一時でも花粉から逃れてバカンスを楽しもう
スギ花粉からヒノキ花粉症へと、次から次へと花粉に悩まされる日本人ですが、ふとした長期休暇が取れたとしたら、花粉のない地域に旅行へ行きたいと思ったことはありませんか?
一昔前、お金持ちは「避暑地」として、涼しい地域の別荘で夏の間を過ごしたりしました。
いまでは、お金持ちでなくとも、一時のバカンスとして花粉のない地域「避粉地」へ旅行することも可能な時代です。
では、花粉のない地域とはどこでしょうか?
日本で花粉から逃れるなら……?
日本列島は縦に長く、北は亜寒帯。南は亜熱帯と気温差が大きく出ているのが特徴。
本州・四国・九州と、この辺りの地域はどうしても「スギ」「ヒノキ」が多く植林されており、花粉から逃げるのが難しいと巻がえられますが、北海道や沖縄まで足を伸ばすと、少し快適に過ごすことができます。
【スギが少ない分シラカバに注意の北海道】
スギやヒノキが少ない北海道地域では、3~5月初旬くらいにスギ花粉が飛散するようになります。
ですが、本州などに比べればその量は少なく、比較的快適に過ごすことができると言えるでしょう。
ただし……北海道には「シラカバ」や「ハンノキ」が多く自生しており、それらの花粉症の場合は、とても辛いことになってしまいます。
また、当たり前ですが、北海道は寒冷な地域。
寒冷蕁麻疹など、寒さに対するアレルギーを持っている場合は、余計な症状に見舞われる可能性もありますので、ご注意ください。
【日本で花粉から逃げるなら沖縄】
亜熱帯の沖縄には、ほとんどスギが生えていないため、1年を通して花粉が少なく、かなり快適に過ごすことができる地域です。
完全にないわけではないので、激しいスギ花粉症の方等は症状が出てしまうかもしれませんが、それでもどこよりも過ごしやすいでしょう。
日本の離島の花粉事情は?
日本には青ヶ島や屋久島、八丈島など、数多くの島があります。
こうした島では花粉は飛んでいるのでしょうか?
【青ヶ島】
青ヶ島は、火山の噴火口の中に島ができたような、まるでRPGのような独特な島。
本州からはかなり遠く、南の場所に位置しているのですが、天候が変わりやすく、観光に行くには少々大変ですが、ここには花粉が……あるんです。
青ヶ島には「大杉」と呼ばれる名所があり、ここには大きな杉の木があります。
本州などに比べれば比較的楽なのですが、残念ながら完全に花粉から逃れられるわけではありません。
【屋久島】
鹿児島に属する島で、「屋久島杉」で有名な島。
残念ながら、屋久杉……と言われることからわかるように、残念ながら花粉症患者もいますし、発症する旅行者もいるそうです。
とはいえ、都心部に比べ空気も綺麗で、量も多いわけではないため、「治る」「酷くはならない」という話はあっても、「悪化した」という話はないので、酷い花粉症ではない限り、行く価値はもちろんあるでしょう。
【八丈島】
東京都に属する八丈島は、周囲を海で囲まれている上に、花粉症の原因となる植物はないため、快適に過ごせるでしょう。
ですが、本州から風に乗って花粉が飛んで来ることがあるため、風向きには注意が必要です。
他にもある日本の避粉地
小笠原諸島には、スギやヒノキの林がなく、本州からも遠いため花粉とは無縁。
また、草津温泉は、スギやヒノキが生息できない高所にある街なため、花粉の影響のない東京から最も行きやすい避粉地と言えるでしょう。
避粉地PRで売り出しているのは、長崎県の的山大島と鹿児島の奄美群島。
これらは、行政が避粉地としてPRを行うほどですので、花粉症のかたの旅行地としてぜひ視野に入れておきたいところです。
因みに、宮古島も「スギ花粉疎開ツアー」など組まれています。
海外旅行で花粉から逃げる場合
残念ながら、イギリスでは芝花粉。アメリカではブタクサなど、その土地ならではの花粉があります。
ですが、日本から近場の香港や台湾・グアムなどでは、スギの量も少なく、また、生えているスギの種類も違うため、一時的な避粉地として利用する価値はあるかと思います。
また、ベトナムやタイも花粉症という言葉がないほど、スギ花粉などはないため、快適に過ごせるでしょう。
とくに、タイのバンコクは、グアムよりも物価が安く花粉の時期はツアー費用も安くなるので、ロングスティできるというメリットもあります。
因みに、一切の植物が生えていない南極大陸などは、もちろん花粉はなく「花粉症対策的に」快適に過ごせますが、かなりの費用と寒さによる不便な生活は否めませんので、余程余裕がある場合のみ足を向けてみるのが良いかもしれませんね。
このように、日本でも、海外でも、花粉から逃れられる地域はありますので、少し余裕のある方は、旅行の期間を花粉シーズンに合わせ、避粉として旅行してみても良いのではないでしょうか。
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