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アレルギー性気管支喘息の薬による副作用を知ろう
アレルギー性気管支喘息は、基本的に薬によるコントロールが不可欠となります。
ですが、薬という物には副作用が切っても切れない関係としてあります。
特に、効果のある薬であればあるほど副作用が強くなり、容量用法を間違えると、その副作用で逆に体調をおかしくしてしまうことがありますので、アレルギー性気管支喘息の薬による副作用は一体どのようなものがあるのが、知っておいて損はないでしょう。
アレルギー性気管支喘息の基本の薬「吸入ステロイド薬」の副作用
アレルギー性気管支喘息の第一選択薬は吸引ステロイド薬。
今時ではステロイド薬と気管支拡張薬(β2刺激薬)の合剤タイプの吸入薬が一般化しており、そのどちらも副作用が確認されています。
ステロイド薬の副作用
まず、ステロイド薬によく見られる副作用は
- 声がれ
- 喉の刺激によるイガイガ感・咳
- 口の中にカビが生えやすくなってしまう
と、このような副作用が上げられます。
「口の中にカビが!?」と驚かれるかと思いますが、これは、ステロイド薬が喉についた状態で放置することで、その周囲の免疫力が下がり、カビが生えやすくなってしまうから。
通常は、吸引後うがいすることをすすめられるはずなのですが、そうした使い方を守っていれば、まず起こるような副作用ではありません。
また、声がれなどは刺激によるものですので、もし歌い手さんなどで仕事に支障が起こりそうな場合は、医師と相談してみるとよいでしょう。
そして、ステロイド薬で滅多に見られないけど起こりえる副作用は「糖尿病」や「骨粗鬆症」。
ですが、骨粗鬆症は0.5%(200人に1人)前後。糖尿病になってしまうのは0.1~1%(100~1000人に1人)程度とかなり低く、25年以上ステロイド吸引薬を使っていた人でも、重症の糖尿病や骨粗鬆症になったという例は報告されていないそうです。
このような副作用は年齢的なものや、日頃の生活スタイルなどに左右されてしまうものですので、あまり心配せず、むしろ薬を使用している時こそ体質改善をしていくと良いかと思います。
気管支拡張薬の副作用
何を隠そう、筆者もこの気管支拡張薬の副作用には悩まされました。
気管支を広げ呼吸しやすくしてくれるものなのですが、始めて使ったときは吸入ステロイド薬がなく、気管支拡張薬のみ処方されたため、確実に気管支拡張薬の副作用とわかる状態でした。
気管支拡張薬の主な副作用は……。
- 手の震え・痺れ
- 頭痛
- 動悸・頻脈
- 吐き気・胃部不快感
- 蕁麻疹等の皮膚の過敏症
と、このような広い範囲での副作用なのですが、これは、気管支拡張薬は自律神経に作用し、交感神経を刺激して気管支を広げていく作用があるからです。
つまり、自律神経が元々弱かったり、自律神経失調症であったり、交感神経優位の人が使用すると、ただでさえ過敏になっている交感神経が一気に過剰反応を起こし、手が震えたり、動悸がしたりという副作用が起こるようになるのです。
因みに、筆者はどのような副作用が起こったかというと……全てです。
手が震えだし、心臓がバクバクいうようになり、血圧が上がってくるのがわかってくると同時に頭痛や、蕁麻疹、吐き気に襲われ、少しの間立てなくなってしまうほどでした。
とても心配になる副作用ですが、元々心臓に病気がある方などでは無い限り、死に至るまではいかない副作用ですので(場合によっては重症化してしまうので、注意は必要ですが)初めから使わないと拒絶することなく、試してみてもよいかとは思います。
ただ、重症化しないまでも手が震えてしまったりしては何もできませんし、現代人は自律神経失調症、もしくは自律神経が弱い人が多い傾向ではあるため、気管支拡張薬単体を処方された際は注意して使用した方がよいかもしれません。
因みに、気管支拡張薬と吸引ステロイド薬の合剤ではこうした副作用は起こらず、スムーズに症状が治まりました。
ロイコトリエン受容体拮抗薬の副作用
ロイコトリエン受容体拮抗薬(オノン・キプレス・シングレアなど)の副作用は、基本的に抗ヒスタミン薬と同じような副作用が起こります。
- 眠気
- 口の渇き
- ぼーっとする等
もちろん、肝機能障害やアナフィラキシーショックなどといった、どのお薬でもありえる重大な副作用も示唆されてはいますので、長期にわたって服用する場合は、血液検査をするなど心がけるようにしましょう。
まとめ
基本的に処方されやすいお薬の副作用として記載してみましたが、副作用は体調はもちろん、生活スタイルでも左右されることがありますので、必要以上にお薬を怖がることなく、薬で症状をコントロールしつつ、日頃の体質改善に心がけるようにしましょう。
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