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恥ずかしいし本当に困る!花粉症による鼻血対策はこうするべし
花粉シーズンではよく鼻をかんでは、鼻血が出てしまうことも……。
恥ずかしいし、痛いし、不安になるしと、ろくなことのない鼻からの出血ですが、これは花粉症だから鼻血が出たと言うよりも、花粉症による二次的要因で鼻血が出てしまったと言うこと。
そんな花粉症シーズンの鼻血対策についてお伝えします。
花粉シーズンで鼻血が出る理由
①鼻粘膜の炎症
花粉症を起こしている状態=鼻粘膜が炎症を起こしている状態になります。
当然粘膜は傷つきやすくなり、何度も鼻をかんでいる内に鼻血が出やすくなってしまうのです。
また、充血した鼻粘膜は、少しの刺激でも毛細血管が破れやすくなってしまうので、さらに鼻血が出やすくなります。
②薬の副作用
花粉症を緩和するために、抗ヒスタミン剤を飲むことが多くなるかと思いますが、その薬の効果として、血管の刺激を抑えることで、鼻水・鼻詰まりを抑えるというものがあります。
ですが、薬が効きすぎると鼻粘膜が乾燥し、乾燥した粘膜は傷つきやすくなるため、鼻血が出やすくなってしまうと言う悪循環もできてしまいます。
③粘膜が修復するのに時間がかかるから
粘膜は皮膚のどの部分に比べても、キズが治りやすい仕組みになっています。
とはいうものの、ケガをしたのと変わらない状態ですので、完全に治る(元の状態に戻る)まで、1週間くらいは必要となるでしょう。
ですが、花粉シーズンは毎日、毎時間のように鼻をかんでしまうことから、粘膜が修復するしきる前に再び刺激が加わり、ある意味傷口が開いてしまうので、鼻血が出やすくなってしまうのです。
鼻血を止める正しい方法
①鼻血が出たら下を向く。
つい、鼻血が出たら上を向いてしまいがちですが、上を向くと鼻血が喉に流れてしまいます。
口の中に流れた鼻血は雑菌などの問題もありますので、飲み込まず吐き出しましょう。
②鼻をつまむ
鼻の上のほうには、骨があるため、つまんでも鼻血は止まりません。
小鼻をつまみ、小鼻の付け根を圧迫しましょう。
③冷やしたタオルを鼻に当てる
血管は冷やされることで収縮します。
冷たい水で絞ったタオルや、氷、氷嚢などを鼻に当て、鼻を冷やしましょう。
【コレダメ】
鼻血を止める際に、よく鼻の穴にティッシュを詰め込んで血を止めるケースがあるのですが、逆に鼻の中の粘膜を更に傷つけてしまったり、ティッシュを出すときにせっかくできた、柔らかいかさぶたを再び剥がしてしまうこともあるので、逆効果になってしまいます。
鼻血が頻繁に出るのを予防するには……
鼻をかむときは優しく
これがなによりの鉄則ですが、「鼻をかむ際は強く抑えて、強くかむ」ではなく、溢れてしまった水分だけを鼻から出すように、「優しく抑えて、優しくかむ」を守りましょう。
内服薬で
副鼻腔炎などを併発してしまった場合は、抗生物質のほか、トラネキサム酸を処方してもらいましょう。
トラネキサム酸(トランサミン)は、炎症を抑える効果と、止血効果がある皮膚や粘膜を整えるお薬です。
また、副作用も少ない為、病院でよく処方されるほか、市販でも購入することができます。
漢方薬で
同じく、トラネキサム酸を服用するという手もありますが、漢方でも鼻血対策向けのものがあります。
【黄連解毒湯(オウレンゲドクトウ)】:血圧が高く、体格も良い方に効果的な漢方薬。
【桃核承気湯(トウカクジョウキトウ)】:本来は月経困難症の女性向けの漢方薬。
【小建中湯(ショウケンチュウトウ)】:花粉症以外でも、過敏性腸症候群などの胃腸が弱い方向けの漢方。
漢方は、副作用が少なく、手軽に飲めるイメージのあるものですが、人によって「合う」「合わない」が顕著に出やすいため、服用の際は、漢方医に相談するか、漢方に詳しい薬剤師に相談すると良いでしょう。
レーザーで焼く
ほぼほぼ根本治療となってしまいますが、外科的治療としてレーザーなどで粘膜を焼き、アレルギー症状を起こさないようにしてしまうという方法もあります。
ですが、これも、治療時はとても鼻血が出やすく、また、治療が終わっても数年で再び治療が必要になってしまうこともあり、絶対的な治療法ではありませんので、施術の際はよく主治医と相談して、自分に合う方法を選ぶようにしましょう。
マスクを日常的にする
消極的な方法ですが、これが一番効果的かもしれません。
花粉の侵入を抑え、鼻の乾燥を予防する効果もあるため、日常的に鼻血が出て困る……という場合ではない限り、マスクをして鼻粘膜を保護するのが一番良いでしょう。
注意が必要な鼻血
子ども~思春期くらいまでは、些細なことで鼻血を出しやすく、鼻血=たいしたことではない、と思われがちですが、危険な鼻血もあります。
- 高血圧になり、鼻の血管が破れやすくなる。
- 血友病や白血病になり、出血が止まりにくくなる。
- 副鼻腔ガンができている。
- 頭を打ってしまった。
- 動脈硬化によって、血管の伸縮性がなくなってきた。
このような危険な兆候でも鼻血が出ることがあり、「たかが鼻血」と軽く見ることは危険です。
もちろん、鼻血は身体の中でも比較的出血しやすい箇所でもありますので、「鼻血の頻度が増えた」「1時間経っても止まらない」「身に覚えがないのに突然の大量の鼻血がでた」という場合は、急ぎ病院へ、場合によっては救急外来を受診するようにしましょう。
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