【筆者の体験談】犬がハウスダストアレルギーになってしまったら!?

犬のハウスダストアイキャッチ

一緒に暮らすペットがハウスダストアレルギー!? その時飼い主ができること

【筆者の体験談】犬の花粉症について

2017.11.06

【筆者の体験談】犬の花粉症対策

2017.11.07

ペットの犬や猫が花粉症になった場合のことは、「犬の花粉症について」「犬の花粉症対策」の記事で、検査から治療法、対策法までお伝えしていますが、自分の家のペットが、花粉症とは少し違うハウスダスト」のアレルギーだった場合はどのようにしたらよいでしょうか?

18年一緒にいた飼い犬がハウスダストアレルギーになってしまった時の事を交えて、お伝えしたいと思います。

動物もハウスダストアレルギーになる

ハウスダストアレルギーとは、家に当たり前に存在する「ダニ」「ダニの糞や死骸」「ホコリ」などによってアレルギー症状を起こしてしまうこと。
花粉症のアレルギー元が各植物の花粉であることに対して、ハウスダストアレルギーはダニやダニの糞、ホコリがアレルギー元となってしまったことを指します。

花粉症が「季節性アレルギー性鼻炎」と呼ばれるのに対し、ハウスダストアレルギーは「通年性アレルギー性鼻炎」と呼ばれることからわかるように、家には24時間365日かならずこうしたハウスダストが存在するため、いつでもアレルギー症状を起こしてしまうのが特徴。
もちろん、このアレルギーを起こしてしまう仕組みは、花粉症と同じです。

花粉症のメカニズム

2017.05.26

動物の場合、外に出たり、毎日入浴するわけではないため、自分自身がハウスダストの元となりやすく、また、ノミやダニに刺されやすいことから、ハウスダストアレルギーを発症するケースが多いそうです。

症状の出方は動物の花粉症の場合と同じく、鼻や目よりも「皮膚疾患」として症状が出やすく、掻きむしりからの皮膚炎を起こすことがほとんどです。

私の飼っていた犬は純血種の小型犬でしたが、発症した時の年齢は16歳。
長毛種のシーズーだったので、小まめに美容院に通っていたのにある日突然、「かゆみ」「フケ」「湿疹」が現れたため、驚いて病院へ連れて行きました。

シーズー

検査の仕方

動物のハウスダストアレルギーの検査のやり方は花粉症と同じく、血液検査です。

私の飼っていた犬の場合は、「突然発症した」「家の中(とくにベッドや暖かい場所)で痒くなる」「散歩中は落ち着く」「シャンプーしてもすぐに痒くなる」「フケが多い」といった、ポイントから獣医師が「ハウスダストが元で痒くなっているのでは」と目星をつけて検査をしてくれたので、安くすみました。

花粉症との見分け方のポイント

花粉かハウスダストか

動物のアレルギー血液検査は、項目が多ければ多い程万単位で費用がかさんでいきます。
「花粉」か「ハウスダスト」かの区別だけでもしていけば、項目を絞ることができるので、できるだけ、見極めるポイントを知っておきたいところです。

全ての条件が当てはまるわけではないのですが、ペットのアレルギー元が「外の物」か「中の物」かを見分けるポイントは……。

  1. 家の中で痒がり、外では普通に散歩をする
  2. フケが多くなる
  3. 突然発症した
  4. シャンプーしてもかゆがる
  5. 特定の時間・特定の季節だけではなく家にいる間ずっとかゆがっている
  6. 暖かい場所でかゆくなっている
  7. 高齢犬である

【理由】

  1. 花粉症の場合、外に出たときの方が、かゆがります
  2. 花粉症もハウスダストアレルギーも、どちらも動物の場合皮膚疾患になりやすいのですが、とくにハウスダストが元の場合は「フケ」が多く出ました。
  3. 季節性の花粉症の場合、花粉の増減に伴い少しずつ症状が現れてくるのですが、ハウスダストアレルギーの場合、突然アレルギースイッチが入り症状が一気に現れます。
  4. 通常の花粉症だと、肌に着いた花粉が落ちるとかゆみが落ち着くのですが、ハウスダストが元の場合、シャンプーをしてもすぐに家にあるダニ等の死骸が肌に着くのでかゆみがあっという間にぶり返します。
  5. 花粉の場合、季節や時間帯によって花粉の飛散量が変わるので、症状が落ち着く時間があるのですが、ハウスダストの場合、家にいる間はずっとアレルゲンにさらされるので、かゆみが治まりません。
  6. ハウスダストの大本とも言われるダニ等は暖かいところを好みます。布団・毛布・ブランケットの上などの暖かい場所に行くと痒がることが多いです。
  7. これは私の経験上ですが、花粉症になる犬の場合、中年犬くらいになってから発症するケースがほとんどであるのに対し、ハウスダストアレルギーの場合、高齢犬になってから発症するケースが多く見られました。

あくまで、私が経験した上で見聞きしたポイントですが、ハウスダストアレルギーか花粉症かを見分けるポイントとして、覚えておくと良いかもしれません。

対処法

高齢犬ともなってくると、ステロイド薬をずっと飲ませていくのも身体の負担が気になるところ。
できる限り症状を抑えるために、できる対処法を行っていきましょう。

  • 掃除をマメにする(とくにベッド・毛布等)
  • 週1でのシャンプー
  • 動物用保湿剤を塗ってあげる
  • 低刺激のシャンプーを使用する(フケが酷い場合は「フルフルコラージュ」若しくは「イオウシャンプー」がおすすめ)
  • 夏場はダニを防ぐためにダニ避けシートを使用
  • 毎日の洗濯・空気の入れ替えを日課に
  • 掃除機よりもドライシートと濡れ拭き掃除がおすすめ
  • カーペットは避け、フローリングにするようにしましょう
  • 免疫力を高めるために、運動をさせてあげる
  • 免疫力向上用の動物用サプリメントを飲ませる

これだけやっても、症状は「緩和する」ていどかもしれませんが、皮膚炎を起こしてしまうと更に手間もお金も、そして、なによりワンちゃんが可哀想な状態になってしまいます。
高齢犬のステロイド薬服用は筋肉が薄くなることもありますので、できるだけそうした自体を防ぐためにも、小まめな掃除と、シャンプー&保湿。
そして、運動と免疫力を高める食事をさせてあげるようにしましょう。

掃除
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ABOUTこの記事をかいた人

ライター/印刷会社を得てフリーで活動するライター。自らのアレルギー・花粉症の経験を元に、多くの花粉症予防・対策について記事をしたためている。 健康オタクで、漢方・整体・鍼に詳しい他、毎日のエクササイズも欠かさない。