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子供の花粉症に対する大人の対処法のまとめ
年々増加の一途をたどる「子供の花粉症」
「子供でも花粉症になるのか?」という記事では「子供でも花粉症になる」という結論の元、子供の花粉症に対する対処法に軽く触れましたが、今回は「子供の花粉症に大して、大人はどのようにしていけばよいのか」ということを、詳しくお伝えしていこうと思います。
子供の花粉症に気がつくには?
大人と違い明確な意思表維持をしにくい子供さんの異変に気がつくには、日頃の観察と「知識」が大切。
「日頃の観察」は親御さんにお任せするとしても、花粉症かどうかに気がつくためのポイントはいくつかあります。
- 目のかゆみを訴えている。
- 鼻水・鼻づまりが酷い。
- 鼻水の色が無色。
- ぼーっとしていることが多い。
- 鼻が痒くてむずがる。
- 上記の症状を訴えているにもかかわらず熱がない
- 外に出たり、外気に触れると鼻水や目のかゆみが悪化するようすがある。
こうした症状が表れた場合はお子さんが花粉症である可能性が高いです。
ただし、子供の花粉症の場合大人と違い「鼻水がサラサラではなく、粘りがある」「くしゃみよりも鼻づまりのほうが多い」「口呼吸からの喉の荒れで発熱する」ことが多いため、判断に悩んだ場合は迷わず医療機関に連れて相談した方がよいでしょう。
子供の花粉症「大人と違う」対処法一覧
★子供の花粉症は大人と違って鼻がづまりがち★
大人でも鼻水がグシュグシュとなり、鼻が詰まりがちになりますが、大人と違い、鼻孔の小さな子供は「くしゃみ」「鼻水」よりも「鼻づまり」に重点がいきます。
そのため、すぐに酸素不足になって、頭がぼーっとしたり、夜眠れずに昼にうたた寝しがちになったり、むずがったりしてしまいます。
また、口呼吸になるため、喉が荒れたり熱が出やすくなったりします。
⇒どうしればいいの?
子供の鼻づまり対策には、小まめに鼻をかんでもらえることが一番。
もちろん、鼻をかみすぎても鼻血の元になってしまいますので、優しくかむことを指導してあげましょう。
また、鼻をかむのが難しい年頃の場合は「電動鼻水吸引器」を使用し、鼻水を吸い取ってあげるとよいでしょう。
★子供の花粉症「目の二次感染」が怖い★
大人でも我慢できない「目のかゆみ」。
うっかりすると目を擦ってしまい充血したり、寝ている間に強く擦って結膜出血をしてしまうことも……。
大人でもそうなってしまうのですから、子供の場合はなおさら我慢するという制御は難しいでしょう。
怖いのは目を擦ったことによるばい菌などによる炎症。
角膜炎や結膜炎になってしまうと、花粉症で目が痒い上に痛くなったり、酷いと視力に影響が出てしまいます。
⇒どうすればいいの?
もちろん目を擦らないようにしてもらえるのが一番なのですが、どうにも目をいじってしまいそうな場合は、小まめな手洗い・消毒をすすめていきましょう。
外出から帰ったら手洗い。
外で何かに触れてしまったらウエットティッシュやスプレーなどで消毒……と、指や手にばい菌が付いていない状態を維持するのが一番です。
「あまり無菌状態で育てるのも……」と渋る世代もあるかもしれませんが、目に炎症が起こって視力に影響を及ぼしてしまっては一生の問題です。
花粉症のシーズンだけでも目にばい菌が入らないよう、小まめに手洗いをするようにしていきましょう。
★安易に市販の薬を飲ませてはいけません★
市販で売られている花粉症のアレグラFXやアレジオン錠などは大人用として売られているものです。
子供向けに小児科などから処方されたお薬ではない限り、大人用の薬を半分に割って……などとして服用させないようにしましょう。
身体の小さな子供にはできるだけ薬は飲ませたくないもの。
できる限りサプリメントやお茶、漢方や乳酸飲料、日頃の花粉対策などで薬に頼らなくても症状を落ち着かせていけるようにしましょう。
子供の花粉症対策「嫌がらないように」してもらうには?
