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花粉症・アレルギー対策に良い油と悪い油の大公開
花粉症というと「白い砂糖」や「油」は控えた方が良いイメージがありますね。
ですが、砂糖はともかく、油は人間の身体にとって、そして生活をする上で摂取せざるを得ないものです。
そんな油、実は花粉症によいものもあるってご存じでしたか?
今回は花粉症持ちでも安心して使うことのできる油と、避けた方がよい油をご紹介します。
3大避けた方がよい油
一口に「油」といってもその成分は様々。
植物油というものは主に脂肪酸で構成されているのですが、その中にある「リノール酸」はアレルギーを悪化させる残念な成分。
そのリノール酸を多く含む油とは……?
植物油に多く含まれる不飽和脂肪酸。
必須脂肪酸で、食べ物からの摂取が不可欠。欠乏すると、抜け毛・髪の傷み・傷の治癒が遅くなるなどの問題が出てくる。
しかし、リノール酸はアレルギーやガンなどのリスクを高める上に、日本では過剰摂取気味だと言われている。
因みに石けんや乳化剤などに用いられたり、化粧品に使われることも多い。
- ヒマワリ油
- 紅花油(サンフラワー油)
- グレープシードオイル
この上位3つはリノール酸が多く含まれた油と言えるでしょう。
意外とごま油やコーン油などもリノール酸が多いため、中華料理を頻繁に食べる場合も注意が必要です。
リノール酸が多く含まれる油以外の食材
- マーガリン
- マヨネーズ
- 鶏肉(の油)
- スナック菓子
- ドレッシング
- 卵
- 外食の揚げ油など
このように、日常的に口にする物の多くにリノール酸が多く含まれたりしています。
ですが、外食をするにしても唐揚げではなくササミを蒸したサラダを選んだり、スナック菓子の代わりにフルーツを選んだりすることで、その摂取量を減らすことは可能でしょう。
ちなみに、健康的なおやつにあげられる「ナッツ」ですが、意外とリノール酸が多く含まれていたりするので、食べ過ぎに注意した方が良いでしょう。
花粉症によい3大油
それでは花粉症患者にとっても、安心して口にすることのできる油とはなんでしょうか?
油に含まれる成分の中には、リノール酸の他に、「オレイン酸」と「αリノレン酸」というものがあります。
一価不和脂肪酸で、母乳の全脂肪中の1/3がこのオレイン酸で出来ています。
皮膚刺激がすくないため、ローションやクリームなどの原料によく使われており、熱に強く酸化されにくいので、加熱調理に向いている。
悪玉コレステロールを下げる効果もあるが、カロリーは高いので食べ過ぎには注意。
多くの植物油に含まれる有機化合物。
摂取することが必須の栄養素である必須脂肪酸。
EPAやDHAを体内で作る働きがあるため、鬱病の減少に役立つことがわかった。
オレイン酸を多く含む油
- オリーブオイル
- 椿油
- アボカドオイル
断トツで多いのが「オリーブオイル」。
悪玉コレステロール下げる効果もあるため、オリーブオイルや魚を食べる地中海沿岸の国の人々には心筋梗塞など、悪玉コレステロールを元とした病気が少ないという、世界的な研究結果もあります。
日常使いの油として使用するには少々お値段が気になるところですが、業務用スーパーやコストコなどで大容量ボトルを買えばそこまでお財布にも痛くはありませんし、なにより、一生の健康を考えると、油は身体に良い物に変えることをおすすめします。
※注意※
『オリーブオイルは熱に強いけど酸化しやすい』
オリーブオイルは熱には強いのですが、日光の光でとても酸化しやすいです。
そのため、売られているときも濃い緑色のボトルに入れられていると思いますが、あれは、直射日光からオリーブオイルを守るため。
オリーブオイルを購入した際は、その容器にアルミホイルを巻き、暗く、日に当たらない場所にしまっておくことをおすすめします。
αリノレン酸を多く含む油
- エゴマ(しそ)油
- 亜麻仁油
- なたね油
1位2位でαリノレン酸が多いのが「エゴマ油」と「亜麻仁(アマニ)油」。
αリノレン酸は酸化されやすく、熱に弱いため、炒めたりする料理には向いておらず、サラダ用のドレッシングに適した油だと言えます。
エゴマ油も亜麻仁油も開封後は傷むのが早く、冷蔵庫に保存することをおすすめされる油です。
できるだけ、酸化防止のためにビタミンEとビタミンCが添加されたものを選ぶと良いでしょう。
絶対はないので「できるだけ」で油を選ぶ
このように日常的に口にする油でも、花粉症に良い・悪いはあります。
もちろん、「マーガリンやサラダ油、唐揚げ等外食は絶対的に悪い!!」というわけではありません。
忙しい時に空腹で過ごすくらいなら、菓子パンを食べることもあるし、お弁当を食べた方が良いときもあります。
選択できるというのが日本に住んでいて一番良い環境ですので、家の油はオリーブオイルにする、家で使うものはバターにする等「できるだけ」自分の状態を考えた選択で、油を選ぶと良いでしょう。
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