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手軽に飲める「花粉症対策に有効な飲み物」
花粉症に有効な食べ物があることは広く知られているかと思います。
ですが、いくら身体に良くても毎日同じ物を食べ続けるのはとても大変なことです。
そこで今回は「食べる」よりももっと気楽にできる「花粉症対策に効果的な飲み物」を紹介していきたいと思います。
乳酸飲料
乳酸飲料と聞くと「ヤクルト」や「カルピス」などを思い浮かべると思いますが、そうした乳酸飲料の中には「乳酸菌」がたくさん含まれています。
乳酸菌は生きて腸に届けば「善玉菌」として腸内環境を整える役割を果たし、仮に胃酸でやられてしまったとしても、死んだ乳酸菌は腸の中で善玉菌の「食料」となり、善玉菌を増やす役目も担うことができるのです。
善玉菌が腸内に増えることにより、免疫力が向上し、免疫系統のバランスが取れるようになります。
そうすると免疫の過剰反応である花粉症が抑えられるようになってきますので、腸内環境を整えることはとても重要なことなのです。
乳酸菌がたくさん含まれている食べ物といえばヨーグルトですが、毎日毎日ヨーグルトを食べ続けるのは大変でしょう。
ですので、ヤクルトやカルピスなど手軽に飲める乳酸菌飲料を毎日1本、1杯飲むということは、一番手軽な花粉症対策と言えるでしょう。
おすすめの飲み物
カルピス・ブルガリア「飲むヨーグルト」・ヤクルト・ピルクル
注意
乳酸菌はとても腸内環境を整えるのに役立ち、積極的な摂取をおすすめするのですが、「砂糖」は花粉症を悪化させてしまったり、腸内の悪玉菌のエサとなって悪玉菌を増やしてしまうことがあります。
乳酸菌飲料を飲む際は「カロリーオフ」「砂糖不使用」など、できる限り砂糖を使用していない物を選ぶようにしましょう。
ルイボスティー
ルイボスティーは「飲む抗アレルギー薬」と呼ばれるほど、花粉症などアレルギーの方に効果的なお茶です。
実際、医師の中には「効果の弱いステロイドを薄めた成分が入っているようなもの」と言う方もいるほど、ルイボスティーはアレルギーを抑制する効果があります。
しかもノンカフェインで、妊婦さんでも安心して飲めるし、自律神経も刺激しないため免疫系統のバランスを崩すようなこともありません。
便秘にも効果的で、抗酸化作用まで期待できるので、ルイボスティーを飲まない手はありません。
【抗酸化作用】
生活している上で、どうしても体内には身体の錆びのような「活性酸素」が蓄積していってしまいます。
それを取り除く作用のこと。
ポリフェノールなどにそうした作用が多く含まれています。
注意
ルイボスティーを入れるときは「熱湯」で「5分以上」しっかり煮出すか、蒸すようにしましょう。
ルイボスティーに含まれる、ポリフェノール成分の一種「フラボノイド」は熱いお湯で5分以上煮出さないと抽出されません。
温いとせっかくの効果が半減してしまうので、ルイボスティーは熱いお湯でしっかり抽出しましょう。
ハーブティー
ルイボスティーもある意味ハーブティーなのですが、ハーブティーには花粉症に良く効く効果を持つお茶が多くあります。
例えばカモミール。
カモミールティーはルイボスティーと同じようなアレルギー緩和作用をもつ「フラボノイド」や「タンニン」などが含まれており、抗アレルギー・消炎作用などがあると言われています。
他にも生理不順や美肌効果。有名なところだと不眠症の改善作用があると言われています。
ハーブティーにはカモミール以外にも花粉症に効果的なお茶がたくさんありますので、お茶屋さんなどで店員さんに相談してみるのもよいでしょう。
花粉症におすすめのハーブティー
- ペパーミント……鼻詰まりに効果的
- ネトルアイブライト……目のかゆみに効果的
- エルダーフラワー……喉のイガイガや咳に有効
注意
カモミールはキク科なので、飲むことによって逆に「じんましん」「かゆみ」酷いと「息苦しさ」を感じてしまう人もいます。
その場合はアレルギーを発症してしまっているので、カモミールティーを飲まないようにしてください。
見分け方として、キク科の植物は8~10月頃に花粉が飛び、アレルギーを持っていいる場合はその時期にくしゃみ、鼻水、目のかゆみを訴える場合があります。
ですので、その時期に花粉症症状を起こし、かつカモミールティーを飲んだ際に蕁麻疹や息苦しさを覚えた場合は、絶対に無理をして飲まないようにしましょう。
緑茶
緑茶に含まれるカテキンは粘膜保護成分が含まれています。
花粉症対策以外にも「がん予防」「インフルエンザー予防」「殺菌効果」に優れていると言われ、日本では古来よりお寿司などの生ものを扱う飲食店で一緒に出される飲み物として使われてきました。
