アレルギー性鼻炎の諸外国での対処法を知ってみよう
日本から脱出したらアレルギー性鼻炎が治った!!
なんて話、実は迷信に過ぎません。
日本だけではなく諸外国でもハウスダストや花粉などでアレルギー性鼻炎に悩まされている人々がたくさんいます。
もちろん、所変われば品変わるというように、アレルギー性鼻炎への対処法はその国々によって様々。
今回はそんな「各国のアレルギー性鼻炎の対処法」について勉強してみましょう。
アメリカの場合
アメリカでも春はアレルギーの時期と認識されています。
また、車社会ということもあり大気汚染によってアレルギー性鼻炎を発祥しやすくなっているということもあり、ハウスダストなどによるアレルギー性鼻炎の増加も認められています。
花粉症を意味する「Hay Fever」という言葉だけではなく、春のアレルギー「Spring allergy」という言葉や、季節性アレルギーという「Seasonal allergy」という言葉も一般的に広まっているほどです。
残念なことに、アメリカは高額な医療費が問題になるほど「保険」というものが破綻しており、民間の保険を使っていても病院にかかるのはためらわれるほど。
基本的にアレルギー性鼻炎の治療は、薬局で薬剤師に症状を相談して薬を出してもらうことがほとんどです。
一番よく出されるのが「ジルテック(ZYRTEC)」。
セチリジンがべースの薬で、目のかゆみ、鼻水、蕁麻疹などにと幅広いアレルギー症状に有効です。
またこちらも、アメリカでは一番人気と言われており、ジルテックとどちらが人気なのか判断が難しいお薬が「クラリチン(Claritin)」。
第二世代の抗ヒスタミン薬で、眠気や喉の渇きを感じにくいのが人気のポイントだと思います。
因みに、2017年に発表された、アメリカのガイドラインでは「アレルギー性鼻炎は第一選択薬としてステロイド点鼻薬」。
今までは抗ヒスタミン薬の服用がメインだったのですが、アメリカでは12歳以上の患者には点鼻薬を出すのがメインとなる動きになるようです。
イギリスの場合
所変わって、同じ英語圏ながらも伝統的なお国柄のイギリス。
イギリスでは、薬や医療に頼る傾向が少なく、アロマセラピーやホメオパシー、最近では鍼灸治療などによってアレルギー性鼻炎を治していくことが多いそうです。
穏やかな利き目でありながら、副作用も少なく、根本的な体質改善ができるのでよいところナノですが、大事な試験や仕事があるときは、やはりお薬に頼ることもあります。
イギリスはかかりつけ医という、家庭医にまず行くことがほとんどなのですが、アレルギー性鼻炎ですとまず薬局で抗ヒスタミン薬を「症状をコントロールするもの」として購入することがあります。
イギリスでは「ロラタジン(Loratadine)」「セチリジン(Cetirizine)」「アクリバスチン(Acrivastine)」といったお薬が代表的です。
イギリスの場合、治安の関係上マスクをして外出することができないケースが多く、こうした薬を飲んで症状をコントロールしつつ、鍼灸やアロマセラピー、ホメオパシーなどで根本治療をしていくという方向に生るでしょう。
因みに、イギリスでも「ワセリンを鼻の穴の周囲に塗って、花粉の侵入を防ぐ」という方法が広まっているようなので、やはりこの技は日本でももっと広まって欲しい所ですね。
中国の場合
お隣中国の場合、黄砂やPM2.5の影響もあって、アレルギー性鼻炎は大きな問題になっています。
マスクの着用はもちろん、それでもなかなか防ぎきれない大気汚染で、国民はもちろん、外国人旅行者もくしゃみや鼻水、咳が止まらなく生ってしまうこともあります。
中国でのアレルギー性鼻炎の治療は、もちろん「漢方薬」がメイン。
病院ではもちろん、商店街の一角にある漢方屋さんでも相談すると、生薬そのままの漢方薬を出してもらえます。
また、中国では三九灸という治療が行われていて、短時間でアレルギー性鼻炎を治すことができると人気です。
この三九灸とは、冷たいお灸のようなもので、アレルギー性鼻炎の場合、毒性分のあるプロトアネモニンを含む薬草から作った、発砲薬を背中のツボに張るというちょっと荒っぽい治療法になります。
日本では認可も下りていませんし、その効果の信憑性も明確ではありませんが、三九灸自体は台湾などでも古くから行われてきた自然療法ですので、中国へ行った際にはやってみる……のもありかもしれません。
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