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ドライアイは花粉シーズンの目のかゆみが普通よりも辛い!?
冬場は空気が乾燥し、目が乾きやすくなります。
そうでなくとも、現代人はスマホにOA作業と、目を酷使することが多く、ドライアイになりがち。
また、コンタクトの使用などによってもドライアイを引き起こす事もあり、花粉シーズンは目のかゆみが酷くなることも。
そんなドライアイと目のかゆみについて、とことん深く追求してみましょう。
ドライアイとは?
目の表面は涙の膜に覆われています。
その涙がなんらかの原因で不足したり、涙の質が悪くなることをドライアイと称します。
なんらかの原因とは、年齢によるもの、エアコンの風を浴び続けてしまったり、PCやスマートフォンの使用により瞬きの回数が減ってしまうこと、また、結膜弛緩といって、目の表面の膜が緩み涙腺を塞いでしまったりという原因もあります。
なぜ、涙が不足すると問題になるのかというと、目は涙の膜で覆われているからこそ、空気中の埃や花粉などから目を守ることができ、物をクリアに見ることができるのです。
この涙がない分、ドライアイの方は目の表面が傷つきやすく、ゴロゴロしたり目やにがでたりといった不快な症状に悩まされる事が多いのです。
ドライアイかチェックしてみよう
下記の項目に5つ以上当てはまるものがあれば、ドライアイの可能性があります。
□目が疲れやすい
□目が痛い
□目やにが出やすい
□目がゴロゴロする
□目がしょぼしょぼする
□目が乾いているのに涙が出やすい
□物がかすんで見えることが多々ある
□目が痒い
□目が赤くなりやすい
□目が重たい感じがする
□寝起きに目が開けにく
□光がまぶしく感じる
ドライアイと花粉症の関係
目の表面の涙の膜、つまり目を保護する役目のあるバリアがなくなってしまうと、当然、目には花粉が入り込みやすくなり、健康な目よりもかゆみを生じやすくなります。
また、そこで目を擦ってしまうと目の表面、角膜にキズが入りやすくなり、炎症や充血なども当然、酷くなるでしょう。
一番厄介なのは、花粉症でもドライアイの症状を引き起こしてしまうことがある……という事です。
目に花粉が入ると、目の表面の花粉を落とすために涙が多く出てしまいます。
余計に使ってしまった涙のせいで、シーズン中は目が涙不足になることもあるのです。
卵が先か、ニワトリが先か……というよな「ドライアイだから痒いのか、痒いからドライアイなのか」という、不毛なサイクルが生まれてしまうのですが、さらに厄介なことに「花粉症でもドライアイと似たような症状が現れる」ということがあるのです。
ドライアイか花粉症か
ドライアイと花粉症に共通する目の症状は「目が痒くなる」「目が重くなる」「充血が出る」「目がゴロゴロする」「涙が出る」という点です。
これ、ほとんどドライアイと花粉症の目の症状は同じ……と言っても過言ではないですよね?
もちろん、ドライアイと花粉症では治療法が異なります。
【ドライアイの場合】
- ヒアルロン系の目薬の使用
- 人口涙液点眼薬の使用
【花粉症の場合】
- 抗アレルギー薬の使用
- 抗ヒスタミン薬の使用
- 抗ヒスタミン目薬の使用
- ステロイド目薬の使用
と使用する目薬が大きく異なります。
見分けが付きにくい二つの目の疾患ですが、花粉症の場合目のかゆみなどの他にも、くしゃみや鼻水などといった症状も現れますので、総合的に考え、花粉症かドライアイかを見極めるようにしましょう。
もちろん、眼科ではまぶたの裏側を確認したり、涙でアレルギーの有無を調べられる「アレルウォッチ」という方法でアレルギーかどうかを見分けることもできますので、辛いと思ったら、まず眼科へ行ってみましょう。
因みに、ドライアイのチェックも病院でできるのですが、下まぶたの間に試験紙を挟み込んで涙の分泌量を調べる方法になるため、ちょっとだけ痛い思いをするかもしれません(筆者の体験談)
花粉症とドライアイの対策は?
双方共通でNGなのが「目を擦ること」。
かゆみが出たり、ゴロゴロとした感じが出るのでどうしても目を擦りたくなると思いますが、それは最も目を傷つけてしまう危険な行為。
痒いときは冷たい水で冷やしたタオルなどを目に乗せて、目を冷やして過ごしましょう。
それ以外での花粉症とドライアイの対策はこちら。
【ドライアイ】
- PCやスマホ、テレビなどを長時間見続けない
- 室内を加湿する
- 定期的に点眼する
【花粉症】
- コンタクトを使い捨ての物にする(できれば使わない)
- メガネを使う
- 手洗い洗顔を行う
花粉症対策に良いとされている目の洗浄は、ドライアイにはあまりよくないため、できれば控えるようにしましょう。
ドライアイと花粉症は併発することも多いため、花粉シーズン前でもドライアイの治療をしたり、ドライアイ対策はしていくようにしましょう。
ドライアイの治療は基本的に「ジクアス」と「ヒアレイン」という点眼薬で涙の成分を補っていくことが多いのですが、今ではムコスタ点眼薬という良く効く目薬も出ていますので、行きつけの眼科などで相談してみると良いでしょう。
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