アトピー性皮膚炎は食生活でも左右される!?
私たちの体は水分や骨(カルシウム)、筋肉(タンパク質)といった物でできています。
これは、食べて吸収した物から作られており、つまりは、「私たちの体は食べ物でできている」とも言えます。
そのため、栄養不足であれば、体は痩せてしまいますし、食べ過ぎれば太る。
不健康な食生活を続けていれば、体の調子も悪くなってしまうのです。
もちろんそれはアトピー性皮膚炎にも言えることで、アトピー性皮膚炎を改善するにはよい食生活を続ける事が最重要。
ただ、アトピー体質の場合「アレルギーを起こしやすい」「ヒスタミンを感じやすい」という事もあり、普通によい食生活を送るだけではなく、「アトピー体質改善」としてよい食事をとっていく必要があります。
今回は「アトピー性皮膚炎によい食事」「アトピー性皮膚炎に悪い食事」を比べてみましょう。
アトピー性皮膚炎の方にはNG食材
アトピー性皮膚炎の方には取らない方がよい食事とは、アトピー性の炎症を起こしやすくしてしまう食事のこと。
【避けた方がよいとされている食事(食材)リスト】
- 乳製品
- 豚肉・牛肉
- ハムやソーセージなどの加工食品
- 茄子科の植物
(ナス・トマト・ジャガイモ・ピーマン・パプリカ・コショウ・唐辛子など) - 白砂糖
- アルコール
- 油物
(揚げ物やスナック菓子など) - 甲殻類
(かに・えび・イカ・貝など) - 小麦粉
これらは控えた方がよいとされていますが、人によってナス科の植物は問題なかったり、貝類は逆に肝臓によい成分が含まれているので、食べた方が体調がよくなるといったこともあります。
ですが、総じてやめた方がよいと言われるのが「油分」「砂糖」。
もちろん、とらなすぎは体によくないのですが、油分に関しては「炒め物」程度の油で十分。
糖類に関してはご飯や果物を食べるだけで十分な量の栄養を摂取できるのです。
極端になりすぎることはありませんが、外食や甘い物ばかり食べている、インスタント食品ばかりを食べているといった食生活では確実に体調は崩れていきます。
もちろん、そうした場合にサプリメントでビタミン類を補うという事もできなくはないのですが、できる限り自然の物から、まんべんなく栄養をとるようにしましょう。
アトピー性皮膚炎によいとされる食事は?
アトピー性皮膚炎にすすめられる食事は基本的に和食中心で野菜多めの食生活。
運動をしている場合は、どうしてもカロリーが足りなくなってきてしまいますので、その場合は穀物(ごはんやパンなど)で補うのではなく、肉類で力を付けるようにしましょう。
【アトピー性皮膚炎で注意したい食生活】
- 炭水化物はご飯のみ。できたら玄米などを混ぜて食べましょう。
- パンは週に1度までが理想。それも菓子パンではなくライ麦パンなどにしておきます。
- 肉・魚・大豆はバランスよく。運動している場合はやや多めでも大丈夫ですが、体調や活動量に合わせて増減させましょう。
- 甘い物は週に1度が理想。友人と出かけたとき、特別な日などに食べる程度にしましょう。
- 野菜は毎日、色々な種類の「色の」野菜をバランスよく食べましょう。
- 揚げ物は極力減らす。
- マヨネーズの代わりにノンオイルドレッシングを使いましょう。
- 卵は3日に1度くらいで。魚卵(タラコやイクラなど)は特別な事(旅行など)がない限り食べないようにしましょう。
- 餅や餅米類(おこわや、おせんべいなど)も週に1度程度に抑えておくとよいでしょう。
あまり細かくしてしまうと気になって逆にストレスが溜まってしまうかもしれませんが、少しずつ食生活を改善していくと、自然と舌が慣れてきて、逆に油物を食べたりすると美味しくなく感じたり、ケーキを食べると甘すぎるように感じて苦もなくよい食生活を送れるようになってきます。
理想とする1日の食事は?
【朝食】
- 玄米入りご飯
- 納豆
- カボチャの含め煮
- ネギとわかめの味噌汁
- (運動をしている場合や育ち盛りの場合は)
焼き魚
【昼食】
- 玄米入りご飯
- グリーンサラダ
- 鶏胸肉のソテー
- キノコの佃煮
【おやつ】
- リンゴやオレンジなど季節の果物
【夕食】
- 雑穀米
- 具だくさん味噌汁
- ひじきの佃煮
- お刺身
- グリーンサラダ
年齢や生活スタイルによって必要な栄養素は変わりますが、できる限り砂糖や白いもの(白米やパン)、そして油を減らすことによってかなりの肌質改善が期待できることもあります。
腸内細菌を増やすことも免疫機能の向上、そしてアトピー性皮膚炎の改善に役立つことでもありますので、ぜひ、和食を中心とした食生活を心がけてみましょう。
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