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病院でできる花粉症治療と検査について知ってみよう
そもそも病院に行った方がよい理由とは?
「たかだか花粉症。自分でどうにかなる」
「たぶんスギのシーズンだし花粉症だし、ほっておこう」
「病院は混んでいるし、仕事で時間が無いから……」
こういった理由で、症状が出ているにも関わらず病院へ行かない方は多いかと思います。
ですが、それは本当に花粉症でしょうか?
風邪や、気管支炎、果ては人に感染するような病気だったりしませんか?
アレルギーだからといって軽く見ていませんか?
アレルギーは場合によっては全身症状を引き起こし、死に至らしめる場合もある怖い病気です。
病院は、問診や検査を通じて、本当に花粉症なのか。
そして、その人にあった適切な治療なんなのかを見極める大切な場所です。
忙しい現代人は時間がなかったり、病院へ行くと余計な感染症になると心配する方もいますが、このような理由で病院へ行くことが勧められるのです。
病院で行われる花粉症の検査とは?
花粉症の検査の種類は、大きく分けて「皮膚テスト」と「血液検査」があります。
【皮膚テスト】
ブリックテスト:皮膚をひっかきアレルゲンをつけて反応を見るテスト。血液検査に比べると精度が落ちます。
パッチテスト:アレルゲンを皮膚に貼り付けて反応を見ます。金属アレルギーや皮膚炎・アトピーなどの検査に用いられます。
皮内テスト:アレルゲンを少しだけ皮下に注射するテスト。強い症状が現れる場合もあるため、現在ではあまり行われていません。
これら、皮膚テストは血液検査ができなかったり、金属アレルギーのように皮膚でないと反応が見られないようなケースでない限り、あまり使われていませんが、お子様や皮膚症状のみが酷い場合には用いられることがあります。
【血液検査】
RIST法:血液中にあるIgE抗体の総量を測定し、どのくらいの強さのアレルギー反応が起こるのかを調べる検査。
RAST法:アレルゲンに特異的なIgE抗体を検出するもので、何に対するアレルギーかを調べることができますが、一項目ごとに費用がかかるため、検査費用が高くなります。
保険内では13項目まで選択することができます。
MAST法:RAST法と同じ検査の仕方ですっが、調べる項目がある程度パックになっており、2015年から新しく「Viewアレルギー39」という39項目を一度に調べられる検査ができたため、何に反応しているのかわからない時にはとても役立ちます。
病院でできる治療法は?
現在、一般の病院でできる治療法として、症状を抑える事が目的の「薬物療法」と、花粉症そのものを治していこうとする「減感作療法」というものがあります。
薬物療法は「抗ヒスタミン薬」「ステロイド薬」を使用し、アレルギー症状の緩和や予防、そして低減を刺せていくのが目的です。
但し、抗ヒスタミン薬は予防的なところが大きいため、花粉シーズンの一ヶ月~半月から飲み始める必要があったり、多種多様な抗ヒスタミン薬の中から自分に合った薬を見つける必要があります。
ステロイド薬に関しては、市販で手に入るものはなく、病院へ行って症状を診た上で処方されるものですので、酷い花粉症症状の場合は自己判断せずに病院へ行くべきでしょう。
また、抗ヒスタミン薬も長期戦になることもありますので、そうした場合でも保険が効く処方薬の方が安く隅、万が一副作用が出た場合でも、医師が症状を把握しているため、対処が早くできるので、やはり病院での治療を受けた方が安心だと言えます。
減感作療法は、薄くしたアレルゲンのワクチンを皮下注射して、花粉症症状を治癒していこうとするものです。
ですが、効果を実感できるようになるのが、治療開始後2~4ヶ月後で、しかも3年間は治療を続ける必要性がある上に、さらに、確実に花粉症が治るわけでもないため、確実な根本治療とは言えないでしょう。
近年では「舌下免疫療法」といって、アレルゲンエキスを舌下にたらし、少しずつアレルゲンに身体を慣らして花粉症自体を治してしまおうという治療法も実用化されつつあり、恐らく近い将来花粉症自体を治すのが主流になるのではないかと言われています。
一度は病院へ行きましょう
このように、検査をするにも、薬で抑えるにしても、そして、完全治癒を目指すにしても、医療機関の手を借りる必要性はあります。
自己診断で悪化してしまうより、まずは、経験豊富な医師に相談し、自分が何に反応しているのか、自分に合った治療法はなんなのかを把握した方が良いでしょう。
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