制限に困る!!妊娠中の花粉症対策について

妊娠

体質も変わるデリケートなときの花粉症

女性の一生で最も体質の変わる、そして、最も大変なイベント妊娠。

そんな時でもやってきてしまうのが花粉……。

薬は飲めないけど、酷い鼻水で熱まで出てしまって……。そうならないためにも、また、そうなってしまったときでも安心してマタニティーライフが送れるよう、妊娠中の花粉症対策や、身体の変化についてお伝えします。

妊娠中は花粉症になりにくい!?

よく聞くのは「妊娠中、出産後は体質が変わる」という話。

婦人科などで、生理痛で相談した折りに、医師に「出産すると生理痛がなくなる人が多いよ」なんて、さらっと言われた女性も多いのではないでしょうか。
これは、出産によって血の流れるルートが広がったり、出産と共に子宮内の不要物などがなくなったり、ホルモンのバランスが変わることが多い為そう言われるのですが、では、アレルギー体質はどうでしょうか?

妊娠中、女性の免疫力は下がると言われています。
なぜなら、自分とは違う血液型や性別、そして、半分は自分とは違う遺伝子を持つ赤ん坊をお腹の中で育てていくため、身体が赤ん坊を拒絶しないよう免疫力を下げるようになっているからです。

また、ホルモンやストレス、つわりでご飯が食べられなくなることなどで、免疫力が下がることも多々あります。

花粉症は免疫の過剰反応と言われているため、このような理由があって妊娠中は花粉症症状が出にくいと言われますが、実はこれは一時的なこと。

花粉症のメカニズム

2017.05.26

免疫力を下げすぎても、赤ん坊や自分をウイルスなどから守れないため、必要以上に下げるようなことは身体はしませんし、多少免疫力が下がったところで花粉症症状は出ます……。

中には、症状が全く出なくなったというママさんもいますが、反動で出産後に酷い花粉症になってしまうケースもあるため、油断しないようにしましょう。

妊婦

妊娠中でも飲める薬は?

妊婦が飲める花粉症のお薬の中に「ポララミン」というものがあります。

今では珍しい第一世代の抗ヒスタミン薬「ポララミン」のすべて

2017.10.08

このお薬は昔からある第二世代の抗ヒスタミン薬で、世界中で多くの人が服用しているため、実証例があげられているため、妊娠中でも安心して使えると言われています。

ただし、こちらも、薬の影響を受けやすい妊娠初期(4ヶ月くらいまで)と、臨月時の長期大量服用は避けた方が良いとされています。

また、ポララミンは眠くなりやすいことでも知られているお薬です。

幼児でも飲むことはできますが、ただでさえ眠くなりがちな妊娠中に眠くなりやすいお薬を飲むことになるため、予め、寝る前に服用したり、車の運転は避けたりといった注意は必要でしょう。

妊娠中におすすめの花粉症対策は?

ポララミンのように、妊娠中でも飲める薬はありますが、できれば避けていきたいところ。

また、入念な掃除なども体調によっては厳しいこともあるでしょう。
できればマスクは常にしたいのですが、大きなお腹で歩いていて息が切れることもあるでしょう。

そうした身体の具合でもできることをお伝えします。

【妊娠中でもできる花粉症対策】

  • 空気清浄機の利用(小型の空気清浄機を持ち歩くのも良いでしょう)
  • 加湿器の利用(持ち運び可能な加湿器も便利です)
  • ワセリンの利用(鼻周辺に利用)
  • 食べ物による花粉症対策(甜茶やルイボスティーなどノンカフェインのお茶がおすすめ)
  • 天然サプリメントの利用(じゃばらサプリがおすすめ)
  • よく寝ること

また、妊娠を予定している場合は、妊娠前からできる予防法もあります。

【妊娠前からできる予防法】

  • 舌下免疫療法(4~5年かかる事もあるので、前もって検討しましょう)
  • レーザー治療(妊娠中は受けられないこともあるので、予め検討しましょう)
  • アルゴンプラズマ凝固治療(妊娠中は受けられないため、予め検討しましょう)

そもそもの体質改善というものも大切なのですが、妊娠してしまうとどうしても動けなくなったり、ある一定の物しか食べられなくなったりと、今まで行ってきた体調管理ができないこともあります。

そうした場合でも、残念がることなく、妊娠中でもできる花粉症対策を行い過ごしていきましょう。

ライフバランス

大切な事は……

お薬が飲めないのに、鼻水や目の痒みが止まらないといった事が起こると、イライラしてしまうこともあるでしょう。
また、酷いアレルギー体質の場合、命に関わるような湿疹(アナフィラキシーショック)が起こる事もあります。
そうした場合は、予め医師に相談し、お薬を用意しておくだけでも、安心できるものです。

なにより、妊娠生活にとっても花粉症対策にとってもストレスは一番よくないことです。

「このお薬飲めるかな?」という心配があったら、遠慮なく産婦人科の先生と、耳鼻咽喉科の先生、双方に一言相談すると良いでしょう。

母子手帳
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ABOUTこの記事をかいた人

ライター/印刷会社を得てフリーで活動するライター。自らのアレルギー・花粉症の経験を元に、多くの花粉症予防・対策について記事をしたためている。 健康オタクで、漢方・整体・鍼に詳しい他、毎日のエクササイズも欠かさない。