花粉症を悪化させる食べ物は……?

花粉症に会わない食べ物

食べ物の中には花粉症を悪化させる物もある!?

花粉症に有効な食べ物がある中、もちろん「花粉症を悪化させてしまう食べ物」もあります。

よかれと思っていた食べ物が花粉症悪化の原因になっていた。
好きで毎日のように飲んでいた物が花粉症には良くなかった。

そんなことにならないよう、花粉症の人にとって良くない食べ物を知っておくと良いでしょう。

花粉症対策に効果的な食べ物

2017.08.03

ほとんどの食べ物に入っている「砂糖」

お菓子や料理などにも含まれている、身近な調味料「砂糖

砂糖

その中でも「白砂糖」は花粉症症状を悪化させる原因になりやすいのです。
白砂糖は腸内の悪玉菌が好んで食べるため、腸内環境が悪化してしまいます。
すると免疫機能が上手く働かなくなったりしてしまい、アレルギーが悪化してしまうのです。

また、白砂糖は血糖値を急激に上昇させてしまいます。
この血糖値を上げるホルモンの中には「コルチゾール」という物が含まれているのですが、このコルチーゾール、炎症ホルモンとも呼ばれる「炎症を抑えるホルモン」なのですが、普段から血糖値を上げることが多いと、このコルチーゾールの消費が激しく、いざ花粉症によるアレルギーを抑えようとするときに、コルチゾール不足になってしまうこともあります。

 さらには、白砂糖は精製されて作られたものですので、本来含まれているミネラル等がほぼ無くなった状態で人の身体に入り、そこで大量のミネラルやビタミンを消費して消化されてしまうことになります。
ミネラル・ビタミン不足は体内環境の悪化の主たる原因になります。
こうして乱れてしまった体内環境のせいで花粉症が悪化してしまうのです。

とはいえ、ほとんどの食べ物、そしてお菓子類には大量の砂糖が含まれています。
逆に「砂糖が入っている物はなにも食べない」と決めてしまうと、制約が大きくなりすぎてストレスも溜まってしまうでしょう。

できるだけ砂糖を減らす工夫を

  1. 和菓子よりも洋菓子を選ぶ⇒和菓子の方が、砂糖が多く含まれていることが多いです。
  2. 白砂糖でははなく、三温糖や黒砂糖、オリゴ糖に変える⇒できる限り精製されていない物を選ぶ。
  3. 清涼飲料水は控え、お茶や白湯などを飲む⇒飲み物からの砂糖の吸収量は食べ物からよりも多くなってしまいます。

お菓子やジュースに限らず、日本食には多く砂糖が使われていることもあるため、日頃から砂糖の摂取量に気をつけて、ストレスが溜まらない程度に砂糖を減らした生活をしてみましょう。
砂糖を減らすことによって、花粉症だけではなく、美肌やダイエットにも良い効果が期待できますよ!!

手軽だけど添加物の多い「インスタント食品」

インスタント食品の多くに含まれている「トランス脂肪酸」等は自律神経の天敵です。

インスタントラーメン

化学調味料や保存料、添加物などは身体に良くないことは皆さん知っているかと思います。
これは、こうした添加物等がホルモンバランスを崩す原因となり、トランス脂肪酸が炎症作用を起こしやすいためです。

また、効果カロリーで脂質が多いため栄養バランスが崩れがちになりますし、腸内細菌にとっても悪玉菌のエサになりやすいのです。

トランス脂肪酸が多い食品

  1. インスタントラーメン⇒インスタント食品の代表ですね。
  2. 外食⇒保存料が多く、栄養バランスが崩れやすく、脂質が多いため。
  3. マーガリン⇒トランス脂肪酸が多く含まれています。
  4. 冷凍食品⇒冷凍されているとはいえ、保存量が多く、また添加物も多いです。

いざという非常時にはとても役立つインスタント食品ですが、普段はできる限り自炊に努め、野菜が多めの栄養バランスの取れた食事をとるようにしましょう。

日常的な飲料「カフェイン」

コーヒー、紅茶、緑茶等多くの飲料に含まれている「カフェイン」は花粉症の人にはよくない成分です。

コーヒー

カフェインは「自律神経失調症の元」と言われることもあるほど、交感神経を刺激して、免疫系統のバランスを崩してしまいがちになります。

ただ、外食や喫茶店など飲み物は一様にお茶・コーヒーといった、カフェイン入りの物ばかり。
そのなかでカフェインを避けるというのも難しいことですので、コーヒー・お茶は1日1杯。それ以外はノンカフェインのコーヒーを飲む、白湯を飲むなどして調節していきましょう。

そして、コーヒーや紅茶などは砂糖が入っていることが多く、そうした面でも花粉症にはおすすめできない飲み物なのです。

カフェイン分量の多い飲み物・食べ物

  1. 玉露
  2. レギュラーコーヒー
  3. インスタントコーヒー
  4. 紅茶
  5. ダイエットコーラ
  6. ココア
  7. チョコレート
  8. 煎茶
  9. ほうじ茶
  10. う―ロン茶

