良いと悪いで二分割「コーヒー」は花粉症の救世主となるか?
アメリカンにカフェモカ。カフェラテにブレンドに……。
巷には何十種類、何百種類というコーヒー飲料が溢れていて、コーヒーを置いていない飲食店はまず見ることがないほど、全人類に愛されている飲み物とも言えるでしょう。
そんなコーヒー。
「身体に悪い」という説を唱える噂と、「身体に良い」という説を唱える噂があります。
コーヒーに含まれている成分の内の一つ、「カフェイン」は取り過ぎると「カフェイン中毒」という、場合によっては死に至る症状を起こしてしまうこともあります。
ですが、1日にコーヒー3杯までなら、心筋梗塞予防やがん予防にも良いとも言われています。
賛否両論別れるコーヒーですが、花粉症には良いのか悪いのか……。
わかり得る限りで検証していきたいと思います。
コーヒーの歴史
コーヒーはコーヒーの木に実るコーヒーのマメを煎って(焙煎)して、お湯でドリップしたり、煮出したりして飲む飲み物です。
その歴史は古く、最も古い伝説は、9世紀のエチオピアで、ヤギ飼いの少年がコーヒーの実を食べたヤギが元気に飛び回っているのを見つけて、修道僧に相談。その後、修道院で眠気覚ましに利用されるようになったことから始まったとも言われます。(諸説あり)
大昔のコーヒーは、種子を煮て食べていたと考えられていますが、9世紀のイランの哲学者であり医学者でもあるラーゼスの自著に、コーヒー豆の煮汁を飲んだという記述があったようで、恐らくその頃から飲まれてきたのではと考えられます。
エチオピア周辺で飲まれるようになってきたコーヒーはその後、ヨーロッパに広がり、アメリカで普及。
日本には、なんと意外にも18世紀頃には、出島に来たオランダ人から持ち込まれていたというから、その歴史には驚きです。
遊女の中には、オランダ人からコーヒーを贈られた人もいたそうです!!
コーヒーの成分
コーヒーの成分は「カフェイン」はよく知られていますが、実は「ポリフェノール」も豊富に含まれています。
タンニンやクロロゲン酸、ニコチン酸(ナイアシン)カフェー酸等、他にも栄養素はたくさん含まれています。
とはいえ、飲んでいるコーヒーの99%は水分です。
砂糖やミルクを入れない限り、カロリーもほとんどなく、コーヒーを飲んで太ったり等はあり得ません。
コーヒーは花粉症に効くのか?
さて、コーヒーの効用ですが、まず、カフェインに注目してみましょう。
コーヒーのカフェインは比較的多い方ですが、紅茶や玉露に比べると少ない方でしょう。
もし、カフェインが気になるようならミルクで薄めるという手段もあります。
そんなカフェインの効果はこのようなものがあります。
- 眠気や疲労感の緩和
- 集中力の増加
- 運動機能の向上
- 低血圧を一時的に改善する強心作用
- 利尿作用
- 消化促進
- 片頭痛予防
- 痴呆予防
どれも、研究機関などで発表されている効果ですが、時には「1日3杯のコーヒーで乳がん予防!?」なんて見出しのニュースを見ることがあるほど、まだまだコーヒーに関しては、未知の部分が多いと言えるでしょう。
ですが、このカフェインには花粉症対策にも良い効果があると言われています。
カフェインを飲むことによって、一時的に自律神経が刺激され、交感神経優位となります。
刺激を与えられると聞くとイメージ的には良くありませんが、逆に過剰になった免疫システムを抑制したり、炎症を鎮静させるための免疫活動が活発になるという利点があるのです。
また、コーヒーの香には、アロマ効果があると言われており、その香はリラックス効果があるとされています。
そのため、カフェインで過剰に自律神経が働くこともなく、程よい調節がされるようになるのです。
また、コーヒーに含まれるクロロゲン酸というポリフェノールには、花粉症の体内の原因となるヒスタミンを抑える作用があるため、積極的に取り入れたい栄養素でもあります。
つまり、コーヒーの栄養素自体は、花粉症に効果的だったのです。
もっとも、コーヒーがいくら良い物だと言われていても、飲み過ぎはNG。
飲み過ぎることで、自律神経が興奮したままになったり、寝付きが悪くなることも。
また、コーヒーのカフェインは胃腸に負担をかけることもあるので、1日2~3杯までに抑えるべきでしょう。
そして、コーヒーが花粉症悪化の原因と言われる要因となったのが、コーヒーに入れがちな「砂糖」と「ポーションミルク」。
砂糖は花粉症にとっては良くない成分であり、また、ポーションミルクの中に入っている「トランス脂肪酸」は、アレルギー症状に対抗する力を減退させてしまうと言われています。
飲むなら、「無糖」そして「ブラック」または「ミルク(牛乳)」を入れるだけにしておきましょう。
結論
- 花粉症にコーヒーは「悪」ではない!!
- むしろ、コーヒーのカフェインとポリフェノールは花粉症症状緩和に有効
- 飲み過ぎは禁物。1日2~3杯以下に止めておきましょう。
- 「ブラック」若しくは「無糖ミルク」で飲むようにしましょう。
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