【最新】2018年春の花粉飛散状況予想は意外なものだった

予報

2018年春の花粉飛散予想「驚きの真逆の予報」

2018年の春のスギ・ヒノキの花粉飛散量予報について、とんでもない事態が起こりました。

なんと、日本気象協会が「2017年よりも多い」と発表したのに対し、ウェザーニュースは「2017年よりも少ない」と真逆の発表をしたのです。

なぜ、このような予報が出てしまったのか、実際はどのようになるのか。
地域ごとの予想も含め、2018年最新の花粉状況予想を見てみましょう。

日本気象協会の予想

日本気象協会では、北海道や九州・沖縄を除く本州四国の広い範囲で、2017年のスギ・ヒノキの花粉量を上回る花粉の飛散を予想しました。

その理由は、2017年の夏は全国的に気温が高く、雨が少なく日照りが多かったため、スギ花粉の花芽が多く形成され、そのことにより2018年の飛散量が増えると予想しています。

多い

ウェザーニュースの予想

ウェザーニュースでは、2018年の花粉飛散量は、平年よりも少なく、65%程であろうという予測をしました。

その理由は、2017年の夏は、東日本や太平洋側で曇りや雨の日が多く、記録的な日照不足となったため、雄花の生育に十分な天気ではなかったためと結論づけました。

少ない

二つの大御所気象予報で意見が二つに分かれた理由

日本気象協会もウェザーニュースも、どちらも有名な大御所観測所です。
その観測所の意見が真逆になってしまったのは、「夏の評価が分かれてしまったため」です。

日本気象協会では2017年の夏を「全国的に晴れて熱かった」と評価したのに対し、ウェザーニュースでは「雨降りが多く日照不足の夏」と評価したのです。

基本的に花粉の飛散量は夏の暑さや日照、降水量などで変化するのですが、このように夏の評価が分かれてしまったため2018年の花粉飛散予想が真逆になってしまったのですね。

意見の相違

2018年の花粉飛散量は結局どうなるのだろうか

このように頼りになる予報所の意見が二つに分かれてしまったのですが、NPO花粉情報協会では2018年の花粉飛散量について「大半の地域で多くなる」という予想を立てました。

NPO花粉情報協会の予測理由

  • 花粉の飛散量は前年の花粉飛散量が少ないほど、翌年多くなる
  • 夏の日照時間が長いほど、翌年の春の花粉量が増える

2017年の花粉飛散量は、平年よりもやや少なめだったため、2018年は多くなる。
そして、夏の日照時間が短い地域も多かったが、全体的にみると日照りの地域も多く、そうした地域でかなりの量の花粉が飛散するのでは、という見解にて、「大半の地域では花粉の飛散量は増えるのでは」という見解になりました。

今年は、地域によっての降水量、日照時間の差が酷く出た年でした。

そのため、ウェザーニュースの予想のように「飛散量が少ない地域」もあれば、日本気象協会の予想のように「飛散量が多い地域」も出るという、わかり難い結果になってしまったようです。

では、地域別での予想をあげていきましょう。

各地域の2018年花粉量予測

日本列島の地域

北海道地方

元々スギ・ヒノキの花粉飛散量が少ない北海道地方ですが、シラカバにはご注意ください。

2018年はスギ・ヒノキに関してはやや多めと出ましたが、他地域よりも元々の量が多くはないため、「いつもの年に比べればやや多い」というくらいでしょう。

東北地方

東北では、2017年は花粉の飛散量が少なかったのですが、夏の日照時間が平年並みでした。
そのため、2018年の飛散量は平年よりも多く飛ぶという予想が出ています。

関東地方

2017年は関東地方は花粉量が例年よりもかなり少なかった上に、夏の後半は雨降りが多かったのですが、前半の猛暑により、2018年は通年の3倍から4倍の花粉が予想されます。

花粉症の方は早めの対策をしたほうが良いでしょう。

東海・北陸地方

場所によって日照時間に差が出てしまった東海・北陸地方。

全体的に2017年をやや上回る飛散量になると予測されますが、名古屋・津市などでは、今年の倍以上の花粉量が予測されます。
近隣の方はもとより、東海・北陸地方の方も早めの予防、対策をおすすめします。

近畿地方

全体的に2017年の花粉飛散量は平年並みだった近畿地方ですが、それと比べると2018年はやや多めの飛散量になると予想されます。

但し、奈良県においては、通常よりも多めの花粉量が予想されます。

中国・四国地方

2017年はかなり花粉の飛散量が少なかった中国、四国地方。
そのため、2018年は大幅に飛散量が増えるでしょう。

九州地方

福岡・長崎では2017年は平均よりも多くの花粉が飛びました。
そのため、この2県では花粉量はやや少なめと思われますが、その他の地域、特に宮崎県などでは2017年の2倍ほどの花粉が飛散すると見込まれます。

 

 

年々花粉量は増減を繰り返しながらも増えていっています。

少なめと予想された地域の方も、早めの花粉症対策をおすすめします。

予報

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ABOUTこの記事をかいた人

ライター/印刷会社を得てフリーで活動するライター。自らのアレルギー・花粉症の経験を元に、多くの花粉症予防・対策について記事をしたためている。 健康オタクで、漢方・整体・鍼に詳しい他、毎日のエクササイズも欠かさない。