 

人によってカフェイン影響を受ける度合いは変わります。
また、コーヒーや紅茶、チョコレートなどにもポリフェノールが含まれており、ポリフェノールには抗酸化作用や抗炎症作用もあるため、一概に悪いとは言えません。

せめて花粉症シーズンはいつもより少なめの量で過ごすような気持ちでいると良いかもしれませんね。

花粉症シーズンには避けた方が無難「アルコール」

忘年会や新年会、お花見など花粉症シーズンに飲むことの多くなる「お酒」。

ビール

アルコールは体内に入ると「アセトアルデヒド」という成分となって分解されていきます。
このアセトアルデヒドは花粉症の元でもあるヒスタミンを増加させ、さらにアルコールの効果で血管が拡張し、目の充血や鼻詰まりが悪化してしまうのです。

また、花粉症薬は眠くなることが多く、そこにアルコールが加わると更に眠気が加速してしまいます。
もちろん、飲酒をしたら運転はありえませんが、ぼーっとして何かにぶつかってしまったり、電車で寝過ごしたりということもあり得ます。
花粉症の薬に限らず、薬はアルコールとは相性がよくないので、できる限りアルコールは避けるようにしましょう。

また、どうしても飲まなくてはいけない場合は、1日1回の薬を飲むようにしましょう。

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アレジオン10とアレジオン20があり、処方でも薬局でも買えるので比較的手軽です。
1回で24時間効果が持続します。
飲酒する場合は、帰宅後、寝る前に飲んでそのまま寝てしまうようにしましょう。

どうしても飲まなくてはいけないときの対処法

  1. ポリフェノールを含むワインにする⇒ポリフェノールは活性酸素を抑える効果があります。
  2. 食べ物をしっかり食べる⇒アルコールの吸収を緩やかにし、ダイレクトに血管が拡張するのを防ぎます。
  3. ノンアルコールビールにする⇒お酒の強要は禁止されております。できる限りノンアルコールビールなどを飲んで過ごすと良いでしょう。

 

会社勤めをしていると、どうしても飲み会に参加しなくてはいけないことがありますが、そうした場合でも上手く対処し、花粉症を悪化させないよう、アルコールを調節していくようにしましょう。

また、晩酌の習慣がある場合は、これを機に「休肝日」を作り、徐々にアルコールを減らして行くのも良いでしょう。

 

カルシウムの摂取に役立つけど……「牛乳」

ヨーグルトは花粉症に役立つのにどうして「牛乳」はNGなのでしょうか。

牛乳

牛乳にはカルシウムやタンパク質など身体に良い成分が含まれています。
ですが、このタンパク質。お魚などに比べて格段に多く、お肉よりも吸収がよいため、高タンパクになってしまうのです。
牛乳に限らず卵やたらこなどは消化酵素を多く必要としてしまうため、免疫系統のバランスが崩れてしまうことがあります。
ヨーグルトはこのタンパク質が分解されているので、そこまで消化に負担がかからないのです。

これがいわば消化不良を呼び起こすことになってしまい、分解しきれなかった物質を身体が「害」と見なしてしまいます。
そうなると、身体で過剰反応が起こってしまいますので、花粉症が悪化することがあるのです。

日本人には牛乳を飲むとお腹がゆるくなる人も多いので、そもそも牛乳自体が日本人の身体には合いにくいのかもしれませんね。

牛乳の代わりになるもの

  1. 豆乳⇒大豆イソフラボンがホルモンバランスを整え、体調を整えてくれます。ただし、大豆アレルギーの場合もあるため、そうした方は避けるようにしましょう。
  2. 低脂肪乳・無脂肪乳⇒普通の牛乳に比べ、乳脂肪分が少ないので、お腹への負担が少なく済みます。豆乳が合わない人はこうした低脂肪の牛乳に変えてみましょう。
  3. アーモンドミルク⇒抗酸化作用が高く、ミネラルなども優れています。但し、油分が多いので、高脂血症に気をつけ飲み過ぎないようにしましょう。
  4. ライスミルク⇒お米と水から作るミルクで、アレルギーを起こしにくく、コレステロールもありません。メーカーによっては生のお米から作られているので、消化に悪いこともあります。

 

 

このように花粉症を悪化させてしまう食べ物は数多く、身近に存在します。
ですが、何事にも裏と表があるように、一概にこれらの食べ物を全部食べなかったから花粉症にならないという分けではありません。

また、これら以外にも花粉症には良くない食べ物がたくさんあるので、バランス良く、ほどほどに、なによりストレスにならない程度にこうした食べ物の摂取を減らし、花粉症対策をしていくと良いでしょう。

 

花粉症に会わない食べ物

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ABOUTこの記事をかいた人

ライター/印刷会社を得てフリーで活動するライター。自らのアレルギー・花粉症の経験を元に、多くの花粉症予防・対策について記事をしたためている。 健康オタクで、漢方・整体・鍼に詳しい他、毎日のエクササイズも欠かさない。