す