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あなたのその症状「全体の何パーセント」の症状でしょうか?
花粉症といえば「くしゃみ」「鼻水」が真っ先にあげられますが、それは数ある症状の中の一つに過ぎません。
目のかゆみや耳のかゆみ、珍しいものだと「眠くなる」「下痢をする」といったものまであります。
そんな花粉によって悩まされる症状について独自に調査。
ランキング形式で発表していきたいと思います。
1位「鼻水」
花粉症の最たる症状は「鼻水」。
花粉症の人も花粉症でない人も、この時期になると鼻水が出てしまうと言い、筆者の回りの80%近くの人がこの問題に悩まされてきました。
これは、鼻に入った花粉を、身体の防衛反応によって鼻水で押し流そうとしてしまうから。
ですが……。
筆者を含む20%の者は、花粉シーズンになったからといって鼻水が出るわけでもなく、その他の問題で悩まされてしまう人も多くいます。
2位「目のかゆみ」
目のかゆみは、粘膜についた花粉や、目の中に入った花粉が粘膜に付着してしまい、炎症反応を起こしてしまうから。
これも、花粉症だと思うと答えた人も、そうじゃないと答えた人もシーズンになると目が痒くなってしまうと答えた人が、鼻水で悩まされている人と同じくらいの確率でいることがわりました。
筆者は鼻水で悩まされることはないのですが、目のかゆみが酷く、空気清浄機をつけて加湿器を回しているにも関わらず、特に寝起きは無意識で掻いてしまうほどです。
3位「くしゃみ」
くしゃみも鼻水同様、シーズンになると発症する症状。
筆者は、鼻水は出ないのですがくしゃみが酷く、一度出始めると2~3回連続で、しかも1日時中止まらなくなることもあり、鼻の奥や喉の奥、みぞおちなどまで痛くなって困ることが多々あります。
あまり大仰にできないくしゃみですが、くしゃみをこらえたために「脳の血管が切れてしまった」「あばらが折れてしまった」という症例もありますし、恐ろしいものだと、鼻を押さえてくしゃみをこらえたら、喉に穴が開いて緊急手術を受けることになったという話もありますので、くしゃみは堪えずタオルなどで口元を押さえてするようにしましょう。
4位「鼻づまり」
鼻水とセットで来るのが「鼻づまり」。
ですが、筆者の様に鼻水は出ないのに鼻がやたらつまるタイプもいて、それは鼻粘膜が腫れてしまっているため上気道がふさがってしまったことによるもの。
鼻水が出るのも困りものですが、鼻水が出ないのに鼻がつまると、鼻をかんでもすっきり感が得られず、呼吸ばかりがしづらくなっていくので辛いものがあります。
5位「目の充血」
目のかゆみとセットで来るようで、意外と少し少ないのが目の充血。
これは、目が痒いからと目を掻くことで目が充血するため、掻くのを我慢できる人の場合充血しにくいからでしょう。
とはいえ、目のかゆみなしに目が充血する人もいます。
そうした場合は速やかにアレルギー用の目薬をさすと、白目が白目らしい色に戻るでしょう。
6位「肌荒れ」「肌のかゆみ」
花粉症の人の実に40%が感じているという肌荒れ・肌のかゆみ。
女性ではなくとも肌が痒くて荒れてしまうのは辛いもの。
筆者の姉妹は、鼻が痒くなってくしゃみが出る程度の花粉症なのですが、花粉のピーク時には顔がパンパンになるほど肌が荒れてしまい、首元まで赤いブツブツができてしまうのです。
花粉避けのためにワセリンなどを塗ったとしても、今度はそのワセリンに付着した花粉をすぐに拭える場所でないと、付着した花粉によって肌が炎症を起こしてしまい、腫れてしまうそうです。
抗ヒスタミン薬を飲んでも、皮膚上にはなかなか効きにくいらしく、ステロイド外用薬が欠かせなくなってしまうとのことです。
7位「イライラ」
2019年3月13日に放送された「ホンマでっか!?TV」でも脳科学者である澤口先生が「春になると衝動性が高まる。その理由の一説が『アレルギー説』」と言っていたとおり、春先、特に花粉の時期にはイライラする人が増えます。
イライラと言っても、「そんなもの我慢すればいいじゃないか」と言い返したくなる人もいるかと思いますが、このイライラの原因は花粉による「脳の炎症」とも言われており、そんな理性的な言い分で抑えられるものではありません。
それは例えて言うなら、風邪を引いて熱が出ているのに「熱を出すな」と言われているのと同じこと。
脳の炎症といっても微細なものですが、これは花粉症ではない人にも起こることらしく、花粉症症状の自覚がある人は薬を飲むなどをして対処していきますが、そうではない人は逆に普通に過ごしてしまい、脳に微少な炎症を起こしてイライラしてしまうということもあるのです。
いつもならなんでもないことなのに、カーっとなってしまうな。
感情のコントロールがしにくいな。
そう思ったら、花粉症対策をしてみるのも良いでしょう。
