せっかく作った野菜は花粉のない状態で食べたい!!
家庭菜園が流行っている昨今。
ベランダなどでもプランターで手軽に安全な野菜を作って、食べてみたい、もしくは既に食べている方もいかと思います。
ですが、せっかく作った野菜もスギやヒノキなど、アレルギーを起こす花粉が付着してしまっては、嬉しさも美味しさも、そして安全性も半減してしまいます。
このような、「自分で作った野菜に花粉がついてしまった」という場合は、どのようにしたらよいのでしょうか?
理想的な野菜の洗い方
スーパーで売っている野菜は、水耕栽培であったり、既に農家の方に綺麗に洗われた後であったり。
道の駅等の「泥付き」というのが売りの野菜ではない限り、汚れも花粉もほぼほぼ残っていません。
ですが、自家製野菜の場合、土や花粉で覆われている場合がほとんどです。
そのような野菜は、「5分間の漬け洗い」「しっかり30秒洗い!!」。
- 収穫した野菜を、冷水を張った桶の中に5分ほど漬けます。
- その後、水道のシャワー流水などで、しっかり30秒以上洗うようにしましょう。
無農薬で作っていたとしても、排気ガス汚れがついて油と花粉が混ざっている場合もありますし、「土は自然の物だから大丈夫」と思う人もいるようですが、土にはサルモネラ菌や、危険な破傷風菌がいる可能性だってありますので、花粉が気にならない場合でも、このようにしてしっかり洗いましょう。
また、野菜の栄養素が逃げてしまうのが心配な方もいるかと思いますが、大丈夫。
皮付きのままなら、栄養は逃げませんし、葉野菜だったとしても、水を普段から株って育つ野菜は、冷水につけたところで、そこまで栄養素が逃げるようなこともありません。
但し、切ってしまった後や、皮を剥いてしまった後、キズがある状態だと、そこから栄養素が一気に抜けてしまうので、30秒ほどで洗うようにしましょう。
重曹を使った野菜の洗い方
重曹を使った野菜の洗い方は、元々農薬を落とすのに役立つ洗い方として知られていました。
ですが、重曹は口に入れても安全な上に、落ちにくい油汚れや、排水口のヌメリまで落とせるほどの洗浄力を持っているため、花粉や排ガス汚れを落とすのにもとても役立ちます。
もちろん、使用する重曹は掃除用のものではなく「食用の重曹」を使いましょう。
【重曹で洗う方法】
- 野菜を洗う用の桶に水をたっぷり入れます。
- 小さじ1~2杯分の重曹を①の桶に入れます。
- 重曹を入れた桶の中に、野菜を30秒から1分ほどつけ置き。
- その後、流水で汚れや重曹をさっと流して生きましょう。
食用の重曹を使用した場合は、洗い流さなくても大丈夫なのですが、つけ置きだけだと汚れが浮くだけで落ちていないと思いますし、気になるかと思いますので、さっと最後に洗い流す感じで大丈夫です。
野菜洗い専用洗剤
野菜用洗剤という洗剤があります。
「洗剤で野菜を洗って大丈夫?」と思われるかと思いますが、実は、一昔前の日本では野菜は洗剤で洗うことが普通とされていました。
それは、肥料に人糞などが使われていたことにより、回虫などが野菜に付着している事が多かったこと、今のような、身体の事を考えた農薬が開発されていなかったこと、そして、高度経済成長期にともない人口増加に合わせて野菜を多く作るために、農薬が強力であったり、量が多かったということもあったからです。
もちろん、使用されているのは「中性洗剤」でしたが、今では、「野菜用洗剤」が専用で売られていますので、それを使ってみましょう。
そして、できれば、原材料が貝殻を焼いたときにできる水酸化カルシウムパウダーなどでできた洗剤を選ぶと、なお安心でしょう。
初めから花粉を防ぐ方法
野菜に付いてしまった花粉を洗い流す方法は「つけ置き&30秒の流水洗い」「重曹で洗う」「野菜洗い専用洗剤で洗う」といった方法がありましたが、できれば初めから花粉等の付着を防ぎたいところ。
本来野菜は、土と屋外のさんさんとした太陽の下で育てる物だという認識がありますが、それ以外でも育てる方法があります。
- 野菜保温カバーを使う。
この場合、野菜をビニールハウスのようにビニールで覆ってしまうため、虫や排気ガスも付きにくくなりますが、高温になってしまうという欠点があります。
ですが、暑い季節には、紗のような風が通る布を使用するという方法もありますので、手軽でおすすめです。
- 室内で育てる。
水耕栽培にした場合、少々手間はかかりますが、日当たりの良い窓際などでも、ある程度の野菜が育てられます。
また、今時は「グリーンファーム」などといった、野菜を育てる小型の冷蔵庫のような機械で、安全かつ手軽に野菜を育てることが出来ますので、興味のある方は、調べて観てはいかがでしょうか。
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