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鼻呼吸のサポートに鼻腔拡張テープの有効性を調べよう
花粉症やアレルギー性鼻炎の方にとって、何が辛いかと言われると「睡眠不足」という答えが返ってくることが多いです。
なぜ、花粉症やアレルギー性鼻炎で寝不足に……?
そう、不思議に思われるかもしれませんが、実は「鼻づまり」は横になったときに特に酷くなってしまうもので、鼻が詰まることで呼吸が上手くできず、睡眠が浅くなってしまったり、酷くいびきが出たり、今ではその危険性が知られるようになりましたが、睡眠時無呼吸症候群になってしまい、眠りの質が非常に悪くなってしまうのです。
そうならないためにも、抗ヒスタミン薬を飲んだり、点鼻薬を使用したりするのですが、軽い症状の場合やなんとなく鼻が詰まり始めてきている段階ではそういったものを使用しないことも多々あるかと思います。
そんな時に、役立つのが「鼻腔拡張テープ」。
今回はこの鼻腔拡張テープに焦点を当てて、その有効性を調べてみようと思います。
鼻腔拡張テープとは?
鼻の筋の部分(鼻っ柱と呼ばれる部分)に張るテープで、プラスチックなどのバネの力を利用して鼻腔を広げて、空気の通りをよくするための物。
鼻が詰まっているときは鼻腔の粘膜が腫れて、空気の通り道が狭くなってしまいます。
この状態を「鼻が詰まる」というのですが、腫れてしまっている粘膜以上に空気の通り道ができればよいため、プラスチックバーをテープでくっつけることで、プラスチックバーがもとの平たい状態に戻ろうとする反発力を利用して鼻腔を広げるのです。
因みに、花粉症やアレルギー性鼻炎の鼻づまりだけではなく、「鼻中隔弯曲症」という、鼻の右と左を分ける軟骨や骨が曲がってしまって、常に鼻が詰まっている状態になってしまった症状に対しても有効とされています。
鼻腔拡張テープの種類
【エムズワン 鼻腔拡張テープ】
24枚入り、平均516円。
テープが絆創膏のようなタイプなのではがれにくく、価格も比較的安くコスト面、機能面においても最も無難で、最もおすすめ。
透明タイプもあり、目立ちにくいのでお泊まりの時などでも利用しやすいでしょう。
【川本産業 鼻腔拡張テープ】
30枚入、平均730円。
比較的安価で購入しやすい鼻腔拡張テープ。
残念な点は粘着力が弱いので、寝返りなどではがれてしまいやすいところ。
しっかりつけるには、鼻の頭の脂をしっかりと拭ってからつけるとよいでしょう。
逆に、肌が弱い人にはよいかもしれません。
【ブリーズライト】
30枚入、平均1282円。
鼻拡張テープの中でも高価な部類に入るブリーズライトですが、「鼻拡張テープといえばコレ」と言えるほど、機能性もよく、しっかりくっついて翌朝になっても鼻にしっかりとくっついており、また、バネの力もつよいため、鼻腔が広がりやすく、鼻通りの良さではブリーズライトを超える物はありません。
レギュラータイプの他に、ラージタイプのあるため、男性で鼻が高い人などはラージを選ぶとよいでしょう。
お金に余裕があり、しっかりと夜睡眠を取りたいと思う方には一押しです。
これらは鼻拡張テープの一例です。
他のメーカーからも色々な種類の鼻拡張テープが出ていますし、ネット通販などでは海外の鼻拡張テープを購入することができるでしょう。
また、記載している金額は2018年7月現在のAmazonでの販売価格です。
鼻拡張テープは数多く売られており、ドラッグストアでも値引きされて売られていることも多い為、平均金額として記載させていただいております。
セールや店舗、時期などによっては価格が多少上下することがあるかと思いますので、ご了承ください。
鼻拡張テープは花粉症やアレルギー性鼻炎の鼻づまりにも有効か?
花粉症の時はもちろん、アレルギー性鼻炎出常に鼻が詰まっている状態の時に鼻腔を拡張し、寝やすくするのはとても有効だと言えるでしょう。
ただし注意が必要です!!
