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意外と多い「大間違い花粉症対策」
よかれと思ってやっていた花粉症対策が、実は間違っているとしたら……?
巷に多く流れる花粉症対策は、人から人へと伝わる内に間違って伝わってしまうこともあります。
今回は、そんな「勘違いされがち」や「間違って広まりがち」な花粉症対策を並べて、正しい対策法と比較していきます。
【NG】花粉症の薬はすぐに効くので花粉が飛散してから飲めば良い
最近の花粉症の薬は効くまでの時間を短縮させるように開発されていますが、それでも、基本的に抗ヒスタミン薬は「予防」を考えられて作られています。
つまり、抗ヒスタミン薬はすでに発症してしまった症状を抑えることを考えて作られていないため、一度症状が出てしまうとそれが落ち着くまではくしゃみや、鼻水は出続けてしまいます。
ですので、大事な予定がある日はもちろん、花粉症症状が酷い場合は、シーズンの1ヶ月前を目安に予防として服用していくようにしましょう。
【NG】服などに付いてしまった花粉は、玄関の中で払えば大丈夫
花粉の侵入経路は主として、外から洋服や髪についてきてしまうものですが、それらは払い落とす事によって室内への侵入を軽減させることは確かです。
ですが、玄関の中に入ってから落としてしまっては、家の中に花粉が入っているのと同じ事。
洋服や髪についた花粉は、できるだけ玄関に入る前。ドアの外側で落とすようにしましょう。
もし、マンションやアパートなどの集合住宅に住んでいて、人目が気になる場合は、玄関に入ってから、クイックルワイパーなどのドライシートで花粉を擦り取るようにしてみましょう。
花粉が舞い散る事なく、ドライシートに付着するため、家の中に入る花粉量が断然減ります。
もちろん、一軒家にお住まいでも人目が気になる場合は、この方法をお試しください。
【NG】以前血液検査でアレルギー反応がなかったので花粉症にはならない
花粉症というのは、ある日突然、体内に蓄積されていったアレルゲンの量が飽和状態となり、抑えきれなくなって出てしまうものです。
3年前に血液検査をして問題無かったとしても、今年は花粉症になっているかもしれません。
また、体調やストレス、住む場所の環境の変化や年齢によるホルモンバランスの変化によっても、アレルギーというのが出てしまうことも多々ありますので、2年連続で同じシーズンにくしゃみ・鼻水等の鼻症状が出たりする場合は、アレルギーを疑い検査をしてみたほうが良いでしょう。
筆者の経験上の話ですが、1年くらいではアレルギーの状態は変わらなかったりしますが、2~3年のスパンでみると、体質が変わっていることがあります。
自分の身体の事はなかなか気がつきにくいので、去年血液検査等でアレルギー検査をしていない場合はやってみると良いでしょう。
【NG】空気清浄機は出入り口の対角線上に置くとよい
空気清浄機を置くさい、ついつい部屋全体に効果があるような気がして、部屋の奥やドアの対角線上に置いてしまうことが多いのですが、それはNG。
本来は、部屋に侵入してきてしまった花粉やハウスダストなどを吸い込み、浄化するためのものなので、空気清浄機はドアのすぐ近く。
人が出入りする場所のすぐ横に置くようにしましょう。
ベストな場所としては、玄関のすぐ横などがおすすめ。
寝室に置くときは、ドアのすぐ横に置くようにしましょう。
【NG】花粉症の薬を飲んでいるからマスクもメガネもしなくていい
抗ヒスタミン薬が効いている間は症状が落ち着くため、なんの対策もしなくても大丈夫な気がしてしまいますが、これもNG。
薬が効いている間はいいのですが、いつかはその効果もきれるもの。
その時に、大量に花粉を吸い込んでいたり、服や髪などに花粉が付着したままだと反動で酷い症状が現れてしまいます。
また、薬を飲んでいる間は大丈夫だと思って、家の窓を開けっ放しにしたり掃除を怠っていたりすると、シーズンが終わった後も症状が治まらなくなってしまい、ずっと薬が手放せなくなってしまうため、抗ヒスタミン薬を飲んでいる間も、マスクやメガネ、掃除などを心がけて、必要以上のアレルゲンと触れないように注意しましょう。
【NG】花粉症にストレスは関係ない
花粉症が起こる原因として、自律神経や免疫システムの乱れが上げられます。
どちらも、栄養不足や運動不足、睡眠不足などで大きく乱れるものなのですが、もちろん心理性、つまりストレスなどが原因で悪くなることもあります。
むしろ、こうした免疫システムに関しては、ストレスによるところが大きいと言われることもありますので、できる限りストレスをためないよう生活することが大切でしょう。
ただし、この現代社会で「ストレスを溜めない」ということはとても難しいこと。
一つ参考としてあげられるとすれば、1週間の内1日でよいのでスマホやPC、タブレットを手放し、自然の中で情報の断捨離をしたり、自分と向き合う時間を作るのもよいでしょう。
とくに、SNS疲れというのが話題になる若い女性などは、見られること、見ることに過敏になりすぎるあまり、自分でも知らない間にストレスが溜まってしまうこともあります。
自覚のないストレスが一番恐ろしいものですので、気をつけて過ごすようにしましょう。
【NG】花粉症なのでシーズンの間は外に出ない方が良い
花粉シーズンに、わざわざ花粉飛び交う外に出る必要性はないかもしれません。
ですが、家に引きこもっていてばかりでストレスを溜めてしまっては元も子もありません。
とくに、交通量の多い都心などで花粉症の方がジョギングなどをするのはおすすめできませんが、空気が綺麗で、自然豊かな山などをハイキングする分には、意外と症状が出ないこともあります。
アウトドアタイプの方等は、引きこもることで余計にストレスがかかり、免疫バランスが崩れ症状が悪化することもありますので、マスクやゴーグルなどの対策をした上で外に出る分には、よいストレス解消となるでしょう。
【NG】食事療法で花粉症が治る
今のところ、医療技術を駆使しても「花粉症が治る」という確証はできていません。
根本治療を目指した舌下療法も、まだ成功率が少ない治療法ですので、食事療法をすることによって花粉症が治るというものではありません。
ですが、身体に良く、花粉症対策となる食べ物を食べ続けていくことによって、症状を発症しにくい体質へと変わっていくことは確かですので、バランスの良い、ヘルシーな食生活を心がけましょう。
【NG】雨の日は花粉が飛んでいないので何もしないで大丈夫
確かに雨の日は花粉が飛散してもすぐに落下してしまいます。
ですが、雨の日の翌日は花粉が飛散しやすく、さらに、雨でアスファルトに溜まっていた花粉が再び飛散するために、通常の倍以上の花粉量となることもあります。
また、雨の日には全く花粉が飛散しないわけではなく、「少ない」というだけですので、雨でも曇りでも、対策はしっかり行うようにしましょう。
【NG】市販薬も処方薬も同じ
同じ名前のお薬が売られているので勘違いしやすいのですが、ドラッグストアのお薬は初期の第二世代の抗ヒスタミン薬を中心とした複合薬が多く、また添加物なども処方薬とは違います。
処方薬の方がより純度が高く、新しいものが多い為、できれば一度医療機関に相談の上、自分に合ったお薬を見つけた方が良いでしょう。
意外と間違いの多い花粉症対策。
せっかく予防のためとやったことが裏目にでないよう、正しい情報を正しく使えるよう心がけましょう。
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