大人向けの花粉対策は色々と広まっていますが、子供向けにはどのように対策をしていけばよいのでしょうか。
マスクをすればむずがり、規則正しい生活をするようにしても夜更かしをしてしまう。
好き嫌いもあるし、帽子を被らせて外を歩かせようにも、走ったり嫌がったりすることも……。
そうした子供の「嫌がられにくい花粉症対策」をいくつかご紹介します。
【マスクに一手間で子供に喜ばれるアイテムに】
マスクは花粉症のマストアイテムですが、その息苦しさやうっとうしさから、大人でも子供でも嫌がる人は少なくありません。
大人はそれでも我慢をしたり、どうにか折り合いをつけてマスクをすることができますが、子供にはそれが難しいもの。
そういうときは、マスクに一手間。
「ラクガキ」をして、子供が喜ぶアイテムにしてあげましょう。
用意する物は油性ペン一つで大丈夫。
マスクに簡単で良いのでイラストを描いてあげるだけで、意外と子供は喜んでマスクをつけてくれるようになります。
もちろん、アニメキャラクターが印刷されたマスクなんかも売っていますので、子供が喜びそうなマスクを用意してあげましょう。
【上着は「カサカサ」素材がおすすめ】
花粉は綿やウール素材といった、モコモコの天然素材に引っかかりやすいです。
そのため、外で遊ぶときや、買い物など、外出時に着る上着などはカサカサとした、ナイロン素材などの上着がおすすめです。
外が寒い場合はモコモコとした暖かい服を着せてあげたくなるものですが、フリースなどは風を通しやすい上に花粉がとても付着しやすい素材です。
こうしたモコモコ素材、フリース素材などを着せたい場合は、上に1枚ウインドブレーカーなどを着させてあげるだけで、風も通りにくくなり、防寒にも、花粉予防にも役立ちます。
【花粉症によいと言われている食材・サプリメントは試してみましょう】
甜茶:甜茶に含まれる「甜茶ポリフェノール」には、アレルギーの原因となる「ヒスタミン」の抑制と、炎症反応を起こす酵素の働きを抑制する効果があると言われています。
甜茶にはいくつか種類があるそうなのですが、この「抗アレルギー作用のある甜茶」は「バラ科の甜茶」に限りますので、その点だけ注意して飲んでみましょう。
甜茶はとても甘みが強いので、お子様でも飲みやすくおすすめです。
ただし、「バラ科」の植物アレルギーがある場合は飲ませないよう注意してください。
乳酸菌飲料:腸内に善玉菌である乳酸菌が増えることによって、アレルギー体質が改善されていくという節もあります。
花粉症だけではなく、インフルエンザや風邪予防にもなりますし、積極的にヨーグルトや乳酸菌飲料、発酵食品を摂取していくようにしましょう。
とくに、ヨーグルトや乳酸菌飲料は子供には喜ばれやすいので、ストレスなく改善できる花粉症予防の方法ともいえます。
レンコン:レンコンには「タンニン」「ムチン」「食物繊維」と花粉症予防によい栄養素が3つも含まれています。
「タンニン」はポリフェノールの一種で、甜茶同様「ヒスタミン」の抑制と炎症反応の抑制に効果があると言われています。
そして「ムチン」は粘膜保護成分。鼻や目など、粘膜からやられてしまう花粉症の人にとっては、とても重要な成分なのです。
最後に「食物繊維」。これは腸内環境の改善に役立つもので、腸内環境をよくすることは乳酸菌を摂取するのと同様、花粉症改善にとても効果があると言われています。
サプリメント:花粉症を予防するサプリメントはとても多くでています。
いずれも天然の素材からできている物を選ぶことをおすすめしますが、できればその中でも1種類のものからできているサプリメントをオススメします。
複数の素材からできているもののばあい、どれが効果があったのか、また、副作用が出た場合になにが悪かったのかわかり難いからです。
漢方:これはお薬になってしまいますが、小青竜湯(しょうせいりゅうとう)が有名なところです。
くしゃみ・鼻水・鼻づまり・目のかゆみ等アレルギー疾患に対してよく効く漢方で、お子様でも飲める漢方となっています。
漢方ではアレルギーは身体に余分な水分が溜まって「水毒」となっているという考えで治療していくため、身体のその余分な水分を出すような成分になっているようです。
ただし、2歳未満のお子様には服用はできませんし、市販のものでも用量用法をしっかりと守って服用させるようにしましょう。
※お薬でもその効果に個人差がありますので、これらの摂取による効果の程は個人差があります。また、乳製品など、そのもの自体にアレルギーを誘発してしまう食べ物もありますので、親御さん個人の判断の下、自己責任で試すようにしてください※
大人よりもわかりにくい「子供の花粉症」。
薬を飲ませるにもためらいのある年齢だと思いますが、余計な二次感染や、遊びたい・学びたい盛りのお子様の健やかな成長のためにも、花粉症対策を工夫して行っていき、快適な生活が送れるようにしてあげましょう。
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