花粉症になりやすい・なりにくい人にはそれぞれ理由があった!!
同じ年のAさんとBさん。
同じ会社に勤めており、日中の生活環境は同じなのに、Aさんはシーズンになるとくしゃみ鼻水が止まらなくなり、薬が手放せません。
一方Bさんはマスクなどをして防御対策はしているものの、とくに酷い花粉症症状には悩まされているようには見えません。
そう、このような違いは自分の身の回りでもよく見られる現象で、同じ年頃、同じような生活環境、似たような体型であっても、花粉症状症の度合いが異なったりします。
この花粉症になりやすい人、なりにくい人。
そして、症状が悪化しやすい人、比較的平気な人の違いはどこから来るのでしょうか?
遺伝的な問題
まず、根本的な問題として、アレルギー体質である……ということが挙げられます。
両親がアトピー体質の場合、子どももアトピー体質である可能性がかなり高くなるのと同じように、片親、もしくは両親が花粉症である場合、子どもも花粉症体質になりやすいということがあります。
ただし、遺伝というのは両親だけから受け継ぐものではない……という点がネック。
実は両親はアレルギー体質ではないのに、子どもがアレルギー体質である場合、さかのぼって祖父母がアレルギー体質であるということもあるのです。
ですので、遺伝的な問題を探る場合は、両親だけではなく、最低でも父方・母方双方の祖父母の状態も調べてみた方が良いでしょう。
因みに遺伝的にアレルギー体質の血族であるとわかった場合は……そうですね。
ともかく生活環境や薬などで対処して行くほかありません。
逆に言うと、遺伝的に花粉症になりやすいとわかった場合は、それに則した予防法を予め行えるのでよいかもしれません。
環境的な問題
この問題は、遺伝的な問題の次に厄介な原因となります。
特に花粉症ではなかった人が、都心に引っ越した途端にスギ花粉症を発症したという話は良く聞きます。
それと同じに、地方に引っ越した人が花粉症で悩むことがなくなったというケースもあり、自分が住んでいる場所、勤めている場所によって花粉症になりやすい、なりにくいという問題が起こってくるのです。
元々花粉症になりやすい体質の人が、花粉が飛び交う都心に勤めたら……当然、くしゃみも鼻水も止まらなくなるでしょう。
幼少期に色々なものに触れ、アレルゲンを取り込んでいくうちに、アレルギーを起こしにくい体になるという説もありますが、大人になってからだと、花粉によるアレルゲンは体に蓄積されていき、あるとき突然爆発的に症状が出てしまうこともあります。
ですので、アレルギー体質であるという自覚がある場合、都市部やスギ花粉が多い場所に極力寄らない。
行かなくてはいけない場合は、基本的にマスクを着用するなどして、必要以上に花粉を体内に取り込まないようにしましょう。
生活的な問題
最も違いが出てくる大きなポイントが「生活環境」。
これには「運動環境」「食生活」「精神的な安定」などといった、日々の生活による問題が絡み合ってきます。
遺伝的にアレルギー体質であるという場合でも、また、同じ職場に勤めている・同じような場所に住んでいるといった場合でも、ライフスタイル一つで大きくその差がでることがほとんどだったのです。
そこで、同じ体質・同じ場所に住んでいると仮定した際に、花粉症になりやすい人となりにくい人の違いをまとめてみました。
【花粉症になりやすい人】
- タバコを吸っている
- 慢性的な睡眠不足
- レトルト食品や外食で炭水化物の多い食生活をしている
- お酒をよく飲む
- 運動を全くしない・もしくは過度な運動をしている
- 塩辛いものを多く食べている
- ケーキやお菓子をよく食べる
- ストレスが溜まっている
【花粉症になりにくい人】
- タバコを吸っていない
- 7~8時間の睡眠時間を確保している
- 野菜・肉・魚などをバランス良く食べている
- お酒は飲まない、もしくはたしなみ程度
- 快適と思える程度の運動をしている
- 発酵食品を多く食べている
- フルーツをよく食べる
- 適度なストレス解消法を行っている
花粉症の症状の増減はあなた次第な部分も
このように、規則正しい生活、体に無理のない生活、体に良い食生活などを心がけている人は、比較的花粉症症状が軽かったり、症状が出にくいということがあります。
もちろん、仕事によっては無理をしなくてはいけない場合もあるかもしれませんが、80年……100年と付き合っていく体。
大切に扱って、快適な毎日を過ごしたいところですね。
理想的な生活スタイルを行うのは難しくとも、タバコを少し減らしてみる、野菜やフルーツが少ないときはサプリメントを飲んでみる。
駅のエスカレーターを使わずに、階段を使ってみるなど、少しずつ意識を改善してみてはどうでしょうか!
コメントを残す