東京都民の約半数が花粉症発!?
2017年12月、東京都は2016年度の花粉症実態調査のまとめを発表したところ、驚くべき事に東京都民のスギ花粉症患者の割合が48.8%にも上るという、推定結果が出ました。
48.8%……約人口の半数が花粉症を発症しているという事態です。
東京都民の人口が2017年10月の段階で13,742,906人と推計されていますので、簡単に計算すると、東京都だけで6,871,453人の人間が花粉症を発症しているという事です。
東京都の人口(推計)発表:総務局:http://www.metro.tokyo.jp/tosei/hodohappyo/press/2017/10/26/14.html
増え続ける花粉症患者
今回、この驚くべきニュースを発表したのは朝日新聞。
朝日新聞(2017年12月19日) https://www.asahi.com/articles/ASKDL5TKPKDLUTIL05C.html
東京都が出した推定人数とはいえ、アンケートを実施後、回答をもらった2116人から410人をランダムに先行。
そこから更に、血液検査や病院の問診で症状の有無を判定したのだから、その信憑性は高いと言えるでしょう。
今回は、「スギ花粉を原因とした花粉症」患者の割合だったため、これが、ブタクサやイネ花粉。
また、その他の花粉を含めた花粉症症状を発症している人口数まで入れたら、もしかすると東京都民の3分の2……いや、4分の3がなんらかの花粉症症状に悩まされているかもしれません。
とはいえ、上記の推測はあくまで筆者の考えに過ぎませんが、確かな事として言えるのは、「花粉症患者は増加の一途をたどっている」ということです。
年代別の患者の割合
- 0~14歳……40.3%
- 15~29歳……61.6%
- 30~44歳……57%
- 45~59歳……47.9%
- 60歳以上……37.4%
患者数増加の背景
今回の調査により、若年層の花粉症患者が増加したことが判明しました。
それにより花粉症患者全体が増加したのですが、報告書によると乳幼児における食物アレルギーの増加と、それに伴う若年からの花粉症発症の関連が指摘されています。
乳幼児に食物アレルギーは親でもわかり難いことがあり、また、身体の小さな子どもにとっては命取りとなることも多い為、深刻な問題になってきています。
原因としては、環境汚染の可能性を指摘する声が多いのですが、決定的な原因がわかっていないのが現状です。
東京都のこれから
東京都はこれから先、花粉症の予防に向けて、飛散状況を知らせるメール配信のシステム作成や、花粉の少ない木々を植えた森作り、さらには、花粉の出ないスギの研究・植林などを考えています。
ですが、木々が生え替わるのには途方もない時間がかかります。
また、花粉の飛散状況を知らされたとしても、予防・対策をしていくのは自分自身となります。
自分の生活や身体を守るためにも正しい予防・対策法を知り、情報を活用していくようにしましょう。
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