8位「眠気」
花粉が本格的になる少し前。
まだ、花粉症の薬を飲み始める少し前から、夕方に急激に眠くなる時期が来ます。
これは、花粉で鼻がつまって寝不足になるからではなく、身体の防衛反応によって眠気を催しているからではと思われています。
また、自律神経もこの頃になると不安定になり、それによって通常なら眠くならない時間に眠気が襲ってくるということもあります。
いずれも、身体が体力を蓄えようとしている、もしくは疲れを訴えているときなので、無理せずこの時期は早く寝るようにしましょう。
因みに、筆者も眠くなるタイプなのですが、眠気を引き起こすはずの抗ヒスタミン薬を飲むと、逆に眠気がなくなるので、やはり花粉によって眠気が引き起こされているのでしょう。
9位「喉の痛み」
花粉症の40%のほどの人が感じる、シーズン中の「喉の痛み」。
これは鼻がつまって、口呼吸をすることにより喉が乾燥してしまったり、喉に花粉が付着してしまったり、また、喉に花粉を帯びた鼻水が流れてくるからという理由があります。
特に喉が弱い人は鼻よりも先に喉に症状が出やすいので、のど飴や水を常に持ち歩くようにしましょう。
10位「不眠」
不眠の原因は、花粉によって鼻がつまり息ができなくなるから。
筆者もこの時期になると、しばしば水に溺れる夢を見て夜中に何度も起きることがあり、非常に辛いことがあります。
このような悩みは花粉症の30%もの人が感じているそうで、やはり対処法は鼻づまりを改善させるしかありません。
寝る前に飲む花粉症の薬などを服用することによって、薬の副作用である眠気対策にもなり、鼻づまりを予防しさらには、副作用でむしろ寝付きが良くなることもありますので、試してみるとよいかもしれません。
11位「耳のかゆみ」
鼻や目、肌が痒くなるのと同じで、耳の穴も花粉が侵入して痒くなることがよくあります。
鼻症状が少ししか出ない人でも、耳が痒くなったら花粉症である確率は格段に上がりますので、目安にもなるかもしれませんが、綿棒や耳かきなどで必要以上に耳の穴を掻いてしまうと、外耳・中耳が傷つき、炎症してしまうこともあるので、できる限り耳の穴は描かないようにしましょう。
こちらも大体30%くらいの人が感じる症状ですが、筆者もその内の一人です。
12位「咳」
喉がイガイガするタイプに併発して多いのが「咳が出る」という症状。
また、気管支に花粉が侵入してしまったり、炎症反応が起こることによって咳喘息のようになってしまうため、花粉が原因だからといって甘く見ない方が良いでしょう。
20%くらいの人が感じる症状だそうですが、咳をすることによって気管が傷つく可能性が高いので、咳症状が出る方は速やかに薬などを服用して対処していくことをおすすめします。
13位「頭痛」
寝不足や鼻づまりによる頭痛が起こりやすい時期なのですが、上で書いた「イライラ」の原因と同じく、脳に微細な炎症が起こるっているのか、偏頭痛が増える時期でもあります。
いずれにせよ、身体喉の部位よりも後遺症の残りやすい脳の不調。
頭痛を感じるようになったら、一度病院へ行き、しっかりと診察してもらったほうが安心でしょう。
14位「吐き気」
止まらない生あくびと共に発生する「吐き気」。
これは睡眠不足や鼻づまりによる酸欠から来る吐き気なのですが、実に花粉症の10%以上の人が悩まされている問題でもあります。
また、花粉によるものの他に、自律神経の乱れから血圧が低くなり、起立性低血圧という立っている時の血圧を調節する機能が上手く働かなくなる症状によって、脳貧血状態となり吐き気をもよおしてしまう場合もあります。
こうした吐き気は緊急を要するものではないにしろ、とても辛いもの。
早めに病院へ行き診断してもらうと良いでしょう。
15位「手荒れ」
肌荒れと同じようなものなのですが、意外と多かったのがこの手荒れ。
実は、顔や首元などは問題無いものの、この時期になると乾燥と相まって手先だけが以上に荒れてしまうという方が多く見受けられるのです。
手は日常的に酷使され、水仕事などで荒れやすくなっている上に、花粉に対し無防備なため、酷く荒れてしまう場合もあり、酷いと水疱のような発疹が出ることもあります。
ハンドクリームはもちろん、ステロイド外用薬などを上手に使用して、手先を保護していくようにしましょう。
番外編
【その他花粉症の意外な症状】
- 発熱
- 視力低下(眼精疲労)
- 歯の痛み
- 胃の痛み
- 関節痛
- 肩こり・腰痛
- 耳が聞こえにくくなる
- あごが痛くなる
このほかにも「こんな症状が花粉が原因で起こるんだ!?」というような症状があります。
定期的に見舞われる症状や、しつこく治らない症状があれば、花粉を疑ってみるのも良いでしょう。
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