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イギリスでも登場!?英国花粉マップが役に立つ
日本以外でも、多くの先進諸国で悩まされることの多い花粉症。
それは、イギリスでもしかりで、なんと国民の5人に1人が花粉症という、日本に負けず劣らずの花粉症先進国。
日本では1月~4月頃までのスギ花粉症が最も多いとされていますが、イギリスで5月から8月くらいまで発生する「芝花粉」が深刻化されています。
もともと、花粉症の発見となったのは、1873年にイギリス人のバークレイが枯草熱と呼ばれる、干し草の花粉症を見つけたことによって研究が勧められるようになったのですから、イギリスはある意味花粉症の走り……とも言えるでしょう。
そんなイギリスで、このたび「英国花粉マップ」という物が発表されました。
英国花粉マップとは?
環境科学を研究したり、リサーチを報告する「Science of the Total Environment(総合環境科学)」という研究機関が公表したもので、どの地域にどの花粉がどれくらい多く飛散しているかを示してくれています。
こちらについて詳しく紹介されているページはこちら。
英語で書かれているページですが、簡単に略していくと……。
「Science of the Total Environment」の英国花粉マップ紹介サイトの翻訳
喘息やアレルギーのトリガーとなる花粉を飛散させる木や植物の位置などを示す、イギリス最初の花粉症マップです。
枯草アレルギーの方はイギリス東部は避けた方が良いでしょう。
シラカバ・ハンノキ・オークはウエールズより西に多数自生しています。
喘息の方は、気象庁の発表を元にどこに住むか決め、無理な場合はピーク時にどのエリアを避けた方が良いかを検討すると良いでしょう。
喘息の約80%の人は花粉症で、イギリスにおいて、大人の人口の約10%が喘息により生活への支障が出てしまっています。
干し草熱をもつほとんどの人々は「芝花粉」であることが多く、春の終わりから夏にかけて増えて行きます。
今回の英国花粉マップはカバノキ・ハンノキ・ハシバミ・ウラタナス・オーク・牧草・イラクサ・オオバコ・ヤエムグ等の位置を明確に示すようにしました。
中略
この英国花粉マップは、どの花粉が最も喘息を起こしやすいかを明示する手助けとなるでしょう。
アレルギー対象となる花粉の草花がどこにあるか、いつ飛散するか、そうした花粉から非難するにはどうしたよいかということがわかれば、より喘息患者が生活しやすくなるでしょう。
日本と変わらないイギリスの花粉症問題
端的にまとめると、この花粉マップを確認し、花粉が発生しやすい季節や場所を特定し、花粉症の方はその時期には飛散シーズンにはその場所に近づかないように……という、日本の花粉予報のようなものですね。
ただ、日本の場合スギがクローズアップされやすいのに対し、イギリスではハンノキやカバノキ、牧草など多岐にわたって研究が進められているようです。
このようなマップが出来た背景には、イギリスなど日本以外の先進諸国ではバカンスといって、1~2ヶ月の長期休暇をとる習慣があることがあげられます。
日本の場合、例えば「関東地方でスギ花粉が大量発生するぞ!!」と予報されていても、引っ越すわけにも、シーズンが終わるまで他の地域に休暇を取ることもできません。
ですが、イギリスでは、長期休暇をその時期に当てて飛散シーズンから逃げたり、また、逆に旅行先で花粉に当たらないように避けるためのマップとしても役立てることが出来るのです。
マスクや薬などで予防していくしかない日本人には、ちょっとだけうらやましくもある環境ですね。
もちろん、イギリスでも花粉シーズンになると天気予報などで花粉飛散量の予報をしてくれたりしています。
旅行の際には花粉症マップを使いましょう
このようにイギリスでは花粉マップなるものが発表されましたが、日本では「呟きで見る花粉症マップ」等、ネットで見たり、アプリで見ることの出来る精度の高い(そしてユニークな)花粉マップが次々と開発されています。
こうしたマップを利用し、旅行の際は花粉を避けた場所を選ぶことや、自分の地域の花粉の飛散時期などを確認すると良いでしょう。
オマケ【イギリスの花粉症対策】
マスクをつける習慣のないイギリスでは、どのように花粉症対策しているのでしょうか?
下記のような対策をするよう、ニュースや行政機関で放送されています。
- シャワーを心がけること
- 室内にいて、なるべくドアや窓を開けないこと
- 小まめな芝刈り
- 外に出るときはサングラスを着用すること
- 空調設備を用意し、花粉フィルターを使用すること
どれも日本とそう変わりはない対策法ですね。
ちなみに、イギリスでアレルギーやちょっとした風邪などは、自然治療で治すことを勧められます。
花粉症治療は……というと、なんと鍼治療で治すのがメイン。
少し、驚きですよね!!
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