花粉症対策に効果的な食べ物

食事

食べて良くする「花粉症に効く食べ物」!!

花粉症シーズンになって、慌てて薬を飲んでも眠くなってしまった。
薬を飲んでも大した効果が感じられなくなってきたけど、これ以上強い薬を飲むのは嫌。
そもそも薬を飲むことが嫌。

そんな方は多いかと思います。

花粉症とは身体の免疫が過剰反応してしまうアレルギー反応のこと。

花粉症のメカニズム

2017.05.26

ならば、体調を整え、身体の過剰な防御反応を抑制する手伝いをしていく、その手伝いをできるのが「食べ物」なのです。

では、どのような食べ物が花粉症対策に効果的なのか。
その簡単レシピも合わせてご紹介していきたいと思います。

 

テレビでも言及「レンコン」

テレビの健康番組で取り上げられてから一躍有名になった「レンコン

れんこん

煮て良し、焼いて良しのおかずのメイン処ですが、このレンコンにはアレルギー発生に深く関わる「IgE抗体」を抑える働きのある、「タンニン」が多く含まれています。
また、他にも多数の種類のポリフェノールが含まれています。
さらに、レンコンには「ムチン」と呼ばれる粘り成分が含まれているのですが、それは粘膜の炎症などを抑える効果もあるため、昔の人は、レンコンを下ろして、その絞り汁を花に塗って、鼻詰まり対策をしていた……という説もあるのです。
そしてレンコンにはとてもたくさんの食物繊維が含まれているので、腸内環境改善の効果も期待できます。

レンコンは1日40グラムほど。大体輪切りで3枚分ほど食べ続けると、2週間くらいで効果が現れ始めると言われていますので、一度にたくさんではなく、毎日少しずつ食べてみてはいかがでしょうか。

★レンコンレシピ★

『レンコンのつみれ汁』

【材料】

  • レンコン
  • 片栗粉
  • うどんスープの素

【作り方】

  • レンコンの皮を剥き、おろし金ですりおろします。
  • 水気を絞りますが、捨てては勿体ないので、水分はお鍋に移しましょう。
  • 水気を絞ったレンコンに片栗粉を混ぜ合わせ、軽くまとまるくらいの硬さまで練りましょう。
  • 先ほどレンコンの汁を入れた鍋に、水を少量足し、うどんのスープの素を入れます。
  • 軽く塩で味を調えたら、沸騰したスープの中にスプーンですくい取った③のレンコンつみれを入れていきます。
  • レンコンのつみれに火が通ったら完成。

簡単で、優しい味ですので、朝などのスープで食べてみてください。

 

 腸内環境にも役立つ「ヨーグルト」

以前から花粉症対策によいと言われてきた「ヨーグルト」。

ヨーグルト

腸内環境が悪くなると、免疫細胞のバランスが悪くなってきてしまいます。
そんな腸内環境を手っ取り早く改善できるのが「乳酸菌」の塊である、ヨーグルトなのです。

ヨーグルトには様々な種類のものがあり、メーカーやタイプによって乳酸菌の種類も変わってきます。
ですので、ヨーグルトで腸内環境の改善を図る場合は、1種類だけではなく、色々なメーカー、色々な種類のヨーグルトを食べると良いでしょう。

また、ヨーグルトに限らず、ピルクルやカルピスなどの乳酸飲料の摂取も効果的と言われています。

ヨーグルトは1日200グラムほど。毎日食べ続けると2~4週間ほどで効果が出始めると言われています。
ヨーグルトはそのまま食べて良し、何かを混ぜても良しの便利な食べ物ですので、ぜひ食べて見てください。

★ヨーグルトレシピ★

『簡単カッテージチーズ』

【材料】

  • ヨーグルト
  • レモン汁

【作り方】

  • 無糖ヨーグルトをザルの中にクッキングペーパーを敷いた上にあけます。
  • レモン汁を混ぜて、冷蔵庫に入れて半日ほど放置。
  • ヨーグルトがホエイ汁と脂肪分の固まったカッテージチーズに別れますので、ホエイは栄養がたくさん含まれているのでスープやカレーに混ぜて飲みましょう。
  • できあがったカッテージチーズはパンに塗ったり、サラダに混ぜて食べましょう。

簡単にカッテージチーズができます。塩分が足りないと感じた場合は、できあがったカッテージに塩を少量混ぜてみるとよいでしょう。

 

花粉症対策の飲み物の代表「甜茶」

甘くて飲みやすい「甜茶」。甜茶は昔から花粉症に効果的と言われていました。

お茶

甜茶にはポリフェノールがたくさん含まれています。
このポリフェノールは、過剰なヒスタミンの分泌や、炎症を抑える働きがあり、極端な例えを言うならば、とても薄~い抗ヒスタミン剤のようなものに当たります。
因みに甜茶は「バラ科の甜葉懸鈎子(てんようけんこうし)」「ユキノシタ科の臘蓮繍球(ろうれんしゅうきゅう)」「アカネ科の牛白藤(ぎゅうはくとう)」「ブナ科の多穂石柯葉(たすいせきかよう)」の4種類があるのですが、その中でアレルギーに効果的と言われているのが「バラ科」の甜葉懸鈎子(てんようけんこうし)と言われています。