花粉症やアレルギー性鼻炎は、アレルギーの元となるアレルゲンを吸い込んでしまうことによって起こる症状なので、鼻腔が拡張し、空気を吸いやすくなるということは、それだけアレルゲンも吸い込みやすくなってしまいます。
寝室にアレルゲンが極力ない状態であることや、乾燥など起こさない状態である、何より比較的軽症であることが、有効的に鼻拡張テープを利用できる条件とも言えるでしょう。
もちろん、鼻中隔弯曲症で常に寝苦しい、息苦しいという方の場合には、いつでも有効性が高いと言えるでしょう。
【鼻拡張テープが有効であると言える条件】
- 比較的軽症である。
- 掃除などをしたあとで、比較的アレルゲンを吸い込みにくい状態であること。
- 加湿器などを置いて花の乾燥を防げる状態であること。
- 空気清浄機を設置している状態であること。
- 副鼻腔炎など、他の疾患を患っていないこと。
鼻拡張テープのメリットデメリット
このように、比較的軽症の花粉症やアレルギー性鼻炎の方には鼻拡張テープは有効であるとお伝えしましたが、鼻拡張テープを使用すること自体にもメリット・デメリットはあります。
【メリット】
- 毎晩抗ヒスタミン薬等、アレルギーの薬を飲んだり、点鼻薬を使用しなくても呼吸しやすくなる。
- いびき軽減になる。
- 口呼吸になりにくく喉の渇きや痛みを減らせる。
- 眠りが深く、良質なものになる。
- ストレスが軽減される。
【デメリット】
- 鼻腔が乾燥する危険性がある⇒(対処法)加湿器を使う。
- アレルゲンを吸い込みやすくなる⇒(対処法)掃除を徹底する。空気清浄機を使用する。
- 朝になる前にはがれてしまうことがある⇒(対処法)粘着力の強いものを購入する。鼻の脂をしっかりと取ってからつける。
- 肌がかぶれてしまう⇒(対処法)粘着力の弱い物にする。2日に1回など、使用しない日を設け、肌を休ませる。
- 家計に響く⇒(対処法)安いものを購入する。再利用する(後に記述)。
鼻腔拡張テープ以外の鼻呼吸サポートグッズ
【鼻腔拡張器】
鼻腔拡張テープと似ている名前ですが、こちらは「鼻の穴に差し込み、鼻の穴を広げるタイプ」のものです。
丸い筒を奥まで行かないように、2つつなげて鼻の中心で区切り、鼻の穴に差し込むもの……とするとわかりやすいかもしれませんが、こちらは鼻腔拡張テープと異なり、使い捨てではなく、壊れるまで何度も使えるので、値は上がりますが、経済的かもしれません。
【ノーズクリップ】
こちらも鼻腔拡張系のアイテム。
鼻の間に言い方は悪いのですが、牛の花輪のようなクリップを挟み、鼻の穴を広げる物です。
とれやすい、あまり効果を感じられない……とあまりよい評判は聞かないのですが、鼻の穴自体を広げるのに抵抗があったり、肌が弱く鼻腔拡張テープが使えない場合はだいたい100~300円くらいで買えるので、お試し程度に購入してみるのもありでしょう。
【口唇テープ】
口閉じテープと呼ばれる、唇を塞ぐテープ。
口呼吸を防ぐために、唇をテープで塞いでしまうもので、これだと鼻呼吸しやすくなるわけではないため、鼻づまり軽減や、寝付きのためにはあまりおすすめできるものではありません。
鼻通りはあるはずなのに、普段から口を開けて寝てしまう癖があり、朝喉が痛くなるという方にはよいでしょう。
また、いびき防止にも有効ですが、鼻腔拡張テープと同じく肌が弱いと肌荒れを起こしてしまったり、唇の皮が剥けてしまうこともありますので、注意しましょう。
禁じ手の裏技「鼻腔拡張テープの再利用方法」
鼻腔拡張テープは値段的にも「安い」とは言い難いのに、毎晩必要とする物のため、安価な物をやむを得ず購入することになってしまったり、学生さんなどではお小遣いが厳しくなったりすることもあります。
本来は、衛生面を考えて「1回使い捨て」が原則ですが、節約しなくてはいけない方向けに、鼻腔拡張テープの再利用法をこっそりお伝えします。
【鼻腔拡張テープの再利用法】
用意するもの。
- 一度使った鼻腔拡張テープ
- 指用の細いテーピングテープ(だいたい13mm以上20mm以下くらいが理想)
やり方
やり方はものすごく簡単です。
- 鼻腔拡張テープから、バネとなる「プラスチックの部分のみ」を外します。
- 鼻腔拡張テープと同じくらいの長さにテーピングテープを切ります。
- ②のテーピングテープの中央に①の外したプラスチックバーをくっつけます。
- それを再び鼻に着ければ再利用完成。
テーピングの種類によっては、鼻がかぶれるほど粘着力があったり、鼻の皮が向けてしまうこともありますので、自分の肌に合った優しいテーピングテープを購入するとよいでしょう。
また、もし、テーピングテープが細い場合は、2枚ずらして重ねて太さを作るのもよいでしょう。
この方法ですと、バネのプラスチックバーがへたるまで使用できるため、だいたい4~5回、場合によっては、よいプラスチックバーですと10回以上再利用できるので、経済的にはかなり楽になるでしょう。
始めに少し高くてもよい鼻腔拡張テープを購入し、そのプラスチックバーを再利用していくというのも手です。
ただし、再利用したものを使用しての肌のかぶれや、粘着性の問題について当方は責任を負えません。
鼻腔拡張テープによっては、プラスチックバーがテープからはがれないタイプの物もあります。
「ああ、こういう方法もあるんだ」とお読みいただき、自己責任にて再利用していただくようお願いいたします。
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