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気になる「鼻うがい」の全てを調べてみよう
花粉の時期になるとよく取り上げられる「鼻うがい」。
知らない人が聞くと「痛そう」。
知っている人からすると「花粉症には効果あるのか?」というような疑問が出てくる鼻うがいですが、今回はそんな鼻うがいについて調べてみました。
鼻うがいとは?
喉をうがいするとき、水を喉に溜めて「ガラガラ」とすすぎ、喉に張り付いたウイルスや花粉、ハウスダストなどを洗浄しますよね。
その洗浄行為の鼻バージョンが「鼻うがい」。
花粉症予防や蓄膿症の改善、風邪をひかないための健康維持などでも役立つと言われいますが、一方でやり過ぎたり、やり方を間違えてしまうと鼻粘膜を傷つけてしまい逆効果になるとも言われています。
ですが、喉のうがいでは届かない「上咽頭」を洗浄することができ、病院で推奨されることも多いです。
鼻うがいに期待できる効果
【花粉症やハウスダストなどのアレルギー予防】
鼻の奥に付いた花粉やハウスダストなどのアレルゲンを洗い流すことによって、アレルギー症状を起きにくくします。
【風邪予防】
花粉と同じく、風邪菌などのウイルスの付着を予防します。
【蓄膿症の症状緩和】
ネバネバとした鼻の奥についた鼻水を洗い流すことによって、炎症を緩和させたり、症状を落ち着かせる効果が期待できます。
ただし、副鼻腔まで洗浄できるわけではないので、蓄膿症独特の膿を洗い流すことができません。
鼻うがいのやり方
- 生理用食塩水を作ります。
人間の体液と同じ濃度でないと、プールの水が鼻に入ったときと同じように(若しくは海水が鼻に入ったときと同じように)、鼻の奥がツーンとして、とても痛いです。
それを防ぐために、36~38度くらいのぬるま湯1リットルに、9グラムの食塩水を入れて、生理用食塩水を作りましょう。 - 清潔なドレッシングボトルのような、ノズルの付いたプラスチック製容器に①の生理用食塩水を入れて、前屈みの状態で、容器に圧力をかけて、生理用食塩水を片方の鼻に流し込みます。
- 流し込んだ生理用食塩水を反対側の鼻から出します。
出したい方の鼻の方に少し顔を傾けると流れやすいのですが、馴れてきたら口から出しても良いです。 - これを左右どちらの鼻からもやります。
もし、ノズルの付いたプラスティック容器が見当たらない場合は、コップに生理用食塩水を入れて、ストローで鼻から吸い込む方法や、鼻が浸る位の大きさの器に生理用食塩水を入れて、片方の鼻の穴を抑えつつ、もう片方の鼻の穴で吸うという方法もあります。
プラスティック容器は100均でも売っているかと思いますが、手に入れられない場合は、この方法で試してみてください。
市販の鼻うがい製品「ハナノア」
小林製薬から出ている「ハナノア」は、ドラッグストアでも買える市販の「鼻うがいキット」。
関連⇒小林製薬「ハナノア」HP
その衝撃的な広告で一時話題になりましたが、容器にミント香料等洗浄に適した添加物が入った生理用食塩水が入った、手軽に鼻うがいができる製品です。
洗浄器具を押して、シャワー状の生理用食塩水を入れるだけで、鼻がツーンとすることもなく、すっきりすると評判です。
自分で作る場合、濃度の関係でリットル単位で作らないとわかりにくいため、このように簡単かつ、衛生的に使える市販の物があるのはとても便利でしょう。
重曹を使うやり方も!?
鼻うがいの効果を高める方法として「重曹を使う」という方法もあります。
通常の生理用食塩水に重曹を加えるだけで、ドロドロとした鼻水や膿まで簡単に出るようになるというのです。
分量的には『水500ミリリットル:塩5グラム:重曹2.5グラム』という比率。
重曹とは炭酸水素ナトリウムのことで、人間の体内に存在する物質です。
ベーキングパウダーなどで日常的にも使われている他、内服薬にも含まれている事もある安全な素材ですが、鼻うがいで使うものは、スーパーなどで販売している食用の重曹を使うようにしましょう。
鼻うがいの注意点
- 上を向くと、溶液が耳側に流れ中耳炎になることもあります。
吸いにくいかもしれませんが、前屈みの状態で吸い込むようにしましょう。 - 生理用食塩水の作り置きはしない。
防腐剤なども入っておらず、雑菌が入りやすいので生理用食塩水は毎回新しい物を作るようにしましょう。 - 子どもには難しいこともあるので、耳鼻科で鼻うがいをしてもらうようにしましょう。
- 鼻を洗い終わった後に、強く鼻をかまないようにする。
強く鼻をかむと鼻粘膜を痛める他、中耳炎になる可能性もあります。 - やり過ぎないこと。
鼻うがいのやり過ぎは逆効果。1日1~2回までにしましょう。 - 鼻うがいで違和感を覚えたら耳鼻科へ。
自己流で鼻うがいをした場合、逆に炎症を起こしてしまうこともあります。
また、耳鼻科によっては素人の鼻うがいに反対している医師もいるため、少しでも違和感を感じたら病院へ行くようにしましょう。
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