いざという時に役に立つ、アトピー性皮膚炎の市販薬
日本人の20%が悩まされていると言われている、アトピー性皮膚炎。
もはや花粉症などと同じく、現代病であると同時に、「完治」というもののない難病でもあるアトピー性皮膚炎は、調子の良い時と悪い時を繰り返しがちです。
調子が良いときが長ければ良いのですが、突然、そう、長期の休みの時などに症状がぶり返したり悪化してしまった場合、病院もお休みでお薬が手元にないときがあります。
そんな時、少しでも助けになるのが「市販薬」。
普段は市販薬を使わない人でも、病院が開くまでの間や、多忙で行けない期間の取り急ぎとしてでも薬局で買えるアトピー性皮膚炎のお薬は便利な物。
そもそもアトピー性皮膚炎は「保湿とステロイド外用薬」というものが基本にあるため、ステロイド外用薬を薬局で買えるの? と驚かれるかもしれませんが、いくつかのステロイド外用薬は購入することができるのです。
また、非ステロイド外用薬であっても、アトピー性皮膚炎に効果的な物もあり、意外とそれだけでもどうにかなったりすることもあります。
では、どのような市販薬がアトピー性皮膚炎に使用できるのでしょうか。
ステロイド系
【フルコートF】
ストロングランクの、強めのステロイドですが、市販で買えるステロイド外用薬の中ではかなりランクが高め。
処方箋なしに買うことができますが、もちろん処方されるステロイド外用薬と同じように、長期的に使わない、容量を守るといった必要はあります。
個人で使う場合、こうした加減が難しくなるので、注意するようにしましょう。
因みに、ステロイドが入っているためもちろん、症状を短期間で改善する効果は期待できます。
それゆえに、がっと使用して、一気に治すイメージで使いましょう。
【ドルマイコーチ軟膏】
ステロイドと抗生物質両方が入ったお薬で、感染を抑えつつ、ステロイドで炎症を鎮めていく効果があります。
もちろん、こちらも強いお薬なので、長期使用するには適していませんが、皮膚炎などには役立つ1本となるでしょう。
長期のお休みの時に、病院が開いておらずドルマイコーチ軟膏を使ったら、お休みが終わる頃には治っていた……なんてこともあります。
抗生物質
【ドルマイシン軟膏】
筆者の実家の救急箱の中にも常備してあった、抗生物質入りの軟膏。
昔から、キズや火傷、おできなどの感染予防に有効な軟膏として重宝されてきました。
ドルマイシン軟膏は二種類の抗生物質を配合しているため、拾い範囲での菌に有効です。
かゆみがある時に重宝するというよりも、二次感染を起こしてジュクジュクしてしまっているときなどに有効です。
抗真菌薬
【ラミシールプラス】
抗真菌薬でアトピーが改善するというケースが多いのですが、これは真菌がアトピー性皮膚炎で掻き崩れてしまった部分に感染しているから。
そうした場合には、このような抗真菌薬が役立ちます。
特徴は、アトピー性皮膚炎でのかゆみはあまりないが、肌が鱗状になっていたりと見た目が掻き崩れている時などが、このケースに当てはまることが多いと言われています。
もちろん、皮膚科でしっかりと検査をしないとわかるものではないのですが、緊急時は薬局で抗真菌薬を購入し試してみるのもありでしょう。
非ステロイド系
【ウレパールプラスローション10】
医者も軽い症状の時に購入して使うという、ウレパールプラスローション10は、麻酔作用のあるリドカインも張っているため、かゆみを改善できるのがよいところ。
また、保湿に優れた尿素が主成分なので、カサカサ予防もできるし、ローション状なので全身に使用しやすいところが人気です。
【紫雲膏】
お婆ちゃんなどの代から使われている、皮膚の薬と言えば紫雲膏。
少し前に、シミなどにも効果的だと、美魔女の方が使用していることを発表し一時品薄になることもありました。
紫根やごま油、ミツロウなどの漢方成分でできているため、日常使いで使っても安心できるのが良いところ。
ジュクジュク期には使いにくいのですが、乾燥期にはとても使いやすい軟膏です。
【ポリベビー】
じゅくじゅくしてしまったアトピー性皮膚炎に使える軟膏。
赤ちゃん用なので安心して使えますが、殺菌成分や、皮膚の正常化を助けるビタミンAが入っています。
安いのでちょこちょこ塗り直しをして、3~4日を目安に使い続けてみましょう。
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