もちろん一般的に売られているのも、この甜葉懸鈎子(てんようけんこうし)ですが、本格的なお茶屋さんで購入するさいなどは別の種類の場合もありますので、良く確認しておきましょう。

甜茶は大体1日120mg程飲むと効果的と言われていますので、だいたい甜茶茶葉3gを1Lの水で煮出したものをカップ1杯飲めば十分でしょう。

ただし、甜茶は「バラ科」になりますので、バラ科の花粉症をお持ちの方は逆に食物アレルギーを起こさないよう注意してください。

 

★甜茶レシピ★

『簡単甜茶ゼリー』

【材料】

甜茶

寒天

(あれば)黒蜜等

【作り方】

  • 甜茶のパックをお鍋に入れ、煮出して甜茶を作ります。
  • パックを取りだしちぎった寒天を入れ、その寒天を溶かしきります。
  • 容器に入れ冷蔵庫で冷やし固めます。
  • 甜茶ゼリーができたら、その上に黒蜜をかけて食べましょう。

甜茶自体が甘いので、黒蜜はとくに必要ではありませんが、甘いのが好きな方にはおすすめです。

 

簡単に食べられる「バナナ」

身近な果物「バナナ」にはくしゃみ改善の効果があると言われています。

バナナ

東京理科大学の研究により、バナナをマウスに毎日食べさせたところ、白血球が増殖。
それにより、アレルギー指数である好酸球の数が抑えられる効果があることがわかったそうです。

大体毎日2本。花粉症症状が出る8週間ほど前から食べ続けると酔いそうですので、ちょっと大変かもしれませんが、朝食に1本、おやつに1本など、手軽に食べられるものですので、試して見る価値はあるのではないでしょうか?
また、ヨーグルトに混ぜて食べれば、腸内環境改善にも効果がでてくるので、一石二鳥でしょう。

 

★バナナレシピ★

『ヨーグルトバナナスムージー』

【材料】

ヨーグルト

バナナ

その他好きな果物があれば

【作り方】

  • ミキサーにバナナを適当な大きさに切って入れます。
  • ヨーグルトを足し、他に好きな果物があれば入れていきます。
  • ミキサーを回し、ドロドロのスムージー状にして完成。

朝、忙しい時でも簡単に作れますし、もし喉ごしが気になるようであれば、牛乳を足しても良いでしょう。

 

健康にも良い「青魚」

血液さらさら成分や、脳の活性化で知られるEPAやDHCで知られる「青魚」は花粉症対策にも役立つことがわかりました。

青魚

EPAやDHCは鼻詰まりを起こすロイコトリエンという成分の発生を抑制することがわかり、花粉症にも有効だと言われるようになりました。
もちろん青魚自体健康に良く、積極的に取り入れていきたい食材なのですが、1グラムのEPA・DHAを摂取するとなると、鰯で4グラム、アジで150グラムにもなりますので毎日定期的に……というのは難しいかもしれません。
ですので、青魚を食べる機会があまりない方は、DHC入りのサプリメントを飲むことで対処しても良いかもしれません。
ただ、青魚だけではなく、実は「わさび」にも花粉のアレルゲンとなるタンパク質を別の物質に変える機能があるため、せめて週に1度くらいは、わさび醤油でお刺身を食べてみたいですね。

 

★青魚レシピ★

『アジのチーズフライ』

【材料】

アジ

スライスチーズ

大葉

チューブの練り梅

パン粉

薄力粉

【作り方】

  • 頭を落とし、骨内臓を取って開いたアジに練り梅。大葉。スライスチーズを乗せ、巻いていきます。
  • 薄力粉を溶き卵の中にいれ、混ぜます(繋ぎのノリにするため)
  • ①の丸めたアジを溶き卵の中にいれ、その後パン粉をまぶし、熱した油で揚げていきます。
  • 仲まで火が通ったら完成。ソースをかけてただきましょう。

魚嫌いのお子様でも食べられることのできるアジのフライ。ぜひ、花粉症対策でなくとも食べてみてください。

 

食べ物で花粉症対策するときの注意点

このように花粉症対策によい効果を発揮する食べ物はとてもたくさんあります。

ですが、どの食べ物に関しても「体質改善」を目的としているものですので、薬のような即効性は期待しない方がよいでしょう。
できれば半年、最低でも花粉症シーズン1~2ヶ月前からこういった食べ物を摂取し、体質改善を試みていってください。
また、どのような食べ物でも「合う」「合わない」があります。
青魚アレルギーがあるのに無理をして食べてしまっては大変なことになってしまいます。
それに、ある人にとってはヨーグルトはとても効いたけれども、ある人にとっては効かず、甜茶を飲んだ方が調子が良い……なんてこともあり得ます。

花粉症は日頃の生活習慣が大きく影響する症状ですので、バランス良く、健康に良い食べ物を食べて花粉症対策をしていきましょう。

食事

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ABOUTこの記事をかいた人

ライター/印刷会社を得てフリーで活動するライター。自らのアレルギー・花粉症の経験を元に、多くの花粉症予防・対策について記事をしたためている。 健康オタクで、漢方・整体・鍼に詳しい他、毎日のエクササイズも欠かさない。