イギリスでは当たり前!? 花粉症に鍼が効果的な理由
東洋医学と言いつつも、今、イギリス含む多くのヨーロッパ地方の国々では、花粉症やアレルギーなどの免疫系の治りにくい疾患に鍼治療が効果的と人気を博しています。
西洋医学では薬を飲んで一時的にアレルギーが起こらないようにするのがほとんどなのですが、東洋医学……鍼灸治療の場合、アレルギーを起こす体質事態を根本的に改善していくことができるというのが人気の秘密。
また、ハーブなどを好むナチュラリストの中でも、より身体に負担がなく、副作用の心配も少ないと、こうしたマッサージや鍼灸による治療を好む方が多いと言うこともあります。
鍼治療をおこなえば今すぐに、この鼻水や目のかゆみが止まる……というわけではありませんが、ぜひ、知って損はないでしょう。
そもそも鍼灸治療って何?
【鍼】
鍼とは髪の毛のように細い鍼を刺し、体の特定の筋肉を刺激する代替医療行為の一つ。
元々は中国医学で古くから行われていた治療法で、鍼の大本は旧石器時代の古代中国でとがった石を肌に刺したりしていたことから始まります。
日本には遣唐使などが中国から文化を持って帰ってきた時代、奈良時代当たりから鍼師という職業ができていたとされています。
現代では、鍼灸治療を行う者は、3年生の専門学校や大学などで教育を受け、国家試験を通過しないといけないため、安心して治療を受けることができます。
【お灸】
モグサ(ヨモギの葉を乾燥させて加工したもの)などを肌の上、もしくは肌の近くで燃焼させ、体を温めたり、ツボを刺激させたりするもの。
こちらも、3000年ほど前の古代中国で発明されたもので、遣唐使や遣隋使などによって日本にもたらされました。
体に刺した鍼の頭にモグサを乗せて、火をつけたもので、鍼の刺激とお灸の輻射熱を同時に受けさせる方法などもあります。
また、肌のツボに置いた小さな輪の台の上にモグサを置く者や、箱の中でお灸を温めて、全体的に体を温めるお灸、棒状のお灸を肌に近づけて、輻射熱で肌表面を温める方法など様々な方法があります。
鍼は肌に直接刺すもので、資格をとった鍼灸師ではないとできませんが、お灸は「せんねん灸」など市販で購入できる物もあり、身近な存在でしょう。
ですが、もちろん火を使っているため、火傷に注意しなくてはいけません。
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鍼灸が花粉症に効果的な理由
大ざっぱにまとめると、「鍼灸はそのそもの原因になっているアレルギー体質を改善していくから」という事なのですが、ではなぜ、アレルギー体質を改善できるのか……。
まず一つ目は副腎を刺激する(癒やす)ツボを刺激することで、副腎ホルモンの働きを高めることができるから。
副腎とは背中の腰の少し上辺りにある、大体胃の後ろ当たりにある臓器で、腎臓の側にあるのですが、血圧や血糖、水分塩分量、免疫機能や、神経系のサポートなどの体内環境をちょうど良い状態に保つためのホルモンを作っている臓器です。
この副腎が疲れてしまうと、ホルモンが上手く分泌されず、生活習慣病や花粉症、酷いと橋本病やバセドウ病の自己免疫疾患を発病する事もあります。
食生活やストレス軽減、睡眠などでも副腎の働きを改善させることができますが、鍼灸でも副腎に関わる筋肉を刺激して、副腎の疲れを癒やすことができるのです。
そして二つ目は、体全体の疲れやバランスを整える事ができるという点です。
鍼でお肌の調子も整えられます
花粉症にストレスは大敵なのですが、肩の凝りや眼精疲労、自律神経に関わる首の凝りなどをほぐすことができるので、自律神経や免疫器官のバランスが整い、アレルギー体質改善に役立つことができるのです。
鍼灸で花粉症治療を受けるときの注意点
①鍼はちゃんと資格を持った施術者のいる鍼灸院で受けましょう。
ただのマッサージと違い、鍼灸師には専門のしっかりとした知識が必要となります。
場所によっては柔道整復師の資格を持っているだけで鍼灸、までしてしまう鍼灸院がありますが、ちゃんと鍼灸師の資格があるかを確認しましょう。
②使い捨ての鍼を使っているかの確認をしましょう。
今時は少ないのですが、鍼を使い回す鍼灸院ではB型肝炎などのリスクが跳ね上がります。
もちろん、滅菌などしているかもしれませんが、安心のためにも鍼は使い捨てという場所を選んだ方が良いでしょう。
また、同時に、鍼灸院が衛生的であるかどうかも、基本的なチョイスポイントでもあります。
消毒している、顔をつけるであろう枕には新しいシーツ、もしくは使い捨てのカバーが使われているかを確認しましょう
使い捨ての鍼……ディスポ鍼とも呼ばれています
③施術者の相性をよく見ましょう。
どんなに腕が良いと評判の施術者でも、自分と相性が分ければ逆効果。
また、施術者や鍼灸院によっては「腰痛には強いけど、花粉症には弱い」「花粉症症状緩和には詳しいけれど、肩こりには知識がない」など、様々です。
向かう治療院の特色を調べてから行く事をおすすめします。
④ある程度通う必要性があることを覚えておく
サプリメントや漢方、食生活や鍼灸治療などと言った、体に優しい治療法は体質を改善していくことで良くなっていくものなので、改善されるまでにある程度の時間がかかります。
ですので、1ヶ月~3ヶ月くらいは鍼に通うくらいの腹づもりで治療に当たった方が良いでしょう。
もちろん、花粉シーズンを過ぎても、メンテナンスのために鍼灸院に通うことはよいことですので、長く通えるような場所・価格・雰囲気の鍼灸院を探してみましょう。
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