ただし、緑茶にはカフェインが多く含まれており、自律神経を刺激してしまいます。
とくに玉露などはレギュラーコーヒーよりもカフェイン含有量が多く含まれているので、1杯飲むと心臓がドキドキしてしまう方もいます。
また、花粉症症状の緩和や予防のために必要な量のカテキンを緑茶だけでまかなおうとすると、1日2リットルほど飲まなくてはいけません。
ですので、できれば「粉茶」にして茶葉ごと摂取する、茶葉で料理をする(佃煮やふりかけにする)、メチル化カテキンの量が多いべにふうき茶を飲むなどしてみてください。
朝1杯のコーヒーを緑茶にするだけでも、カフェインの摂取量が減り、効果が感じられることもありますので、無理せず飲んでみましょう。
注意
カテキンもルイボスティーのフラボノイド同様熱いお湯で抽出しないと、中々出てきません。
茶葉を蒸すときは熱い熱湯で抽出し、2番茶・3番茶も茶葉が冷めないうちに出すようにしましょう。
また、できる限りお茶は熱い方が効果的ですので、喉に刺激がいかないくらいの温度になったらすぐに飲むようにしましょう。
じゃばら果汁ジュース
フラボノイドやビタミンC、カロチンやビタミンB群が豊富に含まれた「じゃばら」は、近年花粉症対策の救世主として広まりつつあります。
【じゃばらとは】
かぼすやすだちのような、小ぶりで緑色の柑橘類。
和歌山県でしか収穫できない希少な柑橘なですが、酸味が強くまた、香りもかぼすやすだちよりも濃く、近年では花粉症対策にもよいと有名になっています。
あまり手に入り難いじゃばらですが、通販などでは果汁ジュースを手に入れることが出来るようになってきました。
じゃばらはナリルチンと呼ばれるフラボノイドがずば抜けて豊富に含まれており、ヒスタミン抑制の効果があると注目されています。
基本的に薄めて飲むものがほとんどですので、休憩時に1杯。お風呂上がりに1杯など気軽に飲めます。
注意
砂糖は花粉症等、アレルギーの大敵。
酸味がきつくて苦手な場合は砂糖ではなく、ハチミツを入れて飲みましょう。
甜茶
ルイボスティー同様、ノンカフェインで、タンニンや甜茶ポリフェノール、ミネラル分が豊富に含まれているので、花粉症対策にとても有効です。
また、甘いので子供にも飲みやすく、お子さんの花粉症対策にもおすすめできるでしょう。
ルイボスティーや緑茶同様、甜茶も温いお湯で急須で入れるよりも、煎じるように熱いお湯で煮出す方が効果的です。
また、最近では甜茶+ペパーミントのミックスティー等も売られており、甜茶の抗アレルギー作用とペパーミントの鼻の通りをよくする作用双方の効果が期待できるので、おすすめです。
注意
一口に甜茶といっても、色々な種類があります。
花粉症に効果的な甜茶は「バラ科」の甜茶ですので、購入の際は「何科」の甜茶かを確認して購入するようにしましょう。
しそジュース
夏でもないとなかなか飲まないしそジュース。
ですが、赤ジソには抗アレルギー作用があることがわかり、近年では花粉症予防のハーブとして知られるようになってきました。
しそにはポリフェノールは含まれており、できれば青ジソよりも赤ジソの方がおすすめです。
夏と違い、スギ花粉シーズンの気候では炭酸で割ってぎゅーっと飲む……ということはしにくいかと思います。
ですので、暖かいお湯で割って、ゆっくりと飲んでみたり、牛乳で割って、しそミルクを作って飲んでみてはいかがでしょう。
はと麦茶
十六茶や爽健美茶に含まれている「ハトムギ」
植物学的には大麦や小麦に近いイネ科なのですが、トウモロコシに近い生態を持っています。
はと麦茶にはヒスタミンを抑制する働きがあることが近年わかり、それ以外にも美肌成分等が含まれていると注目されつつあります。
また、ハトムギは漢方にも使われる素材なため、その効果は折り紙付きでしょう。
まとめ
こうした、飲み物に花粉症に効果的な作用が含まれていることが近年わかりつつありますが、食材・飲料で酷い花粉症を抑えていくには膨大な量の成分を摂取しなくてはいけないため、日頃からいかに花粉症対策をしていくか、日頃からいかに身体に良い食べ物・飲み物を摂取していくかがポイントとなります。
少なくとも半年前からこうした花粉症対策に優れた飲み物を飲むようにし、万全な体勢で花粉症シーズンに入れるようにしましょう。
また、人によっては「牛乳」のアレルギーだったり、「イネ科」のアレルギーだったり、「バラ科」のアレルギーだったりと様々です。
花粉症に効くから……と無理してアレルギー対象の飲み物を飲まないよう、くれぐれも注意して花粉症に良い飲み物を飲んでいきましょう。
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