花粉症対策として使えるアロマの種類と効果、その使用方法について
女性の間で人気の「アロマテラピー」ですが、この「アロマ」とは、花や果実等草木の香りによって、心や身体をケアする自然療法の一つです。
植物や果実から取り出したオイルは様々な香りがあり、その香りによってトラブル改善をするため「芳香療法」と藻言われて、ヨーロッパで古くから使われてきた治療法なのです。
このアロマ、ホルモンバランスや環境によるストレスによって体内バランスが崩れやすい女性にはもちろん、男性にもとても有効です。
そしてなにより、そのアロマの種類によってはくしゃみ・鼻水・鼻詰まり・目のかゆみといった花粉症症状のほか、炎症作用や免疫力アップなどにも効果的なものがあるため、花粉症対策として使用してみる価値はとてもあるのです。
今回はそんなアロマから、花粉症に適したアロマの紹介、アロマを使う際の注意点、花粉症対策に良いアロマの使い方、の3つをお知らせしたいと思います。
花粉症によいアロマ
【ユーカリ】
フトモモ科の木の葉。オーストラリアでコアラが食べていることで知られていますね。
オーストラリアの先住民族アボリジニーの人達は、昔からこの植物を「傷を治す」ことに使ってきたと言われています。
スキンケア向けの、抗菌・抗炎症作用のあるアロマです。
もちろん花粉症にも適しており、「鼻炎・鼻詰まり・風邪・花粉症」といった、鼻や喉等呼吸器系の炎症を鎮める作用もあります。
また、副産物として、「集中力アップ」「気持ちを静める」と言った効果もありますので、「鼻水・鼻詰まりで頭がぼーっとする」「花粉症で集中力が出ない」といった方にとても適しています。
因みに、ユーカリの香りは「蚊」が嫌うものなので、夏場の虫除けとしても利用できます。
おすすめの利用法⇒アロマバス・スチームアロマ・ボディアロマ・アロマスプレー
【ペパーミント】
ミントはアイスやお菓子、その他私達の日常で目にする身近なハーブだと思いますが、その中でもペパーミントは最も強い匂いを出す、刺激の強いハーブです
古来よりペパーミントはヨーロッパで「殺菌」「抗炎症」のある薬草として利用されてきました。
アロマとして使っても良し、ハーブティー等そのまま食べても「ミントポリフェノール」がアンチエイジングがヒスタミンの生成を抑える働きがあるので、とても花粉症には良いのです。
ミントの香りはスッキリとしたものですので、ぼーっとしていた頭がスッキリしたり、詰まっていた鼻をスッキリと通す効果があります。
因みに、ミントポリフェノールは同じミントの仲間である「スペアミント」や「アップルミント」にはほとんど含まれていないため、花粉症対策として使うには、やっぱりペパーミントがおすすめです。
また、ユーカリ同様虫が苦手とする匂いですので、ユーカリの匂いが苦手な場合は、このペパーミントを使ってみるのも手です。
おすすめの利用法⇒マスクにつける・スチームアロマ・アロマスプレー
【ティートリー】
こちらもオーストラリアに自生する、フトモモ科の植物のアロマです。
ツンとした刺激のある香りで、ペパーミントよりもしゃっきり感は強め。
好きな人は好きだけど、苦手な人は苦手……と好き嫌いが分かれそうな香りでえす。
このティートリー、毒性のない植物ですので、うがいに使えるのが特徴。
効果としては強い殺菌力、リフレッシュ効果、呼吸器系の不調や白血球の活性化などにも効果的です。
この抗菌作用により、昔からニキビや虫刺されを緩和させる薬草として使われてきた歴史もあります。
もちろん、刺激がある分希釈して使うことが大前提。
うがいに使用する際も、うがいで使える物を選ぶこと、希釈の量はしっかりと守ることは大切です。
おすすめの利用法⇒アロマミスト・うがい・アロマオイル
【ラベンダー】
万能オイルとも言われるラベンダーは、初夏~夏に紫色の小さな花を咲かせる、濃い香りのハーブです。
アロマと言えばラベンダーを思い浮かべる人が多いほど、香りがよく、芳香剤や香水にもよく使われています。
古代ローマでは傷の手当にラベンダーを使っていたと言われるほど、昔から効能が確立されたハーブ。
鎮痛作用、抗炎症作用の他、自律神経のバランスを整えるリラックス効果もあり、「鼻」や「目」といった、部分的な箇所に効果的というよりも、「花粉症そのもの」に効果的なのです。
免疫力アップや筋肉痛、PMSにも優れた効果を発揮するため、女性にとってはとてもよいアロマと言えるでしょう。
おすすめの利用法⇒アロマバス・アロマミスト・アロマオイル・アロマピロー
【ローズマリー】
地中海地方原産の常緑の低木です。
ハーブとしてお肉料理と一緒に使われることが多いので、食べたこともあるかもしれません。
身体に対しては冷え改善や筋肉のこわばりをほぐすこと、そして咳や気管支炎を鎮めたり、痰や鼻水を出しやすくする効果もあります。
