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環境省の観測システム「はなこさん」が今年も稼働…でも一体なんだろう?
環境省の観測システム「はなこさん」をご存じでしょうか?
これは、環境省が運営する花粉観測システムの愛称で、花粉が多く飛散する山間部と、より人が多く住む都市部に設置されている、花粉自動計測器と、花粉自動計測器で収集したデータから、飛散データベースなどを割り出し、気象データから風向きや風速を計算して、どの方向に、どのくらいの量の花粉が飛散するかをお知らせしてくれるシステムです。
データは1時間ごとに更新されるため、これからどの方向に花粉がたくさん飛来するかがほぼリアルタイムでわかります。
そのため、多量の花粉が飛散する場所を避けることもできるため、花粉対策としてはなかなかの効力を発揮するのです。
因みに、計測器は2002年から全国120地点の山間部と都市部に「均等に」設置されています。
情報は毎年、スギトヒノキの花粉が多く飛散する2月~5月末頃まで提供されています。
今年ももちろん情報は公開中
花粉予報では、大体2月中旬くらいからスギ花粉が飛散し始めると予想されています。
それに先立ち、関東より西側の情報を「はなこさん」にて、2月1日午前10時より公開。
東北の情報は2月中旬。
北海道は3月から情報を公開するとのこと。
ことしも、五月末頃まで情報提供を続けるとのことです。
環境省の花粉観測システム「はなこさん」の公開サイトはこちら⇒http://kafun.taiki.go.jp/
※URLをクリックして飛んでください※
「はなこさん」のすごいところ
花粉予想アプリや、花粉予報サイトなどはたくさんあるのですが、「はなこさん」のすごいところは、なんといってもリアルタイム性。
通常の花粉の測定は大体1日1回なのですが、花粉の自動計測器が開発されたことにより、花粉の飛散状況をリアルタイムで把握できるため、「あれ? 思ったより多かった」ということが少なく、高い精度で予報することができるのでえす。
また、「はなこさん」は、アメダス観測地点の気象データと組み合わせて、風向きなどを一緒に計算。
花粉の飛散する方向を予め予想できるので、「今日は花粉が少ないと言っていたけど、自分がいるところには花粉がたくさん飛んでくる」といったようなことを避けることが出居ます。
もちろん、花粉飛散量の時系列変化や、過去の観測データなども見ることができ、花粉症対策としてはもちろん、学生の研究、小学生の自由研究などにも役立てることが出来るでしょう。
「はなこさん」が観測していない地域も……?
「はなこさん」は、全120地点にある観測地点からの情報を元に計算を出しています。
- 北海道・東北17地点
- 関東20地点
- 中部地域23点
- 関西19地点
- 中国・四国地域19点
- 九州20地点
ですが、このリストを見ての通り……実は、沖縄には観測地点がありません。
これは、沖縄ではスギやヒノキがほとんど自生しておらず、「避花粉地」としてツアーが組まれることもあるほど、花粉の飛散が少ない地域だからです。
沖縄に住んでいるかたは、ラッキーなことですが、少し寂しいかもしれませんね。
「はなこさん」はこうやって有効に使おう
はなこさんはリアルタイムで花粉飛散状況がわかる情報サイトです。
- 「旅行に行きたいが花粉症が辛い」「遊びに出かけたいが花粉が多い場所はイヤだ」という場合に、花粉の飛散が少ない方面を探すことができる。
- 花粉飛散数にによって、花粉対策をいつ頃から始めるか検討がつけやすい。
- アメダス情報も載っているので、雨が降るようならそれを待って外に出ることもできる。
- 今日、布団や洗濯物を干しても大丈夫か確認でしたい。
- 花粉症症状が酷いので、買い物は花粉が少し収まってから行きたいが、その時間を確認するために使う。
- 過去の花粉データを使って、夏休みの自由研究をする。
- 実家の花粉飛散状況を確認して、花粉症の両親に対策グッズを送る。
このような時に「はなこさん」はとても役立ちます。
とくに、洗濯物や布団を干したいが風向きが気になる主婦。
外に出る予定があるが、花粉が静まってから外に出たいと考える営業。
日帰り旅行を考えているが花粉は避けたいと思う、花粉症患者等にとっては、とても便利な情報サイトですので、ぜひ、有効活用して、少しでも花粉を避けるようにしましょう。
環境省の花粉観測システム「はなこさん」⇒http://kafun.taiki.go.jp/
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