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今年のヒノキは観測史上最多!! ピークの終末はいつ!?
スギ花粉が一段落。
やっと落ち着いた毎日が過ごせそう……そう思った方に悲しいお知らせ。
スギ花粉が終わったはずの、少し暖かくなったこの時期、なんとヒノキの花粉が猛威を振るってしまったのです。
今年のヒノキの花粉は異常!?
過去、ヒノキの花粉の飛散数が最も多く観測されたのは、2005年(平成17年)の2970.5個と言われていました。
ですが、今年は、2018年4月5日の段階で、累計ヒノキ花粉の個数が3398.9個と、過去30年、つまり観測史上で最も多いヒノキの花粉量を観測してしまいました。
昨年はスギやヒノキの花粉量は少ないと言われていたのですが、そこと比較して、今年はなんとヒノキの花粉量が428倍となり、かつてないほどのヒノキの飛散量となっているのです。
なぜヒノキの花粉量が増えたのか
今年の異常な花粉量のヒノキですが、実は今のところまだ「なぜ、今年はこんなにもヒノキの花粉が増えたのか」という疑問についての、明確な答えが出ていません。
恐らくですが、3月上旬の寒さから、急激に気温が上がったことで、いっせいに花粉が飛散したと考えられてはいますが、それも定かではありません。
なにより、いっせいに花粉が飛散したと考えても、異常とも言えるほどの飛散量となっているのです。
今までヒノキの花粉症ではなかった人も……
血液検査などで「スギ花粉症はあってもヒノキの反応はなかった」という方も、今年は苦しんでいる人が多いです。
また、今年に入ってから、「はじめて花粉症症状に見舞われた」という方も増えています。
それはなぜでしょうか。
まず、スギ花粉症の方は、ヒノキにも反応しやすいという点。
最近では、スギ花粉の方がヒノキ花粉症を併発するケースも増えており、やはりヒノキの花粉もアレルギーの容量を超えた量が飛散しているということでしょう。
そして、今年始めて花粉症症状に見舞われたという方も、今まで耐えられていた容量を遥かに超えるヒノキの花粉が飛散してしまったから……と考えられるでしょう。
また、花粉症とは縁遠く、今までアレルギー症状を起こしたことがないという方でも、マスクをせずに外に出たり、お客さんが出入りした場合、咳き込んでしまったり、くしゃみをしてしまうことがあるのですが、それは、ヒノキの花粉粒子自体が喉に張り付いたり、鼻腔をくすぐってしまったりするから。
今年の花粉は、もはや「物理攻撃」をしてくるまでに進化してしまったのかもしれません……。
ヒノキのピークはいつまで!?
それではこの、猛烈な量のヒノキの花粉のピークはいつまででしょう。
スギ花粉のピークは2月~4月下旬。
そしてヒノキの花粉は3月~5月下旬まで飛び交います。
ニュースによると、2018年のピークは4月25日前後で終わるとのことで、4月末にはピークを乗り越えられるかと考えられます。
ですが、ピークを乗り越えただけでヒノキの花粉自体は飛び続けていますので、マスクやゴーグルなど、スギ花粉時と同じように、しっかりと対策をして過ごすようにしましょう。
ヒノキ花粉症とスギ花粉症の見分けは?
ヒノキ花粉症とスギ花粉症を見分ける一番早い方法は、シーズンをみること。
ヒノキは3月から飛散し始めますので、3月以降にアレルギー症状が悪化してくる場合や、4月を過ぎてもしつこく症状が治まらない場合は、ヒノキの花粉症と見て構わないでしょう。
また、一番確かな見分け方は、病院での血液検査。
症状が出ている状態でしたら、保険適用で検査ができます。
ですが、「ヒノキしか反応しなかった」、「スギにしか反応しなかったから大丈夫」と思わずに、2月~5月末までは、しっかりと花粉症対策をすることをおすすめします。
筆者の周りでも……
今までスギ花粉のみ症状が出る夫が、今年は3月を過ぎてから症状が悪化。
4月を過ぎた現在、毎日アレルギーの薬を服用しないと外に出られない状態となっています。
また、飼っている犬(アレルギー体質)も3月下旬より、散歩に行くたびに、酷く掻きむしるようになり、動物病院へ行ったところ、なんと、受付の看護師さんが「今までアレルギーになったこともなかったのに、患者さんが来る度に咳が出るようになってしまった」とのこと。
もちろん、飼い犬はステロイドをヒノキの花粉が落ち着くまで飲むことに。
当の筆者も、「毎年ここまで酷くはならなかったのに……」と呟きながら、外に出る度に目の痒み・鼻詰まりに悩まされています。
ヒノキのピークはまだまだ続きます。
しっかりと花粉症対策をして、夏を待ちましょう!!
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