また、メンタル面に関しては、気分を高揚させる効果があり、頭をスッキリとさせてくれるため、やはり花粉症でぼーっとした場合に有効と言えるでしょう。
どちらかというと、身体の血行を良くし、冷えを取ったり自律神経のバランスを整える効果が期待できるアロマです。
鼻水・鼻詰まりよりも、喉がイガイガする、だるいとった症状が出やすいタイプの花粉症の方におすすめでしょう。
おすすめの利用法⇒アロマバス・アロマオイル・アロマミスト・アロマスチーム・ハンカチに垂らす等
【マートル】
地中海地方に多く自生する、ローズマリーと同じ常緑の低木です。
ティトリーやユーカリと同じフトモモ科の木なのですが、ギリシャ地方では古くから使われており、甘酸っぱい優しい香りが特徴です。
鎮静作用が強く、免疫力向上・抗菌・抗ウイルス・そして、花粉症や風邪の他、インフルエンザなど呼吸器系の改善に適しています。
嬉しいことに、収れん作用があるので、毛穴の開きを改善したり、アンチエイジングにも効果的です。
薬品っぽい香りも、強い香りでもないので、お子様がいるお家や、だるくて不快な時、お客様が来るときでも安心して使えるのがありがたいです。
おすすめの利用法⇒アロマオイル・アロマミスト・アロマスチーム・ハンカチに垂らす・アロマピロー
アロマの使い方
アロマバス=そのままお風呂に入れて使用します。蒸気で呼吸器を楽にしたり、肌のかゆみや炎症を落ち着かせることができ一石二鳥です。
アロマミスト=スプレーボトルに薄めたアロマを入れて、散布して使うこと。いつでもどこでも使うことができ、化粧水代わりに使うこともできます。
アロマスチーム=アロマを超音波加湿器などに数滴垂らし、そのミスト吸うこと。鼻水鼻詰まり、呼吸器官に効果的な使用方法ですが、加湿器によっては使用できない場合もありますのでご注意ください。
アロマオイル=精油をオイルなどに混ぜ、マッサージオイルとして使うこと。肌に直接作用する他、マッサージ効果で血流改善、冷え解消など、身体の中からリラックスすることができます。
アロマピロー=枕に数滴アロマを垂らし、寝ている間にその効果を発揮させること。ラベンダーなどの安眠効果のあるアロマにはおすすめですが、逆に刺激的なアロマを使ってしまうと、眠れなくなる可能性もあるのでご注意ください。
ハンカチに垂らす=ポプリのように、すぐに取り出せるハンカチにアロマを垂らし持ち歩くこと。頭がぼーっとしたときなどにすぐ取り出せますが、ハンカチがシミになってしまう可能性もあるのでご注意ください。
マスクに垂らす=鼻に直接効く使用法ですが、刺激が強すぎる場合があるため、薄めたり、強い香りのものは避けるようにしてください。
アロマを使う際の注意点
身体に優しそうな自然療法とはいえ、アロマには注意点がいくつかあります。
【妊娠中の女性は避けましょう】
女性のPMSにも効果的なアロマは、妊娠中の女性の身体にもその効果を及ぼします。
妊娠中は使ってはいけないアロマもありますので、調べてから使用するか、妊娠中は使わないようにしましょう。
【ペットを飼っている家は注意が必要】
アロマは人間にとってはよくても、嗅覚が人間の何百倍も良い犬や猫にとっては毒性の強いものが多くあります。
物によっては肝臓や心臓に負担がかかるものがありますので、ペットを飼っている場合は、マスクに垂らす・ハンカチに垂らす等をして、ペットが匂いを感じないように工夫しましょう。
【直接アロマオイルを肌に垂らさないようにしましょう】
アロマは植物の香源を何十倍・何百倍と濃縮したものです。
刺激が強く肌がかぶれてしまうものも中にはありますので、直接触れても大丈夫な物以外は、お風呂に数滴垂らすなど薄めて使うか、ミストとして使いましょう。
【子供や、赤ちゃんはとくに使用する際に注意が必要】
身体の未発達な子供や赤ちゃんに対してアロマを使う場合は注意が必要です。
赤ん坊に対してアロマを使って良いとされるのは、2歳以降となりますのでそれまでは部屋に香りを漂わせる程度にしましょう。
また、それ以降でも大人の10分の1程度の使用量を守り、アロマバスなど肌に触れるようなことは避けるようにしましょう。
そして、使用するアロマもラベンダーやカモミールなど、マイルドな刺激のない香りのアロマを使った方が良いでしょう。
【長期間の同じ香りのアロマの使用は避けるようにしましょう】
同じアロマを使い続けると、その匂いになれてしまい、段々使用量が増えてしまいます。
さらに、長期的な使用により肌に刺激が出るようになってしまったり、逆にアレルギーを発症する可能性があるため、同じ香りで使用する期間は2~3週間に止めるか、お休みする期間を藻追う蹴るようにしましょう。
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