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春バテが先か花粉症が先か春のだるさを徹底的解明
みなさん、「春バテ」と言う言葉はご存じでしたか?
ひょっとするとGW明けなどによくある「五月病」と間違えられることもあるのですが、「春バテ」はもっと早く、春一番が吹いて、暖かくなり始める季節に入った辺りから起こる、ちょっと困った心身の不調を起こす症状です。
今回は、そんな「春バテ」と「花粉症」との関係を徹底追求してみましょう。
春バテとは?
春一番が吹いた後、段々と気温が上がり始める、3月頃から4月末くらいまでに起こる、心身の不調。
もちろん、5月を過ぎても春バテにやられるケースもありますが、症状としては、夏バテに近い症状が起こります。
【春バテの症状】
- 疲労感
- 倦怠感
- 気分の落ち込み
- 肩こり
- イライラ
- 睡眠障害
- 手足の冷え
このような症状の他、敏感な方の場合微熱が続いたり、蕁麻疹が出たり、月経不順や頭痛が続いたりといった、困った症状が続くケースも多々あります。
夏バテと違い、最近生まれた言葉のように感じますが、実は20代~50代の働き盛りの男女にアンケートを実施したところ、6割以上が、この春バテの症状を感じているという結果が得られたほど、身近な症状だったのです。
因みに、春バテの中でも最も多い症状は「だるさ・倦怠感」でした。
「春眠暁を覚えず」という言葉がありますが、実は「寝ても寝ても眠く、疲れが取れた感じがしない」といった、春バテの症状を唄った、昔の人の言葉だったのかもしれませんね。
春バテの原因
①寒暖差
3月から起こると言われている春バテ。
その時期からもわかるとおり、春バテの原因は「寒暖差」によるところが非常に大きいです。
3月~4月、温帯に位置する日本は、例えば、最高気温20度・最低気温9度という、寒暖差の大きい1日を迎えることになります。
また、1日に限らず、「三寒四温」という言葉の通り、最高気温が13~5度の日が3日間続いたと思ったら、18~20度くらいの、暖かい日々が4日続くというような、暖かい日々が続いて、段々と暖かくなっていく時期でもあります。
三寒四温とは、本来は冬の中国北東部や朝鮮半島で現れる現象の言葉で、日本では、2月の終わりから3月にかけての気象状況のことをさしています
一説によると、人間が問題なく耐えられる気温差は、5度と言われています。
それを大幅に上回る激しい気温差を1日・1週間と耐え続ける事になった身体は、相当なエネルギーを消耗刺せていきます。
一番酷く疲労するのは「自律神経」。
交感神経が優位に鳴り続け、リラックスするタイミングが掴めないまま、体力が消耗し続けていくため、「疲れ」「だるさ」が摂れなくなってしまうのです。
この変は、夏にクーラーの冷気と外の暑さで、夏バテになってしまうのと同じ現象とも言えるでしょう。
②気圧の変化
春は春嵐が起こりやすく、気圧の変化が頻繁に発生します。
低気圧になると頭痛になったり、めまいを起こしたり、耳鳴りを感じたりする方がいますが、それがひんんに起こるようになるのです。
また、悪天候が続いた後、急激に高気圧となり晴天となった場合も、その日差しに脳や目が対応しきれず、体調を崩す場合もあります。
③生活環境の変化
五月病が、生活環境の変化によって疲労感がピークに達してしまった症状だとすると、春バテはその症状の始まり。
入学やクラス替えはもちろん。
会社に入ったり転勤したり、新しい部下が入ったり、ママさんだと子どもの進学に合わせ毎日がバタバタに……。
そんな生活の変化に身体は緊張し続け、ストレスが抜けなくなってしまいます。
大昔は毎日、朝起きて獲物を狩り、夜はご飯を食べて寝る。
それを365日続けていた太古のDNAは、変化というものにとても弱いのでしょう。
春バテと花粉症の関係
春バテと花粉症は別物ですが、花粉症が春バテを呼び起こしたり、春バテのせいで、花粉症症状が悪化するということが多々あります。
花粉症は自律神経の乱れから起こってしまう症状でもあります。
春バテが起こるような自律神経の状態ですと、花粉症も起こりやすく、また、元々花粉症の方は、更に症状が春バテによって悪化するということもあるでしょう。
気圧の変化・環境の変化・そして、気温の変化は人間一人がどうこうできる問題でもありまんが、そうした変化を解消できる対応策をおこない、春バテや春バテからの花粉症症状悪化を防ぐようにしましょう。
春バテ予防と対策
- 目元を温める⇒寝る前に目元を温めるアイマスクをしてみましょう。
- ぬるめの炭酸入浴⇒炭酸ガス炒りの入浴剤を入れたぬるめのお風呂に10~20分ほど入浴し、身体を温めましょう。
- 首を温め、血液を冷やさないようにする⇒ストールやネックウォーマーを常に使うようにしましょう。
- 食事を良く噛んで食べましょう⇒温かい食べ物を良く噛んで、消化を促すようにしましょう。
- 深呼吸をしましょう⇒ヨガをする・休憩時間に腹式呼吸で深い呼吸をするようにしましょう。
春バテ予防は、特別なことを必要としない、日々の心がけ一つでできることがほとんどです。
暖かくなり、色々なレジャーを楽しめる季節にだるい身体を引きずらないよう、自律神経を整え、春バテを予防していきましょう。
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