車に乗る人の花粉症対策

車

車に乗る花粉症の人は要注意!!

2017年4月、愛媛県で車2台が正面衝突。
4人が死傷する大きな事故が起こりました。

原因は、運転手が花粉症で運転中にくしゃみを連発。
そのためハンドル操作を誤り反対車線にはみ出てしまったとのこと。

裁判の結果などはわかりませんが、弁護士の意見などでは「道路交通法により、正常運転できない恐れがある場合は運転してはいけない」とされており、花粉症の影響で減刑されることはないどころか、さらに重い責任が問われる可能性があると話題になっていました。

ネット上では花粉症でくしゃみが止まらなかったり、目がかすんだ状態で運転し、危なく事故を起こしそうになったという投稿もしばしばみられます。

また、花粉症の薬も眠くなりにくいとはいえ、人によってはぼーっとしてしまうことも多々あります。

できる限り、花粉症症状が出ているときは、運転は避けたいもの。
ですが、「子どもが熱を出してしまった」「仕事で使わなくてはならない」など、乗らざるを得ない時もあるでしょう。

今回は、運転と花粉症にクローズアップし、花粉症でもできる限り快適に運転ができる方法をお伝えしたいと思います。

車に乗るときのポイント

【車に乗る前に花粉をしっかりと落とそう】

  • 車に乗る前に、外で服や髪を軽くはたき、花粉を落とす。
  • できればすぐとれるところにドライシートを用意しておき、それで花粉を絡め取りましょう。
  • 外用のマスクと車内用のマスクで使い分けるようにしましょう。
  • ドアを開ける際は、できるだけ開閉幅を小さくしましょう。

車に乗るときは、「車内に花粉を入れない」事が鉄則。
外に出る時は花粉が付着しにくい物を着るのはもちろん、車に入る前に上着を脱いで後ろに置くというのもありでしょう。

同乗者がいる際には、もちろん、同乗者にも車に乗る前に花粉を落としてくれるように伝えましょう。

ドライブデート

※快適なドライブデートのためにも……※

【車内での過ごし方】

  • 走行中は窓を開けないようにしましょう。
  • ガム・アメを舐めながら運転すると症状が若干緩和されます。
  • エアコンの換気モードは必ず「内気循環」にすること。
    外気モードにすると大変なことになります。
  • 花粉除去フィルターが付いている車種や、取り付けが可能なアイテムもあります。
  • 小まめに車内の掃除をしましょう。
    特に、固く絞った雑巾で水拭きをするとよく花粉がとれます。
    シートはもちろん、ダッシュボードにも花粉が付きやすいので注意しましょう。
  • シガーソケットや持ち運び可能な小さな吸気清浄器を置いておくのも手です。
  • 暖かいとぼーっとしがちなので、少し車内の気温は低めに設定。
  • 料金所などで窓を開ける必要がないようにETC設置を検討しましょう。

窓を開けない、エアコンを内気循環にするというのはもちろん、アメやガムをかんだり、小まめな掃除をしたりと、できることは多々あります。

エアコンのボタン

※内気循環のエアコンのボタンはすぐにわかります※

薬と運転

花粉症症状を止めるための薬ですが、場合によっては抗ヒスタミン薬の副作用で「眠気」「集中力低下」という事が起こり得ます。

花粉症の薬の種類紹介

2017.06.08

できることなら、お茶やサプリメントで対処していきたいところですが、それでも効かない場合はお薬に頼る事になるでしょう。

抗ヒスタミン薬の副作用である「眠気」や「集中力低下」を少しでも回避する方法はこちら。

  • 病院で自分に合った薬を見つけること。
    ⇒市販薬より相談しやすく、最新の薬も試せるので病院で処方してもらいましょう。
  • できる限り第二世代、もしくは最新のお薬を処方してもらうこと。
    ⇒第一世代は特にですが、古いタイプの薬ほど眠くなりやすく、最新のお薬の方がより副作用が起こりにくくなっています。
  • 1日1回のお薬を選ぶこと。
    ⇒1日1回で24時間効果が続くタイプのお薬の場合、寝る前に飲むことによって運転中の眠気を回避することができます。

花粉症でぼーっとしてしまう方が危ないか、お薬でぼーっとしてしまう方が危ないか……といった究極の選択になりがちですが、こうした工夫をすることによって、眠気などを起こさずに運転できる可能性があります。

因みに、花粉症が原因で眠くなる、もしくは抗ヒスタミン薬の副作用が原因の眠気というのは、前日にどんなに寝ていたからと言って起こらないものではありません。

タクシー

あまりに症状が酷い日や、自分に合った薬が見つからずぼーっとしてしまう場合は、料金や時間が少々引っかかるかもしれませんが、事故を起こしたり、人に危害を加えてしまうよりかはずっと安く、安全に移動できることですので、タクシーなどの交通機関を選ぶようにしましょう。

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ABOUTこの記事をかいた人

ライター/印刷会社を得てフリーで活動するライター。自らのアレルギー・花粉症の経験を元に、多くの花粉症予防・対策について記事をしたためている。 健康オタクで、漢方・整体・鍼に詳しい他、毎日のエクササイズも欠かさない。