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花粉症と生活習慣病との意外な共通点
生活習慣病というのは、日本人なら誰しもが一度は聞いたことのある名称だと思います。
しかし、その生活習慣病は花粉症とも意外な共通点があるということはあまり知られていないかもしれません。
今回は「生活習慣病とはなんぞや?」というところから「生活習慣病と花粉症の共通点」そして、「生活習慣病を予防するということは、花粉症対策をすることもつながる」という事実をお伝えしていきたいと思います。
生活習慣病とは
生活習慣病の始まり
生活習慣病という言葉が囁かれるようになったのは、第二次世界大戦後、高度経済成長期になった日本が「結核」「肺炎」「感染症」と、いった貧困や衛生上のことからの病気での死因に変わり、「心臓病」「がん」「脳血管疾患」といった、いわゆる「成人病」での死因が上位を占めるようになった頃です。
今日では成人だけでなく、「子供」にも成人病と同じ病状が見られるようになったことから「生活習慣病」と呼ばれるようになりました。
どういった症状がでるのか?
生活習慣病とは読んで字のごとく、生活習慣によって引き起こされる現代の病気です。
一昔前は加齢による症状だという認識が多かったのですが、若い頃の生活習慣(食生活・運動習慣・ストレス・禁煙や飲酒など)が起因するということがほとんどという、生活習慣からの病気です。
生活習慣病の種類は、「糖尿病」「高血圧」「心臓疾患(心筋梗塞など)」「脳卒中」「脂質異常症(高コレステロールなど)」「肥満」などです。
もちろん、先天性の糖尿病や心臓疾患を持って生まれてきてしまった人もいますし、どんなに気をつけていても脳卒中になってしまう方もいます。
また、同じ食生活をしていたとしても「糖尿病になりやすい」「糖尿病になりにくい」等、遺伝的な問題もあったりしますが、こうした疾患の多くは日頃の生活習慣が原因であることが多く、そうした疾患を総じて「生活習慣病」と言います。
なんで生活習慣病になるのか?
生活習慣病とは、遺伝的な部分や先天性の物などがあり、一概に全部が全部「これをしたからこの病気になった」とは言い難いのですが、「糖尿病」を一例にしてその理由を挙げてみると…………。
若い頃は代謝も良く、運動量も多いため、「スナック菓子」や「ラーメンに定食」「清涼飲料水ばかり飲む」などと言った無茶な食生活をしていても、太りにくかったり、糖が尿になって出てくると言った非常事態には陥りにくいのですが、この食生活をずっと、代謝が落ちてくる30代にまで続けていたらどうでしょうか?
運動量も減っているし、代謝も減っているのでもちろん身体はメタボになるでしょう。
さらに、併用バランスの偏った食生活をずっと続けているので、身体のあちらこちらに不調が出るようになり、血糖値の調整ができなくなった腎臓からは糖が尿と一緒に出てしまい、とうとう糖尿病になってしまう……なんてことになるのです。
これは糖尿病に限らず、塩辛い物を食べ続けることによって起こる高血圧や、タバコを吸い続けることが原因となってしまった肺がんなどにも当てはまり、生活習慣の改善次第ではこうした疾患に陥らずに済んだかもしれないのです。
少し極端な話かもしれませんが、若い頃はゲームで言う「チュートリアルモード」。
なにをしても身体は動き、なにを食べても健康で、徹夜や深酒など多少の無茶でも問題無いかもしれませんが、その時に積み重ねていた「悪いスコア」は蓄積されていってしまいますので、成人してからの人生を「ハードモード」にしないためにも、生活習慣には気を付けるようにしましょう。
生活習慣病と花粉症の意外な共通点
さて、生活習慣病と花粉症との意外な共通点ですが、これは花粉症と生活習慣病になる要因を挙げて比較してみるとわかりやすいかもしれません。
【生活習慣病になってしまう悪い習慣】
- 生活が不規則
- インスタント食品など食生活が悪い
- 運動不足で自律神経がおかしくなってしまっている
- 寝不足
- ストレスが多い
- 疲れていて免疫力が弱まっている
【花粉症になりやすい悪い習慣】
- 生活が不規則
- インスタント食品など食生活が悪い
- 寝不足
- ストレスが多く運動不足
- 寝不足で自律神経や免疫力が弱くなってしまっている
どうでしょうか?
こうして比べてみると、生活習慣病になってしまう原因と花粉症症状を発症してしまう要因がほとんど同じであることがわかると思います。
もちろん、生まれつきの体質や、周囲の環境などもあるため、全てが当てはまるわけではありませんが、このように生活習慣病の起因となる生活習慣と、花粉症症状を悪化させてしまう生活習慣が同じということは、こうした要因を改善していくことで、将来の生活習慣病の発症も抑えられ、花粉症を抑えていくこともできるのではないでしょうか。
生活習慣の改善リスト
では、どのような生活習慣が生活習慣病と花粉症に悪いかを挙げ、改善する方法をお伝えしたいと思います。
- スナック菓子・ファーストフードばかりの食生活
⇒生活習慣病:肥満・糖尿病の元になります。
⇒花粉症:血管の働きが弱ってしまい、必要なアミノ酸の合成もできなくなってくると、免疫系統が弱くなり花粉症が悪化しやすくなります。
【改善点】
できる限りスナック菓子・ファーストフードばかりの食生活は避けるようにしましょう。
面倒でも1品だけは手作りにする。一食だけは自炊にするなどをして、野菜の豊富な栄養バランスを考えた食生活にしましょう。
もし、どうしても忙しくて外食に頼りがちにってしまうという場合も、焼き魚定食等、和食を選ぶ、もしくはコンビニ総菜で済ます場合もサラダやお味噌汁を一緒に買うようにしましょう。
- 睡眠不足で疲れた毎日
⇒生活習慣病:疲労が溜まり免疫不全になりやすいです。心臓にも負担がかかり高血圧の原因になりやすいです。
⇒花粉症:免疫力が下がったり、免疫システムが狂い余計花粉症が酷くなります。また、「モーニングアタック」などの症状に見舞われやすくなります。
【改善点】
できる限り12時前には寝るようにし、6時間以上の睡眠時間は確保しましょう。
土日の寝だめや、遅寝早起きは生活サイクルの乱れの最たる原因です。
また、どうしても仕事の関係で寝る時間が遅くなってしまう場合は、お昼の休憩時間に15分の仮眠をとるなどして、睡眠不足を補いましょう。
睡眠は寝室の環境にも左右されることもあります。室温や湿度、枕や寝具、アロマなどもこだわってみるのもオススメです。
- 運動不足
⇒生活習慣病:メタボリックシンドロームの最たる原因。また糖尿病や高血圧の原因にもなり得ます。
⇒花粉症:ストレスに弱くなり、免疫系統のアンバランスを引き起こしやすくなり、花粉症の悪化の原因にもなり得ます。
【改善点】
花粉症シーズンはどうしても外で運動がしにくいこともあります。
花粉症シーズンでない時から、普段から、45分の散歩などの習慣を心付け、花粉症シーズンはジムでランニングマシンやエアロバイクで有酸素運動をするなどしてみると良いでしょう。
もちろん、ジムへ行く時間も金銭的余裕もない場合は、自宅でも簡単にできる有酸素運動があります。
そうした運動を取り入れ、日常的に身体を動かすようにしましょう。
また、ストレッチやヨガといった身体を伸ばす運動も交感神経・副交感神経にとってはとてもよい運動ですのでオススメです。
用意する物は「踏み台」 それをTVの前等に置いて、「片足を乗せて、もう片足を乗せ、片足ずつ降りる」という、「踏み台昇降運動」をしましょう。 必要以上に心臓に負担も来ないし、スクワットのように足腰の筋肉も鍛えることができ一石二鳥です。 あの、最高齢エベレスト登山者の三浦雄一郎さんも日々この運動をしているそうで、よりウエイトをかけたい場合は、両手に500mlのペットボトルを持ったり、足に百均のウエイトをつけてやってみましょう。 テレビを観たままできるので、続けやすいし、身体によい効果が現れるのが45分という節もありますので、丁度ドラマや海外ドラマを1本観るとよい時間になるでしょう。 もちろん、身体に負担がきたり、心臓に負担がくるようでしたら、休みながら無理のないようこの運動をするようにしましょう。 ⇒生活習慣病:タバコや飲酒によるがん発生率の上昇については広く知られていると思います。ストレスが溜まるほどでは逆効果かもしれませんが、できる限り控えるようにしましょう。 ⇒花粉症:喫煙によって鼻や喉の粘膜の炎症が悪化してしてしまいます。また、飲酒は粘膜を一時的に充血させることがあるため、花粉症との相性は最悪です。できる限り控えるようにしましょう。 【改善点】 タバコや飲酒が日常になっている人にとっては耳の痛い話かもしれませんが、生活習慣病や花粉症にとっては最悪の生活習慣です。 今は禁煙外来といって病院で禁煙を援助してくれるところもありますし、電子タバコやニコレットというニコチンを含んだガムなどもあります。 また、これを機会に禁煙を試みるのも一つの手です。 このように生活習慣病と花粉症は共通する部分が非常に多く、花粉症対策=生活習慣病対策と言っても過言ではありません。 みなさんの生活が快適なものになるよう、頑張ってみましょう!!
ニトリやドンキホーテなどで売っている組み立て式の物で十分です。
また、飲酒についてもノンアルコールビールなどもありますので、雰囲気だけでも楽しめれば……という場合は、せめて花粉シーズンだけでもそううした物を利用し、できる限りお酒を控えるようにしましょう。【まとめ】
日常的に行っていたことを改めていくのはとても大変なことですが、これを機に生活を見直し、花粉症も、生活習慣病もまとめて改善していくというのもオススメです。
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