花粉「根治」に向けての新薬「シダキュア」登場

新薬

スギ花粉舌下錠に新薬「シダキュア」で根治も夢じゃない!?

花粉症は治らない疾患とされてきましたが、近年舌下免疫療法が生まれ、スギ花粉の根治が夢ではなくなってきました。

花粉症の根本治療がすすむ!?「舌下治療」のすべて

2017.12.20

少し前までは舌下免疫療法に使用する薬はシダトレンというものしかありませんでしたが、2017年9月に「シダキュア」が承認され、それがようやく2018年6月に発売となりました。

また、同じくダニアレルギーの減感作療法薬としてミティキュアも発売となり、2種類の新薬が出ることとなりました。

この2つのお薬はアレルゲン免疫療法薬といって、ごく少量のアレルゲンを体内に入れることによって、体がスギやダニを「アレルゲン」と思わず、通常の免疫反応をしてくれるように促すための物です。

今回はスギ花粉舌下錠の「シダキュア」にどのような特徴があるのか、最新スギ花粉治療情報として調べてみましょう。

スギ花粉舌下錠「シダキュア」の全て

シダキュアは舌下免疫療法の薬として誕生した舌下免疫療法薬。

シダキュアスギ花粉舌下錠2,000JAU/シダキュアスギ花粉舌下錠5,000JAU

この2種類があります。

成分はそれぞれ「スギ花粉エキス原末 2,000JAU」と「スギ花粉エキス原末5,000JAU」

添加物はD-マンニトール、ゼラチン(魚由来)、PH調整剤

この2,000JAUと5,000JAUの違いは含まれているアレルゲンの量の違い。
まずは含有量の少ない2,000JAUを服用し、慣れてきたら5,000JAUへと増やしていきます。

ステップアップ

少し特殊なシダキュアの飲み方

服用

シダキュアは舌下錠ですので、普通の錠剤の薬とは飲み方が少し異なります。

  • 初回は医師の監督の下で服用。
  • 舌の下にシダキュアを置き、1分間ほどそのままにした後で飲み込みます。
    この時、唾液で錠剤が溶けていきますが、すぐに飲み込まずともかく1分間耐えます。
  • もし、1分間保持できずに飲んでしまったとしても、その日は再度の服用はせず翌日、改めて前日と同じ量を服用してください。
  • シダキュアはまず投与開始後1週間は2,000JAU錠を、その後2週目以降は5,000JAU錠を服用していきます。
  • 1日1回の服用です。

心配なシダキュアの副作用は?

舌下免疫療法で心配なのは「副作用」。

アレルゲンを少量とはいえ体内に入れるので、どうしても副作用が出る可能性が高いのですが、シダキュアの場合はどうでしょう。

【主な副作用】

  • 口内炎
  • 舌下膨張
  • 口の中の腫れ
  • 喉のかゆみ
  • 耳のかゆみ
  • 頭痛

【重大な副作用】

  • ショック
  • アナフィラキシー

この重大な副作用を回避するために、初回は医師の監督の下で服用することをすすめられています。

また、副作用を起こさないためにもシダキュアを服用するにあたって気をつけることがあります。

  • 過去に舌下免疫療法薬を使ってショックを起こしたことのある人は服用できません。
  • 重い喘息の人は服用できません。
  • スギ花粉が飛散している時期は服用開始を始められません。
  • 薬服用の前後2時間くらいは激しい運動、飲酒、入浴などの「血行が良くなる行動」は控えるようにしましょう。
  • 喘息や口内炎、風邪を引いていたり、抜歯などの口内手術を行ったときは医師との相談をしてください。
  • 妊娠中・授乳中は服用できない場合がありますので、医師に相談しましょう。

特に、シダキュアは使用開始後約1ヶ月くらいで口腔内の副作用が多く現れるといいます。
初めの頃は問題なかったとしても、後々副作用が出る場合もありますので、注意しましょう。

シダキュアを服用するために必要な注意

注意
  • 服用開始前にスギ花粉の確定診断(血液検査)が必要になります。
  • 治療開始可能なシーズンは6月~12月となります。
  • 1日1回約3年間継続して服用する必要があります。
  • シダキュアは新薬のため、2019年6月までは1回の受診で2週間分の処方しかできないため、2週間おきに病院に通う必要が出てきます。

やはり新薬なのもあり、色々と注意することが多くなりますが、その分効果も期待できる部分もあります。

コストは?

舌下免疫療法でシダキュアを処方してもらった場合のコストを3割負担で見てみましょう。

1回の診察につき大体600円、シダキュアの処方に1500~2000円ほど。それが月に2回となります。

シダキュアの特徴とシダトレンとの違い

シダキュアの特徴はなんと言っても「子どもでも服用可能」というところ。

シダトレンは12歳以上が対象となっていましたが、シダキュアは5歳以上であれば内服可能です。

ですが、1分間は舌の下に薬を保持する必要があること、毎日薬を飲むこと、決められた期間ごとに通院するという必要があるため、小学生でも服用が難しいケースがありますので、医療機関でよく相談するようにしましょう。

そして、シダトレンとシダキュアの違いはシダトレンが「舌下液」というボトルに入ったお水のような薬なのに対し、シダキュアは錠剤であること。

その分、冷蔵保存なども必要なく、旅行などでも持ち運びが楽になりました。

そして価格はシダキュアは新薬である分、10円ほど高くなりますが、服用時の舌下保存時間がシダトレンが2分であるのに対し、シダキュアは1分で大丈夫なため、少し服用が楽になります。

中学生以上である場合はどちらにするかは生活スタイルで

選択

小学生以下の場合シダキュアしか飲むことができませんが、中学生以上である場合は、シダキュア・シダトレンどちらでも大丈夫です。

保存が冷蔵庫である必要がある、持ち運びしにくい、2分間も舌下保持が必要だというシダトレンですが、シダキュアよりも歴史が長い分、副作用などの研究もより多くなされています、

また、シダキュアの場合新薬のため、2019年6月頃までは2週間分しか薬が出せないため、頻繁に病院へ通うことになりますので、そうした面でも都合を鑑みて、どちらにするか選ぶと良いでしょう。

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ABOUTこの記事をかいた人

ライター/印刷会社を得てフリーで活動するライター。自らのアレルギー・花粉症の経験を元に、多くの花粉症予防・対策について記事をしたためている。 健康オタクで、漢方・整体・鍼に詳しい他、毎日のエクササイズも